馬券に絡まないかもしれない競馬の知識。
JRAの競争馬総合研究所による競争馬の生態やレースを科学的に分析し解説した本。純粋に競馬という競技を楽しみたい人向けで、競馬の興行については触れられていない。馬という動物に興味があり、その生態や競馬という競技との科学的な関係について書かれた本なので、純粋に競馬を楽しみたい人には面白い内容だが、競馬をギャンブルとして考える人にはつまらないかもしれない。それでも競馬を楽しみとするのであれば、一読しておく価値があると思います。 競馬が好きなのに、馬の生態を知らないのは恥かしいことですから。
競馬に強くなるヒント集。
競馬で勝つノウハウというのは、成功した人のものであり、真似したからと言って必ず上手くいくとは限らない。成功体験も過去のものであって、将来も上手く行くわけでもない。本のノウハウを参考に、実際のデータでシミュレーションして、自分のスタイルを考えるほうが面白いと思う。このような本は数多ありますが、あくまで見方のヒントとして考えるべきだろう。
昨日の福島メインにオオタカが出てました。2歳の秋から応援している私の贔屓馬です。
結果は、またもや2着でした。まあ今回はスタートが悪かったことが敗因で、前半に脚を使ったせいか、ハナには行けたけど、直線で先に行かれてしまい、1馬身差で負けてしまいました。よく頑張っているんだけど、勝ち運に恵まれないです。(泣) 今回勝った馬は斤量が6KGも軽くて、直線の加速が一枚上手でした。斤量は追い出した時の加速力に影響します。スタートが遅れたように見えたのも、多分斤量の差によるものでしょう。でもまあ、ハンデ戦に参戦したということはそれも含めて勝てる見込みがあったからで、それがレースというものです。
しかし、フジテレビは一番人気のオオタカは全く無視。話は差し馬のことばかり、、。差し馬は勝つと強く見えますから、逃げ馬より応援したくなるのでしょう。今回のオオタカは、あの軽ハンデ馬以外の差し馬は全部やっつけたのに、レースに勝てなくてとっても残念でした。
ちなみにフジで初めてWIN5の予想が的中したそうです。なのに、そのWIN5馬券を誰も買ってなかったらしい。全国番組で予想するならケチらずに買えよと言いたくなりました。買わないで当てた人ならたくさん居ます。ここにも。(笑)
予想が当たったと大喜びしてたけど、残念ながら、これは当ったことになりません。
90年代末の競馬業界事情について。
英国ダービー、欧州競馬の最高峰である凱旋門賞など、わずか半年で3つのG1を制覇した名馬ラムタラが種牡馬として導入された頃の競馬事情を紹介している。著者はJRAの編集者からスポーツのフリーライターで、競馬の歴史や競争馬ビジネスの裏事情に詳しい。この本では、欧州での競馬の成立から競争馬の取引の歴史、日本競馬の歴史と今後についても併せて解説している。
競馬には、庶民が親しんでいる賭けの対象としての競馬のほかに、出走させる側にも名誉と賞金獲得の対象としての競馬がある。生産者にとっては、競争能力の高い馬を獲得するために、良い種馬を導入して繁殖させることが最も効率的な方法であり、その取引がサラブレッドビジネスと呼ばれている。この本は90年代末に書かれたこともあって、当時のビジネス状況を解説しているが、今となってはやや内容が古い。当時、タイトルにあるラムタラが購入されたばかりで、今後への期待の言葉も書かれている。しかし結局、3000万ドルの高額で購入したにもかかわらず、子孫は期待したほどの成績も残せず二束三文で買い戻されたようだ。サラブレッドビジネスも賭けに近いものがあって、良い種馬から優秀な子孫が生まれるとは限らない。その難しさは、この本が出た後の現実が示しているように思う。
小島太調教師による「競馬人の日常」について。
小島太調教師による「馬を走らせる側の当事者」の日常についての本。厩舎の運営は、調教師の考え方が大きく反映されており、馬の調教やレースの選び方が厩舎によって異なっています。この本では、小島厩舎の馬に対する考え方や接し方、管理、調教から騎手との関係や、レースの内容まで幅広く紹介しています。小島調教師の率直な意見や考え方が書かれていて、興味深い。
小島厩舎のマンハッタンカフェは素晴らしい馬でしたが、現在も種牡馬として良い成績を収めています。この馬とのエピソードが最後に書かれていて、彼の馬に対する愛情の深さがよく表れています。今後の活躍に期待したいと思います。