発売中の『週刊新潮』(1月21日号)で、NHK土曜ドラマ『君たちに明日はない』についてコメントした。
原作は垣根涼介さんの同名小説で、山本周五郎賞受賞作だ。
とにかく、主人公である33歳の村上真介(坂口憲二)が、“リストラ請負人”だという設定が面白い。
企業からの依頼で、リストラ候補者を「希望退職」に追い込むプロなのだ。
確かに、これまでリストラ対象者を描いたドラマはあったが、リストラする側の人間が主人公というのは珍しい。
JALが1万5600人のリストラ計画を発表したりする中、実にタイムリーなドラマとなった。
で、私のコメント部分は・・・
だからサラリーマン必見というのは、東京工科大の碓井広義教授(メディア論)。「どうしたら会社で生き残れるかの反面教師として見たら、いろいろな心当たりが浮かぶと思います」
・・・という具合です。
原作では、この真介という男が不思議な魅力を持っている。
軽いようでいて、鋭い。
醒めているようでいて、熱い。
また、リストラのための面接で出会った41歳の芹沢陽子(田中美佐子)に魅かれる“年上好み”というところも憎めない。
全6話を見てしまいそうだ。