世の中のワンコの多くが何がしか食べ物の消化に問題を抱えている。
軟便な子が多いのだが、これを放置してはいけない。
特定の食べ物に対してアレルギーを持つ子も多い。我が家の先代犬である茶々之介氏もそうだった。アレルギー体質で、体が受け付けないものが多数あった。
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何を食べても極度の下痢をする。激やせしてガリガリになり、一時は危なかった。
したがって整腸剤のお世話になり、アレルギー対応の療養フードを食べていた。
今やワンコの血液検査をすれば、ニンゲンのそれ並みに正確にアレルギー反応を起こす食べ物が特定できる。「小麦はダメ、鮭はダメ、羊はダメ」みたいに。
そしてそれらをなるべく除いたフードを食べれば改善が期待できるってことになる。
しかし体は歳とともに変化するので、やがてまた新たな食べ物の成分に体が反応し、下痢をするようになる。するとまた別の、もっと繊細な療養フードを選ばないといけない。
茶々之介氏は最後はユカヌバのダック&タピオカという非常に特殊で高価なフードを毎日大量に食べていた。
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こまったもんだね。
ドガティ君はおフランス製ロイヤルカナン小型犬成犬用フードを食べて来た。
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これがそうだ。
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一般に流通するフードとしては高品質な方だろう。
しかしドガティ君は、もともとちょっとお腹が弱い。
そこでだましだまし、ドガティ君に食べさせてきていた。
ところがそれもいまいちだったように感じたので、ちょっと変えてみた。
今度はおフランスじゃなくって・・・米国産フードのヒルズだ。
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これも極めて一般的で品質も高いレベルのフードだ。
ところがこれが良くなかった。かなりの下痢が続いたのである。
調べてみると、フランス製ロイヤルカナンよりは、米国製ヒルズの方が小麦の割合が高いらしい。どうもそれがよく無さそう。
ということで、またロイヤルカナンに戻した。
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それでもなんだかイマイチな状態が続いた。
そこでチキンが成分として多いというアイムスを混ぜてみた。
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しかしそれも改善にはつながらなかった。
いろいろ試してもダメだとこの子もまたアレルギー検査ってこととなり、その一定の結果が出るから、それ専門の恐ろしく成分を限定した療養フードを食べるってことになる。あるいは食材から買ってきて自作するか。
しかしそれらのやり方ってねえ、栄養成分がどうしても偏るように思うのだ。
出来ることならなんとか普通の広範囲な成分が入ったフードで何とかしたい。
そこでまた別のフードを探してみた。
それが家に届いた。
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ドガティ君は自分のおもちゃが届いたのかと思い、宅配便をチェックしている。
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違いますよ。これはフードです。
岐阜県多治見市と横浜市に本社を構えるペットライン社のメディコートアドバンス。
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魚肉とエンドウ豆から主として構成されるフードだが、他の成分も入っている。最近評判になっているので、買ってみた。
あるいはこのファースト・チョイス。
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カナダのドッグフードで、日本ではなぜかあのアース製薬の子会社が販売している。
これには白身魚とスイートポテトを主として他にも入っているようだ。
今回の主眼はどちらも魚系フードであるという点だ。それをドガティ君にあげるのは初めて。
さて、これらの魚系フードはドガティ君に合うかな?ドガティ君には今後もベストな体調を維持してもらいたい。
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フードは一度にガラッと切り替えてはいけないらしい。新しいフードとそれまで食べていたフードの比率をゆっくりと変えていかないといけない。
新:旧フードの比率
1:9 ⇒ 2:8 ⇒ 3:7 ⇒ 4:6・・・ 9:1 ⇒ 10:0
こんな具合の変化を、1週間から10日程度で完了すればよい。
毎日いっぱい遊んでね。
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これからも健康に過ごしましょう。
フードの変更開始から数日後、新旧のフード比率が6:4あたりになった時に変化が大きく表れた。
整腸剤もない状態で、ドガティ君の軟便が完全にストップした。
食べ物の影響って大きいね。いましばらくはこの6:4を続けることにした。
調子に乗って、先ほどのペットライン社の魚&お米も買ってみた。
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からだに合ったフードが必要だ。
魚系フードを多く配分して、しばらく過ごしてみましょう。
あちこち散歩に行って遊ぼうね。
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ボール遊びをどんどんしないといけないしね。
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いつもニコニコしてね。
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ボールが壊れるまで遊ぼうね。
ワンコの健康に関する話題をひとつ。
ついにオランダではパグ、フレンチブルドッグ、イングリッシュブルドッグなどに関して、現状のスタンダード基準では繁殖を繰り返せないことになった。
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ワンコの純血種ってほぼすべてが人間により勝手に作られたものだが、鼻が非常に短い犬種は呼吸器系の疾患がある子が多いことがわかっている。
したがってオランダはその繁殖を禁じた。この決定は他の先進国にも影響するだろうね。
人間って罪深いね。人間がそれが良いと信じて何か新たなことをすると、何かまた新たな問題が発生する。環境対応も化学物質の開発も似たようなところがある。
ワンコの食べ物も同じで、良かれと思ってやっているのに必ずしもそれが良くなかったりする。