元奨励会員さんが作者で、第24回小説すばる新人賞受賞作。
私達みたいな、何と言うかその道知っている読者には、とても興味深く楽しい作品でした。
その中の描写で、若い人(10代)の将棋は、最善を突き詰め最短コースで寄せて来て、真綿で首を絞める様な勝方は二十歳を過ぎてから身が付くと表現されていました。
△5二歩までの図。
第43期棋王戦予選】(先手)藤井聡太 四段 対 (後手)大橋貴洸 四段
対局日:2017年3月23日
藤井先生の棋譜を見ていると、ノーマル三間・四間飛車にはイビアナを採用されますね。
上の図は、龍を下さいと△5二歩と指した局面で、先手優勢なので▲4四龍くらいでゆっくり指すのではとプロ棋士も予想した局面でした。
▲6三龍!
藤井先生は、詰将棋が得意中の得意なので、棋士になってから谷川九段以上の光速の寄せがいつも観られるものと思っていて、まさにそれを絵に描いた様な一手が出ました。
この対局は、藤井先生中学2年の春の物語。
それから1年の月日が流れ⇒アンケート
中学3年生の春には、なんと大山永世名人が降臨したかのような指し回しに変化されています。
圧倒的な終盤力を背景に受け潰し作戦を展開で、こうなると突け入る隙が無くなってしまうかのような感じですね。
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