眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

推定迷子

2019-12-19 23:37:00 | ナノライト
自動ドアが開いて猫が入ってきた
白とオレンジの細い猫だった
まっすぐこちらをみた

屋敷の奥まで入られては一大事だ

即刻退場を命じる
普通の言い方では通じない
猫の嫌いなあらゆる言葉を投げつけた
威圧的な擬声語をあびせかけた

猫はこちらの存在を
あまり気にかけていない様子だった

上がり框を越えてくることもなかった
しばらく様子をみて
猫なりに納得して帰っていった

見慣れぬ猫だった

きっと迷子だ
コメント
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