碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

フジは女子アナ中心!?

2010年01月24日 | テレビ・ラジオ・メディア

必要があって、オリンピック関連の本を集中的に読んでいる。

その中に、“アナウンサーから見たオリンピック” といったものが、いくつかあった。

元NHKアナウンサーの北出清五郎さん(大相撲中継でも有名)が書いた『栄光のドキュメント~私の見たオリンピック』や、同じくスNHKのポーツ・アナだった西田善夫さんの『オリンピックと放送』などだ。

いずれもオリンピックの、まさに現場にいた人たちが語るエピソードが面白い。


来月はもうバンクーバー五輪。

「まだあまり盛り上がっていないなあ」と思っていたら、ようやく、それらしい話題が出てきた。

いわゆる<五輪キャスター>である。

『サンスポ』によれば・・・


見出し:
民放五輪キャスター、フジは女子アナ中心

記事本文:
タレントのベッキー(25)がNHKのバンクーバー五輪キャスターを務めることになり21日、東京・渋谷の同局で会見した。

同局が五輪関連番組のキャスターにタレントを起用するのは初めて。

民放のバンクーバー五輪中継キャスターでは、日本テレビが嵐の櫻井翔(27)とフィギュアスケート金メダリストの荒川静香(28)を起用。

テレビ朝日はスポーツキャスターの松岡修造(42)、テレビ東京はV6の井ノ原快彦(33)をメーンに据える。

フジテレビは現地キャスターとして派遣される平井理央(27)、遠藤玲子(27)、大島由香里(25)の同局女子アナ3人が中心。TBSは未発表。
(サンスポ 2010.01.22)


・・・この中では、フジテレビの「女子アナ中心」が光る(笑)。

経費節約かどうかはともかく、それでいいじゃないですか、と思う。

各局に、それぞれわんさといるアナウンサーが伝えて、何が悪いんだろう。

視聴者側にしてみれば、ことさらに「五輪キャスター」を立てていただく必要はない。

むしろ、うるさいだけだったりする。

ベッキーも、櫻井も、松岡も、井ノ原もいなくていいから、しっかり競技を見せてください、と言いたいくらいだ。

そういう意味では、バレーボールで、あれだけジャニーズの面々を露出させた(客引きに使った)フジが、内部の人材で五輪に臨もうとしているのは、エライじゃないですか。

TBSは未発表だそうだが、ここでこそ小林麻耶キャスターの起用でしょう(笑)。