眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

15歳

2019-03-31 10:31:00 | 短歌/折句/あいうえお作文

若すぎる君に一つの忠告を送って行った猫15歳

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改行イタチゴッコ

2019-03-30 10:52:00 | 短歌/折句/あいうえお作文

改行をマウスが食べて一本の太刀がメルヘンチックに光る

(折句「かまいたち」短歌)

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イニエスタ

2019-03-29 17:23:09 | 好きなことばかり
バリスタがいるカフェにいかなくても
おいしいコーヒーが飲めるのは
コンビニエンスストアがあるから
 
博多にまでいかなくても
バリカタのとんこつラーメンが食べられるのは
コンビニエンスストアがあるから
 
12種のスパイスが入った本格カレーを
インドまで飛ばずにいただくことができるのは
コンビニエンスストアがあるから
 
みんなみんなそれは
コンビニエンスストアがあるから
いつだってどこにだってみんなのために
コンビニエンスストアがあるから
 
 
 
「あとは大丈夫ですから」
 ロボホンは自信ありげだった。
「大丈夫か? 新商品のポップは……」
「2号に引き継いでいます」
「そうか」
「休んでください」
 大山田は長いこと休んでいなかった。
「本部から人が来るんだが」
 
「店長。あとのことは僕らに任せてイニエスタでも見てきてくださいよ」
「そんなにゆっくりできるはずないだろ。バルセロナだぞ」
「いいえ。店長。地下鉄で行けますよ」
「何を言っとるんだね君は!」
「チケットはそこに置いてますから」
「まったく。君のパスにはついていけんよ」
 
 
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シングル・オットセイ

2019-03-29 15:54:00 | 短歌/折句/あいうえお作文

歓談に交わらず長椅子に横たわる行楽地のオットセイ

折句「かまいたち」短歌

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改行パックマン

2019-03-28 22:15:00 | 短歌/折句/あいうえお作文

改行をカットされては見せ場なく引用はハクションの三月

(折句「鏡石」短歌)

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読心時代

2019-03-27 06:49:00 | 短歌/折句/あいうえお作文

トランプもコインもいらぬ君の心を通過する獣を当てよう

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改行コマンダー

2019-03-27 02:28:00 | 短歌/折句/あいうえお作文

改行が招かざるイボイノシシを試すひとりぼっちのレイアウト

(折句「かまいたち」短歌)

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木曜の男

2019-03-27 00:17:48 | ナノライト
水曜の男は
駐車場の前に立っている
ポケットに手を入れたまま
もう一方の手のスマホをのぞき込んでいる
 
木曜の男は
誘導棒を構え
まっすぐに立っている
視線は車が訪れるであろう
道へ向いている
 
働く姿勢はまるで異なっている
 
木曜の男はいつも家にスマホを忘れてくる
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消える女

2019-03-26 23:02:00 | リトル・メルヘン

 

待ち合わせですか?
 女が待っていたのは自分自身だった。どこか遠い街からやってくる待ち人ではない。約束を交わした愛人を待つのではない。それは自分の奥の深いところからやってくるのだ。
「私が消えて本当の私が現れる」
 女はずっと長い間それを待っていた。現れるとは限らない。けれども、現れた記憶なら微かに胸の内に残っていた。それが今日だったらいいけれど……。時は自分では選べないということも女は既に知っていた。自分がありありとしてここに残っている間、それが現れることは決してない。仮の自分と本当の自分が共存するということはないのだ。先に自身が消えて、そこで初めて封じられていた自分が目を覚ましてくれる。
 火を貸してもらえますか?
 燃え上がる炎に焼かれて虫は消えた。
 女は何事もなかったように待ち続けていた。
 
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道徳の時間

2019-03-26 18:39:00 | 短歌/折句/あいうえお作文

アバウトなケバブのような道徳を失うビッグフットの時代

(折句「揚げ豆腐」短歌)

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納豆レボリューション

2019-03-26 09:30:00 | 短歌/折句/あいうえお作文

朝焼けに芸術的納豆を置く宇宙はアシモフの1ページ

(折句「揚げ豆腐」短歌)

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フェイス・フック(折句)

2019-03-26 03:37:20 | 短歌/折句/あいうえお作文
かつてない
顔のあなたを
認めたら
1億あげる
信用金庫

「鏡石」


かみきりの
係になって
見ず知らず
以前の君の
氏名を壊す

「鏡石」


判定に
ならともしもの
みそをつけ
頭上にあげる
君の王冠

「ハナミズキ」


感情の
ベストキッドが
連打する
倒す相手は
過ぎ去りし日々

「かんべレタス」

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ホワイトベース

2019-03-26 02:40:00 | 短歌/折句/あいうえお作文

愛情がリアクションする狂おしく割れるほどノンスタイルの白

(折句「アリクワズ」短歌)

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改行エンディング

2019-03-26 01:48:00 | 短歌/折句/あいうえお作文

改行が海王星を見送れば一同しずみ終業のベル

(折句「鏡石」短歌)

 

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横のつながり

2019-03-25 21:43:27 | 好きなことばかり
「楽にしてください」
「大丈夫です」
「そんなに構えずに。どうぞ縦になってください」
「いえいえ。この方が楽なんですよ」
「えー。無理しないでくださいね」
「いえ本当に。僕はこの方がずっと楽なんです」
「見えにくいでしょう。世界が」
「いえいえ」
「だいたいみんな縦ですよ。人様はそうしています」
「はあ」
「人様は縦型になってくつろぐことが普通じゃないですか」
「人様って。僕はこれで普通なんです。横並びがいいんです」
「そうですか。奇特な方なんですね」
「そうですか。落ち着くんですよね。横並びが」
「並びって」
「横になってるのがいいんです。猫の隣でね」
「猫? どこにいるんです?」
「猫の横で横になってるのが好きなんですよ」
「えっ? いませんよ」
「いるじゃん! なあ。いるよな、ずっと。」
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