集めても集めても足りなかった。明るい内にもっと言葉を拾い集めたかったけれど、気がつくと闇にすっぽり包まれている。土や落葉と同化して文字を見つけるのは困難だった。「明日にしよう」それはまだ疲れを知らない僕たちに区切りをつけるために、お日様のくれた1ページでした。 #twnovel
勲章を下げた勇者がお姫様のキスと人々の祝福に包まれる頃、エンドロールは流れ過ぎて現実の人々が一斉に席を立った。静寂の後、突如現れて祝勝会を破壊し尽くした本物のボスが勇者の死体を踏みつけながら、じっとこちらの方を見ている。周りには、誰もいない。明かりもつかない。 #twnovel