必要があって、オリンピック関連の本を集中的に読んでいる。
その中に、“アナウンサーから見たオリンピック” といったものが、いくつかあった。
元NHKアナウンサーの北出清五郎さん(大相撲中継でも有名)が書いた『栄光のドキュメント~私の見たオリンピック』や、同じくスNHKのポーツ・アナだった西田善夫さんの『オリンピックと放送』などだ。
いずれもオリンピックの、まさに現場にいた人たちが語るエピソードが面白い。
来月はもうバンクーバー五輪。
「まだあまり盛り上がっていないなあ」と思っていたら、ようやく、それらしい話題が出てきた。
いわゆる<五輪キャスター>である。
『サンスポ』によれば・・・
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民放五輪キャスター、フジは女子アナ中心
記事本文:
タレントのベッキー(25)がNHKのバンクーバー五輪キャスターを務めることになり21日、東京・渋谷の同局で会見した。
同局が五輪関連番組のキャスターにタレントを起用するのは初めて。
民放のバンクーバー五輪中継キャスターでは、日本テレビが嵐の櫻井翔(27)とフィギュアスケート金メダリストの荒川静香(28)を起用。
テレビ朝日はスポーツキャスターの松岡修造(42)、テレビ東京はV6の井ノ原快彦(33)をメーンに据える。
フジテレビは現地キャスターとして派遣される平井理央(27)、遠藤玲子(27)、大島由香里(25)の同局女子アナ3人が中心。TBSは未発表。
(サンスポ 2010.01.22)
・・・この中では、フジテレビの「女子アナ中心」が光る(笑)。
経費節約かどうかはともかく、それでいいじゃないですか、と思う。
各局に、それぞれわんさといるアナウンサーが伝えて、何が悪いんだろう。
視聴者側にしてみれば、ことさらに「五輪キャスター」を立てていただく必要はない。
むしろ、うるさいだけだったりする。
ベッキーも、櫻井も、松岡も、井ノ原もいなくていいから、しっかり競技を見せてください、と言いたいくらいだ。
そういう意味では、バレーボールで、あれだけジャニーズの面々を露出させた(客引きに使った)フジが、内部の人材で五輪に臨もうとしているのは、エライじゃないですか。
TBSは未発表だそうだが、ここでこそ小林麻耶キャスターの起用でしょう(笑)。