碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

期末試験ウイーク

2010年01月19日 | 大学

今週は、ずっと期末試験。

「持込不可」、「ノート可」、「手書きノートのみ可」といった試験用語は、昔も今も変わらない。

普段より、ちょっとだけ緊張感のある教室も、いいものだ。

今日の富士山

2010年01月19日 | 大学

昨日より、だいぶ暖かい今日。

大学へ向かう途中、富士山を目撃した。

富士山が見えた日は、なんとなく得した気分だ。

日本人だねえ(笑)。

フジテレビの“就活特番”は、ご利益あり

2010年01月19日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』の連載コラム「テレビとはナンだ!」。

今週は、フジテレビが12日(火)深夜に放送した「就職の神様」について書いた。

かつての就職氷河期を上回るとか、それよりはマシだとか、あれこれ言われているが、相当厳しい状況であることに変わりはない。

そんな中での“就活特番”だったのだ。


コラム見出し:

フジ「就職の神様」は役に立つ番組だった

本文:

厚労省と文科省が3月卒業予定の大学生の就職内定率を発表した。

何と73.1%!

4年生の4分の1以上は、就職先が決まらないまま社会人になろうとしているのだ。

すでに就職活動の主役が3年生に移っていることを思うと、就職難民どころか就職棄民である。

そうならないための老婆心なんだろうか。フジテレビが「就職の神様」という番組を放送した。

登場したのは3つの大学の学生と企業の人事担当。実際の採用試験で行われるような課題に学生たちが挑戦していく。

たとえば自己PRは、明大の「楽しませることを楽しむ」が高得点。

自分を草食系など「○○系」にたとえると何?という質問では、やはり明治が「雑草系」と答えてまたポイント獲得。

さらに「面接」を別な言葉で表現する課題が出て、桜美林大が「立体的なコミュニケーション」と答えて評価された。

その上で、トップとなった大学のメンバーが丸紅の人事担当者による模擬面接へと進んだ。

面接官が繰り出す質問の隠された意図に関する解説もあり、全体としては十分参考になる内容だった。この番組が年に一度の特番扱いではもったいないほどだ。

若者のテレビ離れは年々激しくなっているが、同工異曲のバラエティばかりではなく、こうした“役に立つ番組”をもっと流してみたらいい。
(日刊ゲンダイ 2010年1月19日付)