7月16日(土)
会社卒業(3月末退職)を機に始める予定が投稿する記事が無いと困るのでは等と躊躇しながら,やっと今日デビュー出来ました。 “よろしくお願いします” 3月からの見て歩きを少しずつ書きながら早く同じ月日に追い着く様に頑張ります。 貝野 皿夫
毎日新聞>2008.03.31朝刊 おやじの居場所 移動の快感 加藤 仁(ノンフィクション作家)
小旅行と呼ぶほうがぴったりする遠出の「散歩」を毎日のようにしている定年退職者がいる。晴天の日でも雨の日でも、電車を乗り継いで気分の赴くままに出かける。神社仏閣めぐりをしていると知人友人には語っているようだが、それは口実であり、あくまでも移動することに「散歩」の目的があった。「家にいるとマイナス思考ばかりしていますからね」と語る。この60代の元技術者は、在職中の充実した日々を振り返ると、飛行機や新幹線に乗って移動している自分が浮かぶ。書物の大半はすべて、こうした移動の折に読破したと言う。脳の活性化に加えて自分がいきいきとして生きた時代を忘れたくないための「散歩」でもあるのだろう。
間もなく定年の素材メーカーの販売部長は、巣立っていった子供の部屋に防音壁を据えつけた。仕事から離れた日の楽しみを音楽鑑賞に見いだそうとしたのである。 ところが、いざ定年となってオーディオルームにこもるが、流れる音楽に心が躍らず、落ち着かない。そのくせマイカーを走らせているときに聴く音楽には胸がときめく、いつしか車内が音楽鑑賞の場となった。
通学から通勤まで、サラリーマンは半世紀以上にわたって移動の日々を送ってきた。その快感はだれにも憶えがあり、身に染みついている。この習い性を棄てることもあるまい。
全部ではないが の部分は共感できます、染みついた習い性は遺憾ともしがたい。今度は何処へ行こうか、移動の快感を味わいに。
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