眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

【将棋ウォーズ自戦記】地下鉄飛車対中段玉

2022-03-31 01:13:00 | 将棋ウォーズ自戦記
 三間飛車に振る。駒組みの中、相手は角を中段に上がってきた。この場合、考えられる居飛車の作戦は玉を低く構えるミレニアムか地下鉄飛車だ。僕は左銀を押し上げて右辺に繰り出していった。四間飛車と違って、三間飛車は、銀のポジションを後で決められるところが面白い。腰掛けてもいいし繰り出してもいい。場合によっては引いて囲いにくっつけるという指し方もあるだろう。

 相手はどうやら地下鉄飛車の構えだ。流行っているのだろうか。それとも同じ相手に当たっているのだろうか。やたらと地下鉄飛車に遭遇することが多い。僕は金を左に開き中飛車に振り直すと繰り出した銀を使って中央を攻めた。地下鉄飛車で一方的に玉を攻められるような展開は不満だ。

 とりあえず中央を制圧したところはポイントだろうか。相手はそれには構わず引き飛車から地下鉄飛車に転回してきた。僕は美濃こびんの歩を開けて、飛車の下に角を引いて端に利かした。これでとりあえず端攻めは怖くない。と思っていると相手は端歩を突いてきた。同じく歩に対して玉のこびんに歩を垂らしてきた。この歩は僕が中央を制圧したことによって生じたもので、世の中いいことばかりではないようだ。とは言えそれほどの攻めにはなるまい。備えているはずのところを攻められ、少し動揺しながら香で歩を払った。すると相手は端に角を飛び込んできた。

強襲だ! 

 こうした角切りの攻めは相振り飛車などでないことはないが、玉飛接近の地下鉄飛車では反動もきつそうだ。しかし、思わぬ強襲に僕はすっかり取り乱していた。わけもわからず角を桂で取ってしまった。ここは玉で取って香が走れば引いておく手だった。端だけ破られてもそれほど厳しい攻めにはならないのだ。玉は戻ることができるが跳ねた桂は戻れない。そこが大きな違いだ。

 相手は桂の頭に香を打って攻めてきた。厳しいのかどうかもわからない。受けの形がわからず焦る。わからないまま香の横に角を打った。すると相手は桂を取って角の頭に桂を打ってきた。

王手だ! 

 下に逃げて十分だったが、僕は何を思ったかふらふらと玉を上がってしまった。地下鉄飛車の脅威に自ら近づいていく大悪手だ。相手は歩を突いて桂を支えた。もう行き場がない! 詰んではいないが、半分詰んだような形になってしまった。上には地下鉄飛車、桂の利きで下には行けない。横には自分の打った角がいて逃げ道を封じている。

「いったいどうすればいいんだ?」
(中段玉受けにくし)

 攻め合いか? この状況でそんな手が? 受けも攻めもまるでわからない。時間だけがどんどんなくなっていく。とにかく何か指さなければ……。わからなくても何か指すこと。それが切れ負け将棋で逆転するコツだ。少しでも時間を残しておくことが相手にもプレッシャーとなり、何かが起こることがある。

 僕は居飛車の玉頭に歩を突っかけた。よくなったとしても、決め手がみえなければ逆に焦るものである。それから相手は攻めを誤り、僕も受けを間違えながら混戦になった。居飛車の玉頭に香で狙いをつけ、中央の拠点から香を打ち込んだ。おまじないのような香だった。相手は金を渡して詰めろをかけてきた。金が入ればもしかして……。僕はその時、頓死の筋があることに気がついた。大慌てになりながら玉頭に金を打ち込んだ。10手ほどかかかるが、紛れはほとんどない。残り一手。1秒残っているので少し余裕があった。(0秒だと詰む場合もあるし切れてしまうこともある)どんな形でも詰まして終わるのは気分がよい。
 3分切れ負けの将棋では、強襲を受けることも恐ろしい。とは言え受けの勉強にもなるので、どんどん攻めてくる相手はありがたいものだと思う。






●道をみつける ~はやみえとは

 3分切れ負けや10秒将棋など短時間の将棋は、手のみえるみえないで勝敗が決まるのだろうか。あるいは反射神経のよい者が勝つのだろうか。勿論、直感力や閃く力というのは必要だ。それは冴えであり強さでもある。また、読みにない手が飛んできた時に正確に返すためには反射神経も必要であるが、「読みにない」ことで動揺してしまっては力が出ない。その意味では、メンタルだとも言える。

「ああそんな手があったか」
(時間に追われてたから、みえんかったから)仕方がない。
 おしまい。さあ、次行こうか。

 以前は僕もそのようなことしか考えられなかった。一手がみえなかったから負けた。確かにそういうことも多いのだが、ただ一手一手のせいだけにして終わらせてもよいものだろうか。

 AIは一手一手の最善手を示す。最善手を積み重ねることが、勝利に近づくことだと信じられている。しかし、人間は一手一手、その場その場、個々の点で戦っているわけではない。一つ一つの駒をバラバラに動かしているわけではない。延々と次の一手問題を解いているような実戦はあり得ないだろう。そうした態度は効率的ではないし、まともな将棋にもならないはずだ。

 人間にとって重要なのは線であり、自分の道なのだ。予定通りの道を進んでいる時、人間は特に時間を必要としない。ノータイムでビシビシと飛ばすことも可能だ。
 一番困るのは、指し手が沈黙することだ。現在地を見失って迷子になってしまった時だ。(形勢が不利でどう指してもわるいという状態の話ではない)

「いったい何を指したらいいのだ?」
(どこへ向いて進んだらいいのだ)

 自分の実戦でも、そういう状態の時ほど時間を使ってしまう。10秒なら悪手を指すだろうし、切れ負けでは極端に時間を消費してしまう。(切れ負けの勝負は一手一手のコンマ何秒の差よりも、止まる時間をいかに短くするかだと思う)

「何かいい手はないかな?」

 まさに次の一手問題に当たっているようなもので、そこには既に自分の道(ストーリー)がない。いい手を探そうにも、何もないところに着目していてはみつかる理屈がない。
 その時、本当にみつけるべきなのは、道(方針・構想)の方なのだ。どうにかして早く自分の問題を発見することだ。(短い時間であれやこれやというのは難しい。最も大事なことだけ決まればいい)
 求められるのは次の一手ではなく、自分の道だ。

「いかに自分の道をみつけられるか」
 それも含めて(はやみえ)ということになるだろう。
 道をみつければ手はあとをついてくる。

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「本日の受付は終了いたしました」

2022-03-30 14:39:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
現実はあなたのさじで変わるからあてにはならぬ営業時間

行き甲斐はふっと消え行く意気込んでたどり着いたら門前払い

予告なく終了もする人生のあるある胸に刻んで生きよ

「念のため先生に聞いてみましょう」あなたが行って湧き立つ希望

ひと時は希望をくれた先生の顔が浮かんでいっそかなしい

今頃になってのこのこ来なさったあなたの検査時間かかるの

駆け込んで待てばよかったやさしさは水曜日だけ存在しない

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地下鉄飛車を信じられなかった

2022-03-25 02:55:00 | 将棋ウォーズ自戦記
 角道を止めて三間飛車に振った。世の中には角道を止めない棋士もいる。棋士の数だけ角の道は存在している。ずっと開き合ったままの者、すぐに換えてしまう者、引いて使おうとする者、3手も4手もかけて転回させる者、すぐに切りたがる者、すぐに手放す者、筋違いに打ちたがる者、ずっと隠して取っておく者、何が何でもこじ開けようとする者、頭めがけて銀を繰り出す者、位の下に据えようとする者。

 相手は急戦を匂わせながら持久戦模様の駒組みをしてきた。駒組みを進める間にも貴重な時間が奪われていく。囲いの進展も短い将棋では高速で行う必要がある。僕は独特な銀冠を作り上げた。相手は美濃でも穴熊でもなく、弱げな形を作り上げた。僕は銀冠の桂を跳ねて端の香を上がった。(いつでも地下鉄飛車を狙える構えが完成した)

 駒組みが一段落して相手は仕掛けを狙ってきた。僕は角を引いて石田流の構えを用意した。相手は角道をこじ開けて角を成り込んできた。馬ができた。香損した。代わりに僕は石田の飛車先から歩を成り込んだ。すると相手は同じく桂とした。僕は桂頭に歩を打った。すると相手は桂の下に歩を謝ってきた。駒損の回復が急務とばかりに、僕は手拍子のリズムで桂を取った。同じく歩に対して、石田のさばきとばかりに左桂を活用した。それぞれの主張はそれなりに正しかったが、合わさった時には最悪の選択になっていた。

 桂を取るなら、その後には飛車を下段に撤退させる形で桂を守り、次には地下鉄飛車の構想を実現させるべきだった。駒組みの段階では着々と地下鉄飛車の陣形を完成させながら、いざ戦いになると地下鉄のことなど忘れ、通い慣れた石田の道に戻ってしまっていたのだ。自分の中に地下鉄飛車に対する信頼が欠けていたことも原因だろう。

(石田流のポジションに執着しすぎてはならない)
 仮にあくまで石田流として飛車を使うつもりなら、飛車先の拠点をすぐに解消すべきではなかった。(仮に駒損の回復に失敗しても)

 手拍子で清算してしまったことによって、居飛車の歩が前に伸び石田の飛車が不安定になってしまったと、居飛車の飛車の横利きが受けに復活したことが大きかった。

 窮屈さを感じながらも僕は石田の飛車を中段に浮き、飛車をぶつけてさばくような形を狙ったが、居飛車は持ち駒に歩も香もあるのでさばくことはできない。逆に馬との上下挟撃によって石田の飛車は助からない。僕は十字飛車の筋で玉頭戦に持ち込むことで、難局の打開を図った。ある程度それは成功したようでもあったが、時間のある将棋では完封されていたに違いない。終盤では時間に追われて寄せの勝負手を逃し、最後は無念の時間切れ負けとなった。
 さばきのバリエーションを広げるためにも、地下鉄飛車の経験値は積んでおくべきだと思う。



●全力はそう出ない
~瞬時にみえなかったものは結局みえなかったりする

 3分切れ負けで時間切れ負けが続いたら、10分切れ負けでも指してみたくなる。当然、その方が内容がよくなっていなければ困る。3分と比べれば、圧倒的に長く感じられるので、序中盤であまりにも適当な手を選ぶとうことは少なくなる。(考えて結論が出なかったことを後で振り返るととても勉強になる)一度考えていた時間があるので、後でよい手を見つけた時の感動がより大きい。それは10秒や3分切れ負けとの違いかなと思う。

 普段1秒2秒で飛ばしているものが、時間があると考えることができる。あるいは極端に考えすぎてしまう面もあるかもしれない。時間があるだけに、いい手を指したい。納得のいく手を指したい。そう考えるのは人情ではないか。けれども、10分というのは普通に考えれば長くはなく、すぐになくなってしまうような時間だ。考えたからといって、正解にたどり着ける範囲は知れている。

「最善手をみつけたい」

 決断が鈍る。そして、だんだんわからなくなる。迷路の中で徐々に追い込まれていくプレッシャー。時間が「なくなっていく」というのは怖い。(最初からないという方がよほど気楽だ)


~オフライン大会にエントリーするなら

 もしも、あなたがオフラインの大会に出てみようと考えるなら、将棋ウォーズは絶好の修練場となってくれることだろう。

 10秒将棋、3分切れ負け、10分切れ負け、将棋ウォーズには現在のところ3つのルールから選んで挑むことができるが、大会に勝つための力を養うためには、その3つすべてに取り組むことが必要だ。
 まずは多くの失敗を繰り返し経験値を得ることが大切で、なるべく盤数をこなすことで広く形に触れるべきだ。そのためには6分内で消化できる3分切れ負けは、非常によい設定だ。

 大会となると最後はだいたい秒読みになるはずだ。切れ負けと秒読みでは決断の仕方やプレッシャーのかかり方が異なる。3分切れ負けが上手だから、秒読みも上手くいくというわけにはならない。秒読みを想定すれば当然秒読みの練習もしておかなければならない。そのために10秒将棋はとてもよい設定だ。10秒で落ち着いて指すことができるようになれば、1分や30秒将棋は乗り切れるはずだ。

 大会では通常30分、40分といった持ち時間が与えられる。その中で考えたり手を読んだりすることにも慣れておく必要がある。また、失われていく時間の中で最善手を求め決断していくという作業は非常にプレッシャーのかかるもので、そのシミュレーションとしては10分切れ負けの設定が相応しいものとなるだろう。

 トーナメントでは一度負けたらそれっきり。もしも、もう少し時間があったなら、歩がもう1枚あったなら、自分だけ初手から歩を成ることができたなら、好きな時に一間竜を実現できたなら、もしももしもと「タラレバ」を口にしていても後の祭りだ。
 実戦はプレッシャーとの戦いだ。自分の(持っている)力をどれだけ出せるかはわからない。一番よい自分が現れることもあれば、反対に最悪の自分が顔を出すことだってある。
「全力を出す」というのは言うほど簡単なことではなく、どこまで強い自分を出せるかということも実力の内なのだと思う。

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コール・ミー

2022-03-25 01:31:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
世界一いまは昔の目標を忘れアジアの頂に立て

活躍をするもしないも監督の選り好みにはかなうものなし

海を越え暴れてみても呼ばれない 監督の心にいなければ

攻撃を防御と叫ぶ頃は過ぎ内に絞った守備三銃士

呼ばれても椅子の上まで跨げないサイドラインにベルリンの壁

あいつよりお前がいいと君は言うけど比類なきものになりたい

食材を認めレシピを組み立てるスキルをもって名将と呼ぶ

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タイムスリップ・レター

2022-03-24 02:44:00 | ナノノベル
「まだ書いてるの? 出すのが遅れると返事も遅れて届くよ」
「ああ、そうね」
 親切だか何だか知らないが、あなたが教えてくれることは、いつもわかりきったことばかりだ。
 わかっている。僕は書きあぐねている。どのように書いたとしても、見返せば何も書いてないように思えてしまう。何度も出せるものではない。だからちゃんと書かねばならない。
 時間がかかったとしても、ちゃんと届けたい。
 僕はそう思っていた。


 完成しない手紙を手元に置いている内に、先に返信が届いた。

「返事が早くなってしまうことをお許しください。だけど、あなたのために思い切って書きました。あなたにはわるいけど、あなたのことはほとんど印象に残っていません。顔も声も何一つです。だから、あなたの私への想いというのは、完全に方向違いです。(本当に本当に本当に)私から返せるものは、この手紙が最初で最後になります。どうかそのありあまる想いと無駄な労力を、他のよいことに対して向けられるよう、切に願います」
       
  愛なき未来の他人より

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【将棋ウォーズ自戦記】エースに任せて

2022-03-24 02:31:00 | 将棋ウォーズ自戦記
「お前が先手だ」

 角道を止めて三間に飛車を振った。相手は天守閣美濃に組んできた。僕は石田流の構えに飛車を浮き桂を跳ねた。すると相手は銀を腰掛けてきた。僕は角を中央に運び間接的に居飛車の飛車を狙った。すると相手は飛車を端によろけた。そこで僕は石田の横の歩を突いていなくなった居飛車の隙を突こうとした。

 相手は腰掛け銀の斜めから歩を突っかけて暴れてきた。僕は負担になった石田の桂を金を寄って受けたが、強く角をぶつければよかったと思う。攻められていると思うと意識が受けに偏って、広い視野や強くさばく心が失われてしまう。振り飛車というものは最初攻められることが多いのだから、強い心を失ったらさばけないものだ。(もっと心を強く持たねばならない)

 相手は端に桂を跳ねてきた。対抗形の将棋では左辺の桂香は相手に回収される運命にあることも多い。だから、端に活用する筋はどちら側を持っても有力になることがある。以下ごちゃごちゃとした後、僕は敵陣に作った馬で居飛車の飛車を押さえ込むことに成功した。すると相手はじり貧はごめんだとばかりに飛車を飛び出してきた。それによって飛車桂交換という大きな駒得を果たすことに成功した。普段はただ取られてしまうだけの桂が、飛車と交換になったのはとてつもなく大きかった。相手は何とか食いつこうと馬を作り、桂を打って飛車を狙ってきた。

 僕は馬による飛車取りを無視して(金の紐がついている)敵陣に飛車を打ち下ろし、中段に浮いた銀に当てた。すると相手は自陣に歩を打って飛車の利きを遮った。そこで僕はすかさず当たりになっていた自陣の飛車を寄って、浮き駒の銀に当てた。自陣に歩を打ったため、飛車を先手で止める筋がない。将棋はこうした歩を巡る攻防が、勝負を分ける重要な要素になりやすい。

 相手はやむなく銀を斜め前に逃げた。僕は馬を引きつけて出たばかりの銀に当てた。すると相手は馬を前進させて、銀を守りつつ僕の飛車に当てた。そこで僕は飛車を寄って強く馬に当て返した。元々駒得していると強い応対が成立するところが面白い。相手は同じく馬と応じ、それに対して僕も同じく馬と指した。相手は飛車を動かした。僕はさっきいたところに馬を動かし、もう一度銀取りにした。すると相手は銀を成ってきた。僕は馬を寄って飛車と成銀に同時に当てた。
(接近戦では馬は飛車に大きな顔をすることができる)

 相手は遊び銀を取りながら飛車を逃げた。僕は馬で成銀を取った。美濃に馬、これほど心強い構えがあるだろうか。相手は端歩を突いて端に手段を求めてきた。そこで僕は馬をグイッと押し上げて飛車に当てた。同時に天守閣美濃の底を通って端の香にも当たっている。相手は飛車を逃げた。僕は馬で端の香を取った。唯一の攻撃手段も失って、ここで相手は投了となった。

 相手の馬を取り返すところから、僕は馬以外の駒を動かしていなかった。(6手連続だった)将棋の終盤はごちゃごちゃとして難しいものだが、時にはそう難しいことをしない方がいい場面もある。主役にだけ任せておけば上手くいくこともあるのだと学んだ。




●切れ者でござる ~将棋は歩で決まる

 将棋は取った駒を自分の戦力として使うことができる。盤上から消された駒は、相手の駒台の上に移動することになる。戦国で言うならば寝返りのようなものだ。二重に大きい。駒の損得を軽視できない理由はここにもあるだろう。
 駒台にある持ち駒は、いつでも自分の好きなところに使うことができる。但し、歩だけは禁じ手のルールによって「自由」の幅が大きく制限されている。

「好きな時に好きなところへ」

 普通の駒はそれができるが、唯一歩だけは「二歩」という禁じ手のルールのおかげで、それができない。
「もしもどこにでも歩が打てたら……」
 二歩というルールがなければ、将棋は全然つまらないものになっていることだろう。(歩は多すぎる。と金となれば強すぎる)
 一つしか利かないことが将棋というゲームにおいて、重要な要素になっていることは間違いない。
(相手に渡ったとしても歩)

 たたきの歩、継ぎ歩、垂れ歩、と金攻め、歩は攻撃の主役とも言える。金底の歩は受けの代名詞だ。歩は攻めとしても受けとしても非常に効率がよい。歩で済むことによって、自分の戦力のみを温存することができる。 歩は囲いにとっては守備駒の一部でもあり、位、拠点、様々な顔を持つ。中盤以降ではその筋の歩が「切れているかどうか」ということも、重要な点となる。 
 最終的には、そこに歩が利くかどうかが「詰むかどうか」、つまりは勝敗に直結することも少なくない。

「ここに歩が利くのか!」

 そういう見落とし(未発見)によって負けてしまった。勝つことができなかったという経験は誰にでもあることだろう。
 利くかどうかが棋理の上では勝敗を分かつが、人間同士の勝負の上では、それは「みつけられるかどうか」でもある。
 強い人ほど、決め手になるような厳しい歩を見逃すことは少ない。

「将棋は歩で決まる」

 そういうこともあるだろう。
 見逃さないコツは前もってみつけておくことだ。常に歩の利き筋について敏感に意識するように心がければ、香車一枚くらい強くなっても不思議ではない。

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裸のオートマチック

2022-03-23 03:40:00 | デリバリー・ストーリー
ミッションは引き取ることだ30度開いたドアにロボット・アーム

ドアがあくまたドアがあく降下するエレベーターをただ待っている

エレベーター40階も上がったらありがとうもう死語になったの

ありがとう言えない君の寂しさにぶつけるファイアー・マックナゲット

牛丼と玄関先に50秒 やっと出てきた半裸の男

ドアを引きドアを支える数秒に人を語った君の後ろ手

もう1つ店の奥から「ありがとう」届いています5キロ先まで

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【将棋ウォーズ自戦記】飛車を攻める ~時間も逆転する

2022-03-23 03:12:00 | 将棋ウォーズ自戦記
 角道を止めずにいると相手はいきなり角を換えてきた。その内に止めるというプランもあったがそうは問屋が卸さない。

 角交換振り飛車だ!
 相手が飛車先を少し遠慮していたのでこちらからも1つ突いた。囲いを作り、することがなくなったので飛車先から突っかけた。相手が歩を謝ったので一歩持つことができた。自陣角を打ったり歩を垂らしたり何かできることを探る。自分から手を作っていくことはなかなか大変だ。

 相手の受け間違えによって敵陣にと金を作ることに成功した。僕はそのと金を動かして格調高く敵玉に迫った。つもりがどうだったか。単純に飛車を攻め、角を切ってでも自分の飛車を活用した方がよかった。結局、将棋は飛車を中心に考えた方がわかりやすいのだ。飛車さえ取ってしまえば、寄せがわかりやすくなる。僕は手筋を駆使してと金を引いた。相手は飛車先を伸ばしてきたが、一段飛車になっているのでまだ何も脅威ではない。僕は喜んでと金で銀を取った。これで銀桂得だ。と金を取り返せば角による飛車金両取りがかかる。「投了もやむなし」ではないか。ところが、相手はと金を取らずに金を上にかわして頑張ったのだ。

 これには驚いた!

 なぜなら銀桂損しながらと金の生存まで甘受して後手を引いたのだから。将棋にはこういう手もあるのか。言わばこれは終盤のしぶとい手。金を玉の付近に残しておいた方が、耐久力があるという判断なのだ。それに対して僕は大いに楽観した。相手の囲いはほぼ金1枚。僕は角銀桂の持ち駒を持ち、盤上にはと金ができている。(ここでも飛車を攻撃すること、活用することにシフトするべきだった)僕は桂を打って上部脱出を封じた。詰めろだ。すると相手は玉を下段に落ちた。僕はと金を入り玉に近づけた。すると相手は歩を突いて桂を取りにきた。この時、僕の残り時間は1分足らずで相手よりも10秒以上は多かった。将棋も時間も勝っている。だけど、決定打がみえていない。こういう状況は最も危険だ。(勝ちを探すことに夢中になると時間を使ってしまう)桂取りに歩を突かれてみると、急に忙しくなった気がする。思った以上に攻めが細く思える。(駒があっても細くみえるのは、歩の利かない攻めだから)僕は大いに取り乱しながら、角を打ちと金を寄せた。すると相手は歩を突いてできた空間に金をかわした。僕はすっかりパニックになった。

「寄らないじゃないか!」

 パニックの中で僕は15秒の大長考をしてしまう。これによって時間は完全に逆転した。(止まってしまえば10秒や20秒はあっという間。30秒の差などすぐに追いつかれる)僕は銀で王手をかけた。正しくは腹から銀を打つ手で、着実に寄せの網は絞れていた。(困った時はだいたい格言に従った方がいい)端玉に対してと金を近づけ馬を作った。相手はよくわからない場所に桂を埋めた。僕は端玉には端歩と格言通りに端歩を突いた。相手はそれを素直に歩で取り返した。馬の働きが不十分なためまるで寄りがない。ついに僕の残り時間は10秒を切った。取り乱しているため、僕の寄せはまるでデタラメとなった。逃がすために攻めているようなものだ。残り5秒。もはや寄せ切ることは不可能。時間で逆転を目指す余力もなく、無念の投了となった。



~最後まで頑張ろう
 
 一番いい手を指せなかった時、次善の策でも予定変更でもいいから気持ちを切り替えて局面についていけるようにしたい。(時間の勝負だってあるだろう)いい時はいいが、一度間違えたとなった時に、すべてが空中分解してしまうような傾向がある。それではいけない。全部上手くいくなんてことはないし、必ず間違えることもあるのだから、むしろ間違えた後が大事だと言える。人間は間違えるもの。だけど、相手が人間であるということも覚えておくべきだ。自分だけ人間を背負って苦しむことはない。

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ありがとうが言える

2022-03-17 02:37:00 | デリバリー・ストーリー
ありがとう言える大人になりたくて涙を呑んだ300

客じゃない見切れば礼も笑みも欠き注文番号聞くだけのこと

ありがとう1つ忘れた駅前をよぎる信号無視の塊

ありがとう聞いて踏み出す階段の4階くらい何も言わない

ありがとう聞けない夜に慣れていくエントランスの自動解錠

確率にそっぽを向いて雨粒が落ちるスマホに300

「ありがとう♪」
胸に響けば大丈夫 自転車今夜空まで飛べる

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ショート・ラブ(申請社会)

2022-03-17 02:28:00 | ナノノベル
「好きになってもいいですか?」

 最初に通知が届いた時は舞い上がってすぐに許可を押したことを覚えている。毎日のように好きの申請は届いた。はじめの頃はただうれしくて、「いい」の他に選択はなかった。私の存在が大きくなるにつれ好きになる人は増えていった。1日に数人だったものが1時間に数十人を超える頃には、疲れを覚えた。(自分の気持ちに責任をもてなくなった)
 私は好き申請を放置するようになった。申請は続けてあったが、不思議な発見もした。申請中の赤い表示が消えている。3日前に申請された好きが取り下げられていた。その後の経験からそれもそう珍しいことではないと知った。(人の思いも3日まで)それが現代社会の潮流なのか。

 人の心に入るのは苦手な私だが、たまに自分の方から好きになることもある。3日前に申請した好きはまだ許可されていないようだ。私は明日も明後日も待つだろう。だが、そのあとは……。
 ログアウトしてまた新しい街へ向かうかもしれない。

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金の力で逃げ切りをはかる

2022-03-17 02:14:00 | 将棋ウォーズ自戦記
 三間飛車にすると相手は飛車先も突かずに右四間飛車に構えてきた。四間飛車ばかり指していた頃、何度も撃沈されたことを思い出す。ゴキゲン中飛車をしていた時には忘れていたが、三間飛車にするとたまに見かけるようになった。僕は美濃に組み三間飛車の飛車先を伸ばした。三間には三間の対策があるのだ。相手はあまり玉を深く囲わずいきなり歩をぶつけて仕掛けてきた。それには同じく歩と応じる。すると相手は同じく銀と銀を進出してきた。僕は角を交換して飛車の頭に歩を打った。狙いの一手だ。一段金のため生じている。対して飛車を横に動けば攻撃力がなくなり、出た銀を目標にしてさばいていくつもりだ。

 相手は飛車で歩を食べて攻め味を残すことを選んだ。僕は飛車の守備が消えた敵陣に角を打ち込んだ。相手は銀をグイッと前進させたが、さほど脅威ではない。僕は香を食べて馬を作る。すると相手は金を寄せて桂を守ってきた。僕は飛車筋の歩を突き出し、同じく歩に対して香を打って飛車を捕獲した。よろけた飛車を馬で食べ香を成り込む。相手は桂を跳ねてきた。中央に銀桂が集中してちょっとした不安材料だ。僕は金取りに飛車を走り、金が逃げた手に更にもう1枚の飛車を打ち込んだ。

 王手だ!
 一見調子がいいようにみえて甘い順だった。ここは何もせず、すべてを含みにじっと成香を寄って玉に近づけておく手で、脅威に感じた成香を歩で追ってくればそこで飛車を走る。金を逃げれば成香を捨てて王手桂取りに飛車を打ち込む手が成立する。それなら相手の玉を危険地帯に出すことができる上に、せっかく跳ねた桂を抜かれては唯一の反撃手段を失い相手も気持ちが折れるというものだ。

「すぐ飛車を打ち込むな」

 飛車を手にするとすぐ敵陣に打ちたくなる人は多いのではないだろうか。駒を回収できたり攻撃の起点になったりして、それが有効手になることは実際に多い。だが、底歩で止められたり金ではじかれ逃げ場がなかったり、注意すべき時もある。また、持ち駒というのはできるだけ長く持っていた方が、使う場所やタイミングを選べるという利点もある。より玉に近い場所、あるいは逆サイドに打つことも可能になる。持ち駒は駒台で温め、先に盤上の駒を活用する手を視野に入れることも重要だ。

 相手は飛車の王手に対して歩を打って受けた。それは成香で払うことができた。そこで金を玉の方に近づける。一歩を犠牲にして攻撃を渋滞させ時間を稼ぐ手筋なのだった。僕はその価値を軽くみたままじわりじわりと成香を活用して二枚竜を作った。(最短で玉に接近する順を逃し成香が遠回りになってしまったことがこの将棋の最初の問題点だった)

 相手は攻防に角を打ってきた。攻めては銀桂の利きに数を足し、受けては成香の進出を阻んでいた。僕は不動のまま眠っていた左銀を上がって中央の補強に当てた。緩手だ。足してもまだ数が足りていない上に、銀頭に歩を打たれてその応接にまた悩まなければならない。(好んで局面を複雑にしている)余計な手順の間に相手の持ち駒に金を渡したことが大きなマイナスだった。

「時には単純明快に」

 形勢がよい時には勝ち方が何通りか存在することがある。よい時には、話をなるべく単純化した方がよい。(最善最短であるかは別に問題ではない)ごちゃごちゃした形・展開であるほど人間は間違いやすいものだ。
 銀上がりは遊び駒の活用として格調の高さは認められるものの、局面を複雑化して相手に手段を与えてしまった罪の方が大きい。
 攻防の角に対しては歩を打って単純に角の守備力のみを遮断する手が勝った。そうすれば相手は中央から殺到する他に手段がなく、あとは成香を活用していくだけでいい。美濃囲いにはなかなか詰めろがかからず、成香で金を1枚はがしてしまえば二枚竜に対する受けはなくなる。

 明快な順を逃がして自陣でごちゃごちゃと相手をした。桂頭に歩を打って角の攻撃力を遮った。すると相手は自陣にいた成香を角で食べた。
 大きな駒損だ!
 同じく竜に対して今度は自陣に金を打ちつけた。あっという間に金三枚の要塞ができた。二枚竜と言えども容易でない。
 あまりの堅さに恐れをなして僕は竜を中段にまで引き上げた。
 撤退……。
 戦力を自陣に使い果たし、相手の攻めは切れている。形勢は大優勢から必勝に近いと言ったところ。しかし、そんなことは関係ない。

(寄らなければ……)

 僕の方が時間が切れるに決まっている。
 成香を食べた手はただの駒損ではなかった。攻撃の種駒を抜き拠点を減らし、逆に自陣の駒を多くして寄せを遅らせるという終盤の手筋だったのだ。終盤の入り口での歩の犠打が将棋の手筋なら、この馬の犠牲も終盤の手筋に違いない。但し、こちらの方は(遅らせる=時間を引き延ばす)という切れ負け将棋ならではの価値に重きが置かれていたと言える。

 残り7秒……。(相手はまだ1分以上もある)
 金が密に並んだ敵陣をみつめながら、僕は投了をタップする。

「負けました」



~1秒でも勝てないことはない

 3分切れ負けのような特別に短い将棋では、勝ち味の早さを身につけることも重要だ。
「将棋はよかったけどな……」
 必勝の形勢を作りながらも時間に泣いている人も多いだろう。
 1秒の間に3手も4手も指してしまう達人も存在するようだが、なかなか真似のできない芸当と言える。スピードで勝てないからと言って、全く勝ち目がないわけではない。将棋の手数はだいたい決まっている。普通に行けば100手ほどで終わるのだ。無駄な回り道をしないことによって、指し手のスピードに対抗することは可能だ。1手1秒を超えるペースで指しても、大きく止まらなければ勝てない理屈はない。
 手数もテーマにしながら指してみることにしよう。(なるべく長手数にならないように)
 最短ルートにこだわること。受けすぎないこと。迷ったら前に進むこと。決め手を逃さないこと。大事にいきすぎないこと。無駄に複雑にしないこと。飛車を取ること。受けるなら根こそぎにすること。寄せ合いを目指すこと。一手勝ちを見切ること。必至をかけること。

 切れ負けには、戦力不足に陥っても自陣に駒を埋めて寄せを遅延させたり、無駄な王手をかけることに寄って相手の秒を削るなど、特有のテクニックが存在する。ある意味それは裏技のようなもので、10秒将棋となるとまるで無意味だ。
 速さに特化してゲーム上の勝利を追求するという方法も考えられるが、勝ち味を早める(切れ味を高める)という方が、他の条件でも応用が利き、将棋が強くなるためには有効なのではと思う。

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空耳と300のリフレイン

2022-03-16 03:01:00 | デリバリー・ストーリー
報われる日など来ようかカルビ丼4.5キロ300

タワマンのエレベーターが動かない今夜の時給300

嫌ならばやめろよバカと人は言う そうかもしれん300

10分と言われて外で20分約束すぎて300

信じるか「ちりも積もれば山となる」300+1円

クエストに1つ足りない24時 眠らぬmが最後の頼み

鳴らぬから帰ると決めた交差点 空耳じゃない300

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父大陸

2022-03-16 01:33:00 | ナノノベル
 父を踏んで癒した。
「おー、ちょうどいいな」
 僕の重さがちょうどいいと言った。
 背中は広く平らで安定した道だった。下へ向かうと地盤が緩くなる。バランスを取りながら持ちこたえるが、やがて限界が訪れる。
「いたい!」
 臀部から転落した瞬間、父が短い悲鳴を上げる。離れようとすると父が再度の挑戦を要求する。
「まだまだ」
 落ちる度に背中中央に復帰する。何度でもやり直さなければならなかった。
「おー、ちょうどいい」
 いつまでもちょうどいいはずはなかった。
 背中を踏む間は変化に気づきにくいのだ。しかし、他の道に進めばやがて耐えられない変化を悟ることだろう。

「そこだ、そこだ」
 心地いよい場所で父は足踏みを求めた。
 けれども、いつまでも同じところに留まってはいられない。気づかれないように、少しずつ少しずつ踏み場を変えて、僕は父を上っていった。
 背中を抜けて肩へと移るととまっていた蝶が飛び立った。その先は更に細くなっていて、雀が休んでいた。近づくとさっと離れた。父はもう寝ているのだろう。僕はその先の細い道へ向かった。森の匂いが満ちている。二の腕を越えた辺りは、自然と融合し始めていた。枝を登っていく猫の後を追う。

「あんたどこ行ったの?」
 木の下から母の声がする。
 僕は12歳だった。

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詰めチャレをやらなくちゃ

2022-03-16 01:17:00 | 詰めチャレ反省記
 時間では勝てそうな気がしないから、寄せに行くしかない。寄せの技術を高めるしかない。何だか忙しいことばっかりだな。どうしていつもいつも忙しいのか。だけど、今アドレナリンが出てる気がする。そいつは虚無とは反対のもの。人生で辛いのは虚無と退屈の方じゃないか。だったらこれは少しはいいことかもしれない。とにかく詰めチャレをやらくちゃいけないということ。

「正解がある」(即詰みがある)

 詰めチャレの中では、それが最大のヒントだ。
 詰み筋は意外と並べ詰みだったりもする。凡手も手筋もごっちゃに混ざっているから難しい。普通の詰将棋では、派手な手や捨て駒を連発する方が普通だ。色々ある中で正解を見つけるのはなかなか大変だ。
 実戦となると、詰まない(詰まさない)という可能性があるのでより難しくなる。
 簡単な手を見つけることは、簡単ではない。

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勝山にあったクレープ屋さんが好きだ

2022-03-15 22:57:00 | デリバリー・ストーリー
玉造筋を上れば玉造駅のマックが希望の光

鶴橋の歩道は狭い気をつけて大阪王はローソンの先

金ちゃんの角を曲がれば桃谷の駅へと続く商店街だ

勝山と勝山北は違うもの一番端は今里筋だ

桃谷の駅へとたどる細道にきらりと光るスターバックス

吉野家の隣に足を止めたなら笑顔あふれるいろは食堂

ゴーストと対峙してこそ生き抜けるルシアスビルへ君は行くのか

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