眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

十月のはなれ

2023-11-09 02:43:00 | アクロスティック・ライフ
熱湯を注いで8年

無性に恋しかったはずの地球も

レゴの創造の先に薄れ行き

生暖かい風が吹いたのちに

何処からともなく訪れる

よきゲームメーカーは浮かれることなく

ルールブックを日々燃焼させて

脳内でリメイクを重ねている

この街が禁酒になるのは

時計の針が十分に回った頃

歯切れの悪い会議を抜け出して

明日の見えないヒールを飛ばした

相思相愛の呪文がはね返る

ビアホールは昨日から閉鎖されている

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矛盾のパレード

2023-10-31 03:30:00 | アクロスティック・ライフ
何なんだよここは
つまんないけど罪ではない
やがてくるのは永遠への旅か
筋書きが決定事項ならば
見所はどこに存在する


涙は出るがハンカチがない
角はあるけど赤鬼じゃない
山に叫んでも響きはない
すり切れても血は流れない
未練があっても言葉が出ない


名を呼ばれても私ではない
釣ってはないが釣り人だ
やまだと言うが電気じゃない
相撲を取っても廻しが取れない
見つめていても答えが出ない


長くはいるがボスではない
罪はあっても裁く手がない
屋台があっても金が足りない
住まいを探して迷子になった
ミイラを追って未来まできた


謎がとけても爽快じゃない
ツアーを導くものがいない
山があっても心は谷間
推薦されても門は閉じてる
水を打ったらお祭り騒ぎ


波があっても乗り物がない
月が割れても兎は出ない
野菜を取ってもバランスが取れない
西瓜を割っても腹が読めない
みんないるのに誰も知らない


何なんだよこの世界
辻褄が合わないばかり
やんなっちゃうよねもう
するめを噛んだら味気なく
認め印でも持ってこいってね

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昭和歌謡バイキング

2023-10-28 09:10:00 | アクロスティック・ライフ
何と言っても炊き立てだ
粒がきらきら光ってる
山盛りつけてお父さん
すすむごはんのしあわせよ
味噌汁おかわり自由です

何だ昨日と同じか
作り置きではございます
安くそこそこ美味い飯
すすめてみたい艶やかな
ミートボールはいかがです

泣いてばかりじゃつまらない
つまんでみようか卵焼き
やっぱりこれだねウインナー
隅々にまで行き届く
みんなのためのおもてなし

何でもござれありったけ
つつき放題バイキング
やがては尽きるごちそうと
スピード勝負の課長さん
味噌汁こぼしあちちちち

涙で虹ができるなら
つらい思いもファンタジー
山ほど高く積み上げて
すすめてみたいねばねばと
水戸納豆はいかかがです

鍋でぐつぐつゆで卵
勤める君の味方です
やりがいあると噛みしめて
酸っぱいだけの梅干しに
眉間にしわも寄りましょう

涙を笑いに変えていく
強いもんだよおっかさん
ヤフーニュースにひっかかり
荒んだ朝に行き着くは
みるから美味いクロワッサン

茄子に大根白菜胡瓜
漬け物皆にやさしいね
やがては尽きる命なら
すすんで行こうバイキング
味噌汁おかわりありがとさん

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この街のエメラルドグリーン

2023-09-20 22:58:00 | アクロスティック・ライフ
この街の治安やたら不安
泥棒がよく出る
物取りが大手を振って歩いてる
飲み屋ではビール瓶で殴り合っている
ひったくり注意!


個室から大広場まで
どこでも警戒中
もれなく皆がだまし合う街
罵り合うが日常コミュニケーション
平台にあふれる盗品が展示中


根本から不安な街
逃亡者が逃げ隠れる街
「もぬけの殻か……」
乗り込んだ刑事いつも手遅れ
引っ越し先ワースト1


この街の野球チーム
どいつもこいつもならず者
ものは学ぶよりも盗め
ノーサインでも進塁を狙う
ヒットマンは指名手配中


この街のサッカーチーム
ドリブルはみんな下手くそ
持っているのは面倒だ
ノールックでキラーパス
必殺カラテカフォーメーション


好意の裏には悪意しかない
泥団子が土産物屋に並ぶ
モザイクなしでは語れない
乗り場に張り付く警備員
秘密を探れば消されてしまう


木の葉を見ても疑心暗鬼
戸締まりしても気が休まらない
諸々の無計画が横行して
ノーマネーで牛めしを食う
非常識がまかり通る


この街に古くからある
ドライブインが妖精たちのたまり場
「もう1曲選んでくれる?」
飲みかけのクリームソーダに
陽が射し込んでエメラルドグリーン

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図書館みたいな場所にいた

2023-09-12 16:30:00 | アクロスティック・ライフ
こう言ったら何だけど
図書館みたいなところだな
物思いに耽る人
糊付けに励む人
人知れず打ち込む人


コツコツと続ける人
読書に耽る人
黙々とこなしている人
のんびりと過ごす人
昼寝の真っ直中の人


コナンを読む人
時の経つのを忘れた人
森を読む人
ノートを広げた人
額に手を当てた人


公園にいられなかった人
鳥になりたい人
モールを抜けてきた人
ノマドのような人
日陰を好む人


腰の重い人
トークが苦手な人
物語を好む人
のど飴をたくさん持った人
ひそひそと明かす人


恋に疲れた人
鳥のようになりたい人
もっとあると考えた人
のけものにされた人
久々に目覚めた人


米粒に記す人
登山帰りの人
毛布に巻かれた人
ノヴァーリスを開く人
肘を抱えたままの人


虚空の中から無数の分岐がみえて
図書館みたいなところだった
もうどれくらいここにいるだろう?
乗り遅れたから順調でなかったから
漂着することになったのだ


コッペパンを愛する人
鳥になりたいような人
木琴をまっすぐ背負った人
ノックするドアを探す人
独りになれた人

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空白の一日 ~今日は泥棒を追いかけなかった

2023-09-08 17:34:00 | アクロスティック・ライフ
コーヒーを飲まなかった
ドーナッツを食べなかった
ものまねをしなかった
農作業をしなかった
雛壇にいなかった


小鳥をみなかった
ドッジボールをしなかった
物語性に欠けていた
乗り物に乗らなかった
冷や麦を食べなかった


怖い話を聞かなかった
透明人間にならなかった
文字起こしをしなかった
のど飴をもらわなかった
ヒップホップをきかなかった


小松菜を食べなかった
図書館に行かなかった
持ち物検査されなかった
乗り物酔いしなかった
羊に追われなかった


恋をしなかった
ドーナッツ屋の前を通った
モップをかけなかった
ノイアーになれなかった
飛車を切らなかった


コートに立たなかった
泥団子を作らなかった
桃太郎を読まなかった
海苔茶漬けにしなかった
飛行機雲をみなかった


公共交通機関を使わなかった
トリートメントしなかった
戻りオフサイドをとられなかった
野沢菜を食べなかった
日傘をささなかった


こんな一日はまるで
ドーナッツのように詩的
もしも明日が変わらないなら
ノートにまた日常を綴ろう
日々がいつまでも繰り返しますように

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おかえり工場長

2023-09-06 17:44:00 | アクロスティック・ライフ
工場長が出かけている間に
どんぶら音頭に乗ってやってきた
桃太郎さんが後釜についた
能力においては皆をねじ伏せるほどで
人々は黙って従う他になかった


根本から覆すような
どえらい改革が始まって
諸々の慣習は改められていった
「飲み物は水だけです」
「膝を出してはいけません」


「こんにちはは禁止です」
「トングは1つだけです」
「持ち込みは禁止です」
「残ったゴミは持ち帰りなさい」
「頻繁に報告しなさい」


「恋人はつくれません」
「歳は偽りなさい」
「物をもらうのは禁止です」
「ノルマだけはこなしなさい」
「人でありたいならロボットであれ」


工場長が帰ってきた
どこのどいつだセンターにいるのは?
桃太郎だ?
乗っ取りじゃないかこれは!
人聞きのわるい台詞に偽工場長はハッとした


「工場長が帰ってきた!」
「どこからともなく帰ってきたぞ!」
「元の工場が再建されるのだろう!」
「ノルマよりも大事なものが僕らにはあった!」
ひざまずいた桃太郎さんが口を開きます


虎視眈々と狙っていました
トップの座をこの手に入れて
もっといい暮らしがしたかったの
のし上がることでしか成し得なかった
人は皆が争うものだというのに何故に私が……


心の内を明かしたあとは
どこか魂の抜けたような様子で
桃太郎さんは足早に去っていきました
残された者たちが手にしたものは
非日常のあとの前より少し明るくみえる日常でした

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ブラックですか

2023-09-02 04:10:00 | アクロスティック・ライフ
こんにちは
どうしてますか
もうすっかり慣れましたか
のびのびと過ごせてますか
ひさしぶりになりました


コツコツと続けてますか
飛べない豚に会いましたか
物語になりましたか
ノートは足りていますか
引き戸を押してはいませんか


恋してますか
友達はできましたか
もずくも食べなさい
のんびりと過ごせてますか
飛行機雲がみえますか


小松菜も食べていますか
ドライバーはみつかりましたか
もしもの時はあれを使いなさい
軒先に彼らはきましたか
冷えに注意してください


コーヒーはブラックですか
ドトールですかタリーズですか
桃の缶詰はあきましたか
残さずに食べていますか
人見知りは変わりませんか


駒音は響いてますか
トマトも食べていますか
桃太郎を覚えてますか
喉が渇いたらお茶にしなさい
日々を大事になさい


こちら天国は平穏無事です
遠く離れても
戻ることはできなくても魂は共にあります
飲み過ぎに注意してね
人をあまり信じすぎないように

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スーパー・ポップ

2023-08-24 22:50:00 | アクロスティック・ライフ
なぜか美味しいちくわ
つんのめって食べたい大根キムチ
やみつきごめん赤蒲鉾
すすめずにいられないサラダスティック
みんな大好きゴマ豆腐


並んでちょうだいお母さん
ついておいでよおじいちゃん
やってきたかいお嬢ちゃん
すすめてばかりの店長です
みなさんどうかごひいきに


なれあいごめんぶなしめじ
つっぱり上等めんたいこ
やさしさに飢えたコッペパン
すっぱいだけのつぶれ梅
みるからに旨い紅ショウガ


名前の知れたごま油
つまんで食べる塩煎餅
破れかぶれのつぶあられ
素直に伸びた九条ネギ
妙に美味しい乾燥わかめ


中山さん自慢のキャベツ
津田さん自慢のミニトマト
山田さん自慢のお化け南瓜
杉本さん自慢の細ネギ
水沼さん自慢のブロッコリー


長いも煮物も獣道
続きはウェブでみようかい
やつれた夜にも腹は減る
健やかだった頃も懐かしく
皆が通った散歩道


何はなくともスーパーだ
ついておいでよおばあさん
やっぱりプッチンプリンだね
隅から隅まで大歓迎
みてらっしゃいよってらっしゃい

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感傷日記

2023-08-16 22:14:00 | アクロスティック・ライフ
氷がキラキラきれいだね
鳥がバサバサ大きいね
森がキラキラ緑だね
飲み屋がキラキラまぶしいね
人出がごちゃごちゃうるさいね


小言がギャーギャーうるさいね
トカゲがかさかさかわいいね
モナカがかさかさ美味しいね
ノートがかさかさかさばるね
日差しがキラキラまぶしいね


粉雪ぱらぱら真っ白ね
と金がひたひたしつこいね
もしもしばいばい切ないね
のりしおぱりぱり美味しいね
冷や麦つるつるさっぱりね


子犬がてくてく楽しいね
土砂降りざーざーうるさいね
紅葉がきらきらきれいだね
乗り物ごーごーうるさいね
ひよこぴよぴよかわいいね


小金がじゃりじゃりうるさいね
どこもポイントばらばらね
喪主はいいねと勝手だね
ノート湿気てみえないね
標語がごちゃごちゃうるさいね


小麦粉たっぷりわくわくね
父ちゃんくしゃみがうるさいね
もう一口はわがままね
伸びた尻尾がかわいいね
皮肉ばっかり嫌みだね


古文書解読おつかれね
ドバイに飛んだら鼻高ね
モバイル通信おっそいね
ノンアルコール乾杯ね
飛行機雲がうれしいね


今夜さよなら切ないね
どこまで続く線路だね
もう岡山かマッハだね
乗り過ごしたらおっかないね
ひらひら蝶がうっすいね

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猫たちの完全支配

2023-08-01 12:10:00 | アクロスティック・ライフ
この街ときたら
どこにでも猫がいるんだ
もう落ち葉の数よりも多く
のびしろは見通せないほど
ひっきりなしに現れるんだ


紅茶の美味しい玩具屋さんの前に
扉の堅い倉庫の前に
モナ王の行った空き箱の中に
農具を立てかけた車庫の陰に
ヒトデを飾るショーウィンドウの中に


小松菜をくわえた猫
トマトをくわえた猫
モナ王をくわえた猫
野バラをくわえて笑う猫
干物をくわえた猫


米粒を拾う雀の隣に
峠を越えた勇者の向こうに
模型を作った作者の手先に
のりで語った夢の切れ端に
卑屈になった王の肩に


駒犬の間に寝そべる猫
土星帽を被って気取る猫
盛りつけ皿を回す猫
のびるチーズに慌てる猫
羊の列を横切る猫


孤独を指した矢印の先に
トカゲを追ったネズミの後に
モスカを切った貴婦人の次に
ノーゴールとぬか喜びの続きに
ヒントを求める解答者の袖に


コーラの泡をつけた猫
どら焼きに乗った猫
尤もらしい顔した猫
ノックを聞き分ける猫
ひな壇を駆け上がる猫


黄砂を避ける地下への階段に
とろりとなった白身の内に
黙して語る賢者の胸に
のこのことくる村人の足下に
ひっくり返った亀のお腹に


小物入れに隠れた猫
ドリルの山に見入る猫
文字起こしに加担しない猫
能ある鷹の爪を噛む猫
光と影に馴染む猫


こちらかと思えばあちらの方へ
ドル箱だったモールの駐輪場に
モータープール生まれの猫が
脳波をたどる波形の凹みに
百のライセンスを持つ猫が


困った人に寄り添う猫が
途方に暮れた人を案じる猫が
もやもやした人につっこむ猫が
呪われた人を憐れむ猫が
日に日に沈んでいく人を見届ける猫が


こちらかと思えばまたあちらの方へ
道化に変わる鏡の前に
もずくをつつくしずくの猫が
濃霧を抜けた悪夢の果てに
秘蔵のたれをつけすぎた猫が


この街の要職は猫に占められている
どうしてかと聞く人がいても
もう答えられるような者はいない
農民も殿様も主役の座を保てはしない
人は誰しも猫に食われてしまうのだから

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投了包囲網 ~投了もやむなし

2023-07-21 09:06:00 | アクロスティック・ライフ
荒廃した自陣
時計の針は戻らない
持ち駒はとっくに尽きた
乗り遅れた将たちは王様よりも
飛車の方を囲っている


駒台にハエがとまった
床の間で猫が寝ている
もやしの切れ端が落ちている
のどが渇いた
日はすっかり沈みきった


コーヒーカップの底がみえた
どこにも誇れるものがない
モバイルは井戸に落ちた
狼煙は上がらない
評価する者はだれもいない


古代文明が崩壊した
ドローンが主人になった
モップのように使われる
ノックをしても返事がない
秘書がすべてをぶちまけた


黄砂で一歩先もみえない
ど素人に戻ったようだ
もしもしと普通に出てる
脳波に物語性がみえない
日傘も雨傘もない


炬燵は獣に奪われた
トレイにのせるものがない
もつれた糸がほどけない
のど飴舐めてものどが痛い
冷やし中華が終わってる


コオロギが飛車に乗っている
とめどなくあくびが出る
もっと出来たと今なら思う
のた打ち回ってハエが落ちた
髭ばかりが伸びた


ここに手段は尽きた
投了もやむなし
もはやこれまで
残るのはあなたです
ひれ伏すのが私です

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個展の自由

2023-07-14 15:16:00 | アクロスティック・ライフ
個展を開くと
どこからともなく
「ものはためし」
のこのこと
人や獣が集まってくる


子ぎつね
都会の人
森のくまさん
野ネズミ
控えの投手


ここはいったいどこ?
当惑の瞳を持った旅人
求めるべき何かがあって
逃れたい何かがあって
人の様子をうかがっている


コンプライアンス重視の人
ドブ掃除に飽きた人
もう一度始めたい人
のそのそ歩く巨人
ひょろひょろの狐


恋人たち
都会に疲れた人
モノクロの人
濃紺シャツの人
平野の人


こんなはずじゃない
どれもこれも退屈だ
もううんざりだ
残りもどうせつまらない
一言で言ってクズ


攻撃的声が
どこからともなく漏れる
物語の否定
呪いがかった順路の奥から
拾ってくれるものも現れた


これなんか素敵
どこにもないみたい
もっと他のもみてみたい
伸びる余地がありそう
密かなブームの予感がする


コバンザメ
どさんこの人
モール街の猫
ノコギリクワガタ
平野宮町の人


コーラの泡をつけた紳士
ドライフラワーに乗ったリスザル
もずくの殻をつけた海賊
後の大統領
肥後橋の方からきた人

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短冊鑑賞

2023-07-07 15:54:00 | アクロスティック・ライフ
なぞなぞが上手くなりますように

慎ましく暮らしていけますように

山登りに行けますように。

スリーポイントシュートが決まりますように

みぞれが食べられたらいいな


習い事が上達しますように

月まで早く行けますように

安らかに眠れますようおねがいします!

酢豚が食べられますように

ミドルシュートがズドンと決まりますように


何でもない日常が続きますように、

強くなれますように

約束が守れますように

水族館に行かせてください

味噌ラーメンも食べられますように


縄跳びを上手くしてほしい

勤め先に恵まれますように

優しい人になれますように

すももが食べられますように。

みたらし団子が食べれますように


習い事が上達しますように

罪を犯しませんように……

やんわりと断れますように

すき焼きが食べれるようにしてください

ミルフィーユがいただけますように


ナポリに行けますように(ぜったい)

蔦をたどって昇れますように

優しさに包まれますように

西瓜がたくさん食べれますように

水羊羹が食べれますように


南極ペンギンに会えますように

翼になれますように!

屋根より高く飛べますように

水曜日は休めますように

みんなでロイヤルホストに行けますように


名古屋一になれますように

角がぐんぐん伸びますように

「夜行列車に乗って旅に出る」

すやすやと眠れますように

見違えるようになれますように。


波乗りが上手くなれますように

作り話が作れたらいいのにな…

闇の向こうに光が射しますように

スタミナがつきますように

みかんがいっぱい食べられますように


無い物ねだりが直りますように

漬け物に打ち勝てますように

夜景が見れますように(一緒に)

スノボが上手くなりますように

水になれますように

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街の証言者たち

2023-06-28 01:25:00 | アクロスティック・ライフ
行動履歴を洗い直し
通りに出ては
目撃証言を拾い集めた
のっぺらぼうだと思われていたところに
人の一面が見え始めた


こうもり傘と呼ばれていましたね
友達と呼べる友人は二次元三次元共にいなかったようです
もつ煮込みをよく独りで食べてましたね
飲めない酒をよく悪い薬と一緒に飲んでいました
表情に出さず平気な顔でよくうそをついてましたね


コインランドリーに激しく出入りしてました
トサカをつけた時は鶏気取りでしたよ
紅葉狩りに近所の犬を誘っては行っていました
ノートパソコンを後ろからのぞき込んでは嫌がられてましたよ
ひじき煮が大嫌いでした。肉を出せとしつこく言ってましたね


コップ酒がお気に入りでやたらとコップを集めていました
度が過ぎるほどの仕事好きでやばいのもよくやってましたね
もぬけのからかとうわごとのように言っていました
脳天気なのは毛嫌いしてましたね
ひねくれた奴でしたよ。曲がったことしかしてませんでしたから


小金には興味がないとか。ビッグになるとよく言ってました
ドローンを見ると興奮して子供のように追いかけてました
森によくこもってました。フクロウのつれがいたようです
農業を営む計画があったようです。土地を探してましたよ
昼寝が好きでしたね。眠るのが一番という雰囲気でしたね


駒を持ったら放しませんでした
同角不成と指されるとやたら切れてましたね
持ち歩があると何でもかんでも叩いてました
脳内盤が3面あると自慢げによく言っていました
飛車を特別にかわいがっていたようです


コオロギの粉末を持っていて何かの時に撒いてました
糖質を気にしてました。プと言えばプロテインと言ってましたね
モノポリーにはまってました。あれは国境とかないでしょ
飲み込みの悪い奴でしたね。会議中もガムを噛んでたくらいですから
引っかけ問題を酷く憎んでいました。根は正直者ですよ


言葉を言葉通りに受けてしょっちゅう問題を起こしてましたよ
ドラえもんが好きでしたね。どこでもドアはあると言ってましたね
物わかりがわるかったみたいですね。謎々でよく悩んでいたとか
乗り物の中では電車を好んでましたね。終点でも乗り続けているほどに
酷い奴としか言えませんよ。もういいですかこれから歓迎会だからじゃっ


この辺りでは相当に厄介な
トラブルメーカーであったようだが
元々そうだったのかはわからないところもある
のっぺらぼうはあくまで表の顔であり
人の解釈はまちまちに存在するようだ

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