昨夜のサッカーワールドカップで、日本代表は決勝トーナメント進出を決めました。
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<ロシアW杯>日本が決勝T進出 警告の差でセネガル上回る by毎日新聞
【ボルゴグラード(ロシア)大島祥平】サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で
日本代表は28日、当地で行われた1次リーグH組最終戦でポーランドに0-1で敗れた。同組のもう1試合でコロンビアがセネガルを1-0で降した結果、日本はセネガルと得失点差、総得点で並び、直接対決も引き分けだったが、警告数の差で上回って2位となり、2010年南アフリカ大会以来、2大会ぶり3度目の1次リーグ突破が決まった。国際サッカー連盟(FIFA)ランキング61位の日本は決勝トーナメント1回戦で同3位のベルギーか、同12位のイングランドと対戦する。02年日韓大会、10年南アフリカ大会で、日本は1回戦で敗れており、今大会で初の8強入りを目指す。
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とりあえず警告数で日本がセネガルより有利であったことから、決勝トーナメントへ進出するために、試合の終盤に"ボール廻し"で時間稼ぎを行ったことが、世界中のメディアから批判を浴びているようです。確かに試合を見ていて、ボール廻しが始まった時に「一体、何をしているのだろう」という違和感がありました。テレビ観戦している人には理由が判りましたが、会場では、事情が分からずにブーイングする人達もいたようです。自分も日本のボール廻しが始まった瞬間に、セネガル戦が気になってチャンネルを変えました。こちらは、最後までハラハラするような大熱戦で、日本の冷めた試合とは好対照でした。セネガルは潔かった。全力で戦って負けたけれど、凄く良いチームでした。
日本代表には「自力で勝ち点を取りに行く」試合を見せて欲しかった。それで点を取れなくて、警告数で次に進めるのであれば、何も問題は無かったと思う。もし点を追加されて敗退しても、潔く前向きに戦ったことと、フェアプレーの好印象が日本代表のイメージとして定着したかもしれない。今回のボール廻しは、日本代表のイメージをかなり損ねてしまった。決勝トーナメントへ行く目標を達成したいという気持ちは判りますが、あまりに消極的で大変残念なプレーだったと思います。でも、当事者にとってみれば、選手の疲れ方や点が取れる可能性(控え選手主体だったこと)、ディフェンスの弱さによる失点等を考えると、無理できない状況だったのかもしれません。まあ、今回の対応の是非は、次の試合ベルギー戦に懸かっていると思います。ここで勝利或いは善戦するようなら、ボール廻しは意味があったと言えるし、惨敗するようなら更に批判されるでしょう。全ては「結果論」だと思います。次戦では、この批判を跳ね返す力を見せて欲しいと思います。
跳ね返すと言えば、ポーランド戦では、川島選手が見違えるような好プレーを見せてくれました。1失点は仕方ないと思いますが、その他で何度もセーブして試合勘が戻ってきたようです。特に終盤の槙野選手の決定的なシュート(オウンゴール)を防いだプレーが光りました。これが決まっていたら、確実に敗退していたと思います。槙野選手が「戦犯扱い」になるのを防いだ好セーブでした。素晴らしかった。ベルギー戦も失点0を目指して頑張って欲しいです。