眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

胸に手を

2016-12-20 05:53:17 | 気ままなキーボード
審判は胸に手を入れて
何かを取り出そうとしていた
何かが現れそうだ
皆は期待して見守った

鳩かな
名刺かな
良心かな

誰かが近づいて
耳元でささやいた
彼にしか聞こえない声

手は滑り落ちる
皆の期待は
ゆっくりと萎んでいった

審判の胸の中には
何があったのだろう
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骨を折る

2016-12-20 00:34:30 | 気ままなキーボード
久しぶりに骨を折った
何かの喩えではない
自ら好んで折ったのでもない

全く折ったことがないと
言う人もいるが
私は同じところがよく折れる

骨を折ると日常が少し変わる
よく通院する
包帯を巻く
フリック入力をする
ノートを開く
ペンを握る

走り出すまで時間がかかる

「左手でよかったね」
と誰かが言う
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