眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

プライベート航海

2018-09-30 21:02:24 | 短歌/折句/あいうえお作文
盗み得ぬ
高みを泳ぎ
歌わせる
波と風との
ギターを仕立て

折句「ヌタウナギ」短歌






プライベートジェットはないけれど
散らかり放題のワンルーム
廃れたフードコートのがたつくテーブル
真夜中の
モスバーガーのカウンターの片隅に
プライベートな空間がある

よその国には飛べないけれど
過去や未来や月の向こう
存在しない世界にまで行くことはできる

甘く程良く冷えたコーヒーを頭の中に注ぎ込み
pomeraの翼を広げれば

どこにでも好きに行けるよ

きっと君もそうだろう(君だけの翼を持ってる)

さあ いまから行こうか

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トラブル・イン・マインド(折句)

2018-09-29 21:16:51 | 短歌/折句/あいうえお作文
洗い場の
家来となって
同郷の
牛を見つめた
フランベの夜

「揚げ豆腐」


ハリガネが
涙の粒を
みせるほど
酸っぱかったの
奇襲梅ちゃん

「ハナミズキ」


指の動
きから察する
ひらがなは
よ・め・ぬ何やら
渦巻く背です

「ユキヒョウ」


絵の中の
虎と話した
週末の
グラスを伝い
去った雨粒

「江戸仕草」
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答えは指にきいて

2018-09-28 21:19:53 | アクロスティック・ライフ
振り駒の結果

地球が3球で

キャベツ先生の先手となりました

友情棋士は5人まで

馬の守りは金星1球分

戦闘座布団は各1枚

一手一手交互に着手していただきます

静かに呼吸を整えて

指先からはじめ!


 アクロスティック「プチ救世主」
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愛とロック(折句)

2018-09-27 10:41:09 | 短歌/折句/あいうえお作文
浮き沈む
旅が教えた
一日の
飛行経路は
蜻蛉に続け

「うたいびと」


壮大な
格子の中に
鍵を持ち
姉妹を守る
仔牛兄弟

「そこかしこ」


神さまは
書き着く先を
見極めず
一行まずは
詩を書いてみた

「鏡石」


演題も
届かぬベッド
消灯の
九時に目覚める
サブレの翼

「江戸仕草」






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さあどうしよう(アクロスティック)

2018-09-26 21:18:50 | アクロスティック・ライフ
えんやこりゃ
どっこいさあと机に足を置いた
死んでいった虫たちのこと
苦楽を共にした仲間のことが思い出される
さあ、どうしたものか


エジルからのパスを受け取ったまま
ドリブラーはずっと戻ってこない
七人の侍が着席してから
クイズはずっと滞っている
さあ、どうしたものか


エクボという名の猫が
土鍋の中に身を沈めている
シチューを作るはずだった
具材はすべて整っている
さあ、どうしたものか


エイリアンの肉声が
ドライブレコーダーに記録されている
真実は手元にあるというのに
国はすべてを隠蔽したがっている
さあ、どうしたものか


 アクロスティック「江戸仕草」
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健やかジャパン(折句)

2018-09-25 23:32:42 | 短歌/折句/あいうえお作文
我いつか
畳の上で
死ぬために
武家をたずねて
根回しをする

「渡し舟」


バッシング
一途に映える
おっさんを
毎日並べ
健やかジャパン

「バイオマス」


恐ろしく
黙しておくか
手拍子で
何かはなせば
洒落にもならぬ

「おもてなし」


甘やかな
メロディー・ライン
作業場に
いい裁量で
繰り返し夜

「飴細工」



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もっと(折句)

2018-09-24 10:32:49 | 短歌/折句/あいうえお作文
俺ふれば
お前もふるか
ともにふり
かけあい消えた
今朝ののりたま

「オオトカゲ」


水割りが
ソーダの海を
遮った
雑念に好
意を忍ばせて

「ミソサザイ」


おっとっと
もっとおくれよ
手を出して
夏の冒険
心がおかわり

「おもてなし」


割り切れず
頼り切れない
詩を一つ
二つくわえた
猫のお帰り

「渡し舟」

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ハリケーン(アクロスティック)

2018-09-23 21:20:29 | アクロスティック・ライフ
ハクションよりも大胆に
夏を横切って
みんなの積み上げてきたもの
すべてのフェスに蓋をして
気晴らしを奪っていった


歯がゆさばかり募ったら
殴られるよりもっと痛い
見えているけどそこにはいない
好きだと思っていたみんな
気のせいだったみたい


反則行為が横行していた
名前が力を持つ内は
ミステリーにも逆らえない
スタジオに長い机を置いたら
菌の多彩さをフォローせよ


犯行は非計画的で
何かの思いつきみたい
見逃すことは望んでないのに
すべてをなぎ倒していった
君自身ももう消えてしまった



 アクロスティック「ハナミズキ」
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誠に勝手ながら本日も休業

2018-09-23 04:22:02 | 短歌/折句/あいうえお作文
聡明な
コクゾウムシの
カンフーが
しのぎを削る
個人商店

折句「そこかしこ」短歌
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ラボーナ(折句)

2018-09-22 21:19:06 | 短歌/折句/あいうえお作文
花に添う
ナナフシが描く
未来史に
透かし見た宇治
金時の色

「ハナミズキ」


駆け抜けて
神に近づく
短くて
いいの僕らは
詩情の獣

「鏡石」


8秒の
波を受け止め
見送りの
スワイプで断ち
切った新曲

「ハナミズキ」


颯爽と
45度の
宇治を抜け
夏をまたいだ
ラボーナキック

「さようなら」

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かなしいお断り

2018-09-22 02:00:50 | 短歌/折句/あいうえお作文
おいお前
おれお客様
ということで
金払うから
ケンカ売ってね

折句「オオトカゲ」短歌
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ワイドもの忘れ

2018-09-21 03:54:29 | アクロスティック・ライフ
大通りを歩いていると
者共があらわれた
(者共かかれー! あいつだ。あいつを生かしておくな。やっちまえ! とっとと)
手強い奴はあまりいない
名のある奴は前に出よ!
しばし剣を構え者共は顔を見合わせている

 アクロスティック「おもてなし」



多くの人が似たような姿勢で
黙したままにずっと
手の中の世界をのぞき込んでいる
何がそこにあるのだろう
しあわせだろうか

 アクロスティック「おもてなし」



羽を広げることを忘れ
長いトンネルを歩いていた
見上げること
好きなことを忘れていた
嫌いなことをつき合わせては天秤にかけていた

 アクロスティック「ハナミズキ」



我ながらあきれるくらいの
棚を見上げていた
志望の動機なんてあり得ない
吹いて飛ばした消しクズの数だけ
寝巻きに包まれていたかったのに

アクロスティック「渡し舟」


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その節はどうも

2018-09-20 03:50:14 | 短歌/折句/あいうえお作文
叔父上の
文字群淡く
手短に
夏をとらえて
新聞の上

折句「おもてなし」短歌
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ちくわ風

2018-09-19 04:00:10 | アクロスティック・ライフ
ちまちまと
栗を拾った
わけてあげません

地球史に
クワガタが描く
わたしには理解できない物語

ちゃっかりと
靴を揃えた
忘れ物がまだあるというのに

挑戦者
口も軽やか
若さと勢いを前面に出す所存です



アクロスティック「ちくわ」
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わかるな(折句)

2018-09-19 02:37:57 | 短歌/折句/あいうえお作文
峰打ちで
掃除を終えた
侍が
鞘に秘めたる
一抹の好き

「ミソサザイ」


貫けば
無駄に思えた
信念が
微かに触れた
世界共感

「つむじ風」


8月の
なんでだろうが
脈を打つ
好きは感性
嫌いは惰性

「ハナミズキ」


おっかない
人間関係
対策に
犬の尾がもつ
「し」が必要だ

「鬼退治」


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