
参考値:2枚落初期配置 ソフト:やねうら王(スマホ版) 下手+1,675からスタート

見慣れた風景ですが、6四と5三の金銀の配置が定跡とは逆になっています。
ここから上手は5五歩として、それを咎めて下手は銀を引くと上手は金を応援に繰り出す。

下手の▲5五歩に△5三金と引けるのが、この形の上手の主張で、ここから上手の紛れがスタートします。

下手も5五の位を抑えて良い感じですが、3五の銀をこれからどう使うかがポイントで、上手は、いよいよ松本伊代で壁銀解消に向かいます。

上手は紛れを求めて△6六歩としましたが、堂々と▲同歩と取って不安定だった3五の銀にも活が入った感じです。

さすがにタスマニア前の図から10手進んで上の局面。
上手はパンチを浴びながらも決め手を与えてくれません。

5手進み△7六金は、上手の世界が登場した感じになりました。

パンチを出したが足元が滑ってしまい重心を失う感じな手が▲7六飛でした。
7六に居た上手の歩をパックマンして、飛車成りを見せた手が悪手とは、将棋は難しいものです。

だいぶん紛れて来た感じですが、上手もデスラー総統(相当)無理をしているので、ここを切り抜けられるかどうかという局面になりました。

5手進んで下手の陣は崩されたものの、だいぶんスッキリと開けて来た感じになりました。

この局面で、▲7六歩がソフト最善手と出ました。
実戦も同じ手を指して勝勢を確実にした感じです。
こうみると、下手は受けの棋風なのでしょうか。
この後、難なく寄せて(これも難しいです)上手を投了に追い込みました。
上手は、少々サービスゲームな気もしますが、定跡オンリーで来る子を少しの金銀配置の違いで罠を掛けたのかもしれません、。
一対一の対局で、持ち時間各々30分で秒読み有の真剣勝負で、プロを負かすのは大変ですね。
