2030年の世界地図帳、落合陽一さんの本だ。かなり前に買っておいた。350頁もありなかなか読めなかったが、ようやく読み終わった。内容は、4つのデジタルイデオロギー、貧困と格差、環境、SDGsだ。各章の初めに、その内容を世界地図にしている。ぶ厚い本だから、私の印象に残ったところだけを書く。
デジタルイデオロギーのところ、オープンソースのアメリカンデジタル、ブランド力によるヨーロピアンデジタル、国家を後ろ盾にしたチャイニーズデジタル、一足飛びのサードウエーブデジタルの4つだ。日本は入っていない。
環境のところ、見たことある図だな、と思っていると、昨年のエネルギー白書の各国の温室効果ガスの削減状況だ。これ、私のエネルギー基本業務研修に使ってる資料だ。削減状況は、日本、イギリス、EUが計画通り、アメリカ、フランス、ドイツがは上振れしてる。日本は真面目だからね。
もう一つ環境のところ、アメリカンデジタルが、限界費用をゼロにし、環境と経済成長を両立すると。デジタルの世界ではコピーの原価はほぼタダだ。また共有という概念が強くなり、1個当たりの変動費が大きく減少する。従って環境と経済成長は両立するらしい。これそうなってほしいもんだ。
そして、SDGsのところ、スイスと日本の比較、私、ハイキングで何度かスイスに滞在したが、漫然と、スイスこそ日本が目指す国だと思っていた。それが書かれている。
スイスは日本に比べて、収入は高く、労働時間は短い。時計に代表される職人が高付加価値の製品を編み出す。量産が効かないから高付加価値、そしてデザインや人気があり、その価値は簡単には落ちない。まさにヨーロピアンデジタルだ。私は、スマートウウォチをしているが、こちらはアメリカンデジタル。
ほかに落合さんはいろいろ言いたいことがあるようだが、私の理解はこの程度です。