ニッポン再起動 こうすれば日本はよくなる! | |
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写真の竹中平蔵氏の書籍を読んだ。竹中さんと三橋さんのマクロ経済論は、かなり近くもあり、違ってもいる。
共通点は、デフレの原因は需要不足とカネ不足。第一の矢の金融政策は、ぴたりと一致する。第二の矢の公共事業などの財政政策は、竹中さんはデフレ脱却のためには必要というが、三橋さんは安全安心のためには恒久的に増やせという。
そして大きな違いは、第三の矢、成長戦略。いろいろな政策が議論されてるが、ここは私の業界に近い、電力会社の分社化と水道事業の民営化を例にしよう。
三橋さんは、デフレの最中に電力の分社化や水道の民営化などをやって、料金が下がっても、さあ明日から電力や水道を使おう、という人はいない、働くものの賃金が下がり、デフレに逆戻りするだけだという。。従って規制緩和など必要ない、という考え。
一方の竹中さんは、イノベーションを盛んに言う。日本は他国に比べて法規制が厳しく、起業が起きにくく、開業率も低い。もと規制緩和して起業を多くすべしという。私流に言うと、起業が活発にると、世の中の景気の気がよくなる。電力や水道料金が下がったら、それをテコに起業する人が出るかもしれない。ビジネスチャンスである、ということだ。
竹中さんは、不況時に仕事がない人を対象に研修すればもらえる「雇用調整助成金」や中小企業を助ける「金融円滑化法以後の助成」は、早く辞めろという。ダメな経営者は、早く退場してもらい、優秀な経営者だけが残れば経営革新は進むとという。
さて、どっちが正しいんだろうか、もうしばらく様子を観よう。今の安倍政権は竹中流だが。