続き。
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1日目の午後。昼休みの間に夜に行うミーティングのスライドを作りました。もっと早く作っておけという話ですが。通いで参加されている指導者にもある程度の概要を伝える事に。「合宿らしい合宿を」という要望が出ているのもあってそれに応じる形で。真面目。
午後は最初から社会人選手のnonoさんに任せました。身体の使い方も含めてやってもらう事に。現役選手の感覚がそのまま高校生に生かせるかどうかは分かりません。長い時間をかけて培ってきた感覚なので様々な経験を経て今の感覚になっているはずです。だからこそ身体の使い方などに関してはしっかりと考えながらやっているはずです。完全に任せました。少しドリル的な動きもやってもらいました。「乗り込み動作」の部分。しっかりと軸足に乗り込むという感覚を作る。足の動かし方は私がやっている感覚とは違う部分がありますが、しっかりと乗るという方法を感じてもらうには非常に良い練習だったと思います。ここが1時間程度。ありがたい事です。
そこからはひたすら「足運び」を。膝を締めて前に運ぶ。その場での膝締め。片足での膝締めと接地。腿上げ。これだけで2時間はやったと思います。その場での膝締めもかなりの時間を使いました。
今回は「基礎的な動きの徹底」というのもありました。もちろん普段やっていない選手は何のことなのかわからないと思います。それでも練習の合間に全体を止めて「なぜその動きをするのか」という部分を伝える。で、ひたすらやらせる。この繰り返しでした。道具はスティックしか持ってきていません。ここも意図的にです。色々な道具を使ってやる練習会の方が効率はいいと思っています。しかし、それが自分たちが学校に戻った時にできるかどうか。フレキハードルを使った練習は効果的ですが高さや距離など詳細設定が難しくなってきます。フレキが高くなると腰が引けたりして悪影響まで出てくる。その部分は高校生に説明はしますが、道具という別の要因によって制約を受けるので今回は徹底的にスティックだけで練習。
もちろん、意識の差も大きいと思います。動きの変化がある選手は長時間になっても他の人に動きを見てもらいながらやっています。単調な動きしかやらないので飽きてくる選手も出てきます。当然ですね。ここに関しては声出しとか雰囲気作りではなく「自分の動きに対してどれだけ考えられるか」だと思っています。
細かい技術的なことをやらなくても「速い者は速い」というのが現実です。しかしながら我々が預かるのは「普通の選手」だけです。スーパーな選手はいません。スーパーな選手であればあまり細かいことをやらない方が良いと思っています。感覚を崩す事になるので。走る感覚がない選手が大半の場合にどうするか。地味な練習を繰り返してやっていくだけです。
面白いのはその場で膝締めと直線的な足運びができても少し重心が動いたらできなくなります。当たり前の話なんですが。その場で膝締めを繰り返してから2人1組で接地と腰の移動の練習を。先ほどの乗り込み動作と同じ感じです。どうしても腰が乗り切りません。速い動きではなく移動がない中でやるとなるとこの辺りが非常に難しくなります。それでも基礎的なことはやり続けておく必要がある。
そこから2足程度のスティックで少しずつ進みながら膝締めをする。何度かお手本を見せました。間違いやすい所は説明をして。それでも話を聞いていないので全然違う動きをします。膝締めのスティックドリルは「2つで1つ」の動きをしています。スティック3本で1回の接地の動きをする。言葉で説明するのは難しいですが。それなのにスティック3本で2回接地をする選手が複数名出てきます。動きを見るようにと伝えていますがきちんと見ていないのだと思います。
集団の後ろの方にいる選手はかなりの確率で動きが変わりません。見ていると修正しようという気概もありません。そこに対して徹底的に指導する必要はないと思っています。冷たいかもしれませんが。昔ならそういう選手には「もうやらなくても良い」と伝えていました。時間と労力の無駄になるからです。しかし、今はスルーするようにしています。前の記事にも書きましたが「変わろうという気持ちがない」のであればお互いにしんどくなるので。適当にやるだけでは何も変わらない。できないをできるに変えようとしているのであれば手を貸します。そうでなければきちんとやろうとしている選手はに対してサポートする方が良いと思っています。
これもかなりやってから腿上げ。普段は4足で行いますが今回は3足。狭いです。が、広がるとできない選手は膝が締まらなくなりますし、足が回り始めます。たった2時間程度で全員の動きが圧倒的に変わるとは思いません。重心の移動が生まれ始めればそれだけ足運びは難しくなります。型にはめるだけでは良くないと思っています。ある程度の基礎的な動きを習得させてから次の動きになれば良いなと。それぞれの個性に応じた走り方にすれば良い。基礎基本は徹底的にやっておきたいなと。
練習強度としてはそれほど高くなかったと思います。3日間あるので。技術的な部分の変化と心の変化を生み出す。そのためには時間が必要です。補強はそれなりにやったので筋肉痛にはなっているかなと。
夜はミーティングを。集団生活についての話も少ししながら。きちんと視覚的に理解できるようにスライドも作っています。真面目。私からは「モノの見方」に関して。騙し絵を使いながら。同じモノを見ても見え方が違う。視点が違うので入ってくる情報も変わってきます。指導を受けている内容をどう受け止めるか。ここによって様々なものが変わってくると思います。同じ指導を受けても変わる選手と変わらない選手がいる。どう物事を受け止めるかです。
更には練習への取り組みの話。集団で活動をしている。最初はみんながやる気でも1人がネガティブな発言をすることでそれは周りに影響して行きます。練習の質が下がる。それにより練習効果は圧倒的に下がります。どうせ練習をするならネガティブな言葉ではなくポジティブな言葉を発する。各自でスマホでポジティブな言葉を調べさせました。前向きになるためにどうするかです。それを練習中に発するようにして周りをプラスの方に引っ張っていくようにする。
当たり前の話しかしていません。
その後、nonoさんに話をしてもらいました。スライドを作ってくれていたのでそれを見せながら。高校時代のこと、大きな怪我をした時のこと。現役の選手が今の自分と向き合いながら取り組んでいく。その時々にどのような想いを持って取り組んできたのか。過去の自分と今の自分を比べる。7種で1000点違う。悔しいけどリハビリ途中。今できることを精一杯やって目の前の成長を認めていく。
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本当はもっと色々と話があったのですが、私が話した内容ではないですし、合宿に参加して宿泊した選手だけの利点だと思っています。夜の時間の有効活用ができたのではないかなと。我々だからできる合宿な形にしていけたら面白いなと思います。
真面目に1日目を終えました。爆睡(笑)普段よりも早めに寝てしっかりと眠ることができました(笑)