眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

宇宙ハグ

2018-05-31 21:45:33 | 短歌/折句/あいうえお作文
幽霊を
気取って逃げた
独り身の
夜をハグする
宇宙怪獣

折句「ユキヒョウ」短歌
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イオン・ポリバレント・タウン

2018-05-31 19:45:39 | 短歌/折句/あいうえお作文
ありふれた
社会の風に
触れたくて
雷雨の中を
イオン・タウンへ

折句「アジフライ」短歌
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権利ビジネス

2018-05-31 12:41:49 | 短歌/折句/あいうえお作文
雨音は
神が手がけた
著作物
歌う人には
賃を課します

折句「赤提灯」短歌
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密約ピアノ

2018-05-31 05:01:27 | 短歌/折句/あいうえお作文
おしゃべりが
戻ってきたら
手招くの
波打ち際の
白い鍵盤

折句「おもてなし」短歌
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夢見温泉

2018-05-30 21:22:33 | 短歌/折句/あいうえお作文
絵の中の
温泉宿で
まったりと
イチゴミルクを
ああ極楽じゃ

折句「エオマイア」短歌
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19時の竜

2018-05-30 20:21:04 | 短歌/折句/あいうえお作文
推し量る
もしもの先に
手は尽きて
何も触れずに
詩を吐いた竜

折句「おもてなし」短歌
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猫は手を貸さない

2018-05-30 06:02:49 | 短歌/折句/あいうえお作文
野性的
キャットが爪を
研ぐ朝に
浮かれたスマート
フォンの行列

折句「焼き豆腐」短歌
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投了もやむなし/待った

2018-05-29 23:06:42 | 短歌/折句/あいうえお作文
状況は極めて絶望的だと言えた。
頭に容赦のない金が載っている。取って駄目、逃げても駄目、見ていても駄目。ダメダメダメダメ。どうしても駄目なようだった。
「あかん、あかん、あかん、あかん!」
通りすがりの犬も一目見て吠えかかった。
遠くから角が睨み玉を直射していたが、遮る手段は見当たらない。三つもの桂馬が信じ難いことに三方から玉に迫っている。敵将は蟻の這い出る隙間もないほどに強固な城の中に隠れ、王手をかける可能性さえない。見れば見るほどに駄目な状況であり、ダメダメのオンパレードだった。

(投了もやむなし)
客観的にみて状況は絶望的だ。

「まあ待て」
自分の中に潜むマイノリティーが待ったをかけている。まだ何か見落としてはいないか。何か思わぬ違った見方かあるのではないか。追い込まれた心が視野を狭くしてはいないか。犬の声が問題か。それは重要ではない。投了ならばいつだってできる。

君は改めて盤面全体を見渡した。香が最下段から厳しく玉を突き刺していたが、くい止めるべき歩が一枚もない。一方では終わらないと金作りが着々と進んでおり、駒損に歯止めをかける術はなかった。最も恐ろしい龍が一間置いた空間から玉に覆い被さり、もはやふりほどく手段は尽きていた。
「あかん、あかん、あかん、あかん!」
上空に集まった鴉が棋勢を見下ろして鳴いていた。

(投了もやむなし)

「まあ待て」
最終的な結論が出た後になっても、まだ引き留める何者かが生き残っている。何か重大な思い違いをしてはいないか。何か見落としていることがあるのではないか。鴉の声が何だ。それはまるで重要ではない。いい意味で、まだ何かあるのでは……。自分が見落としていて、敵も見落としている重要な何か。一つでいい。すべてが駄目だという絶望の中でも、たった一つの何かが見つかれば状況は変わる。たった一手でいい。希望は生まれるのだ。見えていない世界が、まだあるのかもしれない。

何度見ても状況は変わらない。新しい要素が何一つみつからない。攻撃に出て行った銀は全く関係のない場所で遊びほうけている。一方で要の金を補佐すべき守備的な銀は、単純な壁となって自玉の退路に存在し、それはまさに完全な裏切りと言えた。その他にも隅から一歩も動かぬままの香、さばきの意志を捨てた桂馬、かえらぬ金、やまない雨、しつこく痛む古傷、裏切りの友(幻の親友)、消せない記憶、あふれるゴミ、奪われた時間、戻らぬ恋人……。探せばいくらでもわるいことばかりをみつけることができた。

もう「待った」をかける者は誰もいない。
(投了もやむなし)

「あかんにゃあ」
盤の下から猫が顔を出して鳴いた。確かに一枚の歩をくわえている猫の姿を君はみつけた。


応手なき
2四桂に
対すれば
今が頭を
しずめる時か

折句「鬼退治」短歌



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荒野の証人某

2018-05-29 22:22:27 | 短歌/折句/あいうえお作文
放熱の
名馬に乗って
荒野より
論に秀でた 
証人がくる

折句「ほめ殺し」短歌
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フーの小道具店

2018-05-29 11:53:03 | 短歌/折句/あいうえお作文
集まった
桂香各種
飛び道具
売りさばくまで
蓋をしておけ

折句「揚げ豆腐」短歌
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ラジオ将棋

2018-05-29 04:11:28 | 短歌/折句/あいうえお作文
駅長が
時を刻んだ
始発まで
口先だけで
さばく振り飛車

折句「江戸仕草」短歌
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国語のゲーム

2018-05-28 12:03:38 | 短歌/折句/あいうえお作文
手につかぬ
理科や社会は
役を終え
寡黙に伸びる
スマート社会

折句「照り焼かず」短歌

コメント (2)
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朝帰り

2018-05-28 02:59:39 | 短歌/折句/あいうえお作文
夢よりの
帰還を果たす
人はみな
夜につかれた
浮気者なの

折句「ユキヒョウ」短歌
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若者たち

2018-05-27 22:32:34 | 短歌/折句/あいうえお作文
借り物を
返さぬように
未知を行く
行く先々が
試練の道だ

折句「鏡石」短歌
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ドロー・ザ・ライン 〜戦場にかけるナイト

2018-05-27 20:08:41 | 短歌/折句/あいうえお作文
好局も
ドローとなって
もう一度
脳波はかえる
平たい場所へ

折句「こどもの日」短歌
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