眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

最後の引き出し

2015-07-14 04:48:24 | ショートピース
引き出しの中は空白の一日だった。しばらく眺めていたが気が滅入って閉じた。二番目の引き出しを開くと悪夢の一日が入っていた。恐ろしくてすぐに閉じたので指を詰めそうになった。三番目の引き出しには激動の一日が入っていた。密度に耐え切れず閉じた。私が忘れたのは、どんな一日だったろう。不確かなまま、最後の引き出しに手を伸ばした。
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