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ローマ人の物語〈40〉キリストの勝利〈下〉 (新潮文庫) |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
以前から、塩野七生氏のローマ人の物語を読んでいる。この本は、単行本は、数年前に完結していたが、私は、文庫本で追いかけている。文庫本で37巻まで読んで、その先の発行待ちであったが、先頃、38~40巻のキリストの勝利を読んだ。数人の皇帝が出てきて、東方のペルシアや北方のゴート族などと戦い、時には、身内で相続争いも起る。この頃は、ローマ帝国を2分割かそれ以上に分割して治めるようになってきた。
ここで一つのトピックス。読者は「真実の口」をご存じだろうか、映画ローマの休日」にも出てきたものだ。手を入れると正直者でないと、かまれるというやつだ。あれは、ローマ時代には、下水道のマンホールのふただったそうだ。それがいつの間にかあのように有名になってしまった。私も、ここに手を入れて写真を取った記憶がある。
もう一つ。ローマ以前の彫刻は、キリスト教が勢力を拡大したときに、全部壊せという指示が出たそうだ。従って、現在博物館に展示されているものは、ほとんど、つい最近(といっても2,3百年前)に掘り起こされたものだそうだ。そういえば、彫刻に首や手がないものがやけに多いと思っていたが。
さて、次はいよいよ最終刊である。