(株)メディアインタラクティブと(株)ジー・エフが共同で行った「地上デジタルテレビ放送」に関するアンケートの結果が発表された。
「GIGAZINE」の記事によると・・・
「地上アナログテレビ放送」から「地上デジタルテレビ放送」(地デジ)に移行する理由について、「知らない」と回答した人が、4割以上(電話調査:41.6%、ネットリサーチ:41.4%)にのぼる。
また、移行するメリットについても「十分知っている」という回答は1割弱。
総務省のホームページでは、地デジへの移行理由として、通信や放送などに使用できる電波の周波数が過密状態であり、デジタルテレビ放送では大幅にチャンネルを減らせることから、空いた周波数を他の用途への有効利用できることなどを挙げている。
現在はテレビ CM などでも、2011年7月でアナログ放送が終了する旨はアナウンスされているが、その理由まで説明していることは少なく、結果、移行理由の認知度不足を招いているのではないかと考えられる。
次に、地デジ対応テレビの保有について聞いたところ、「ある」と回答した人は、電話調査:71.2%、ネットリサーチ:63.0%となり、ネットリサーチ回答者の方が8.2ポイント低いことがわかった。
特に、1人住まいのネットリサーチ回答者では、保有率が46.2%と他の世帯に比べ少ない割合を示している。
地デジ対応テレビの保有者に対して購入理由を尋ねたところ、「故障など買い替えの時期だったから」(電話調査:51.7%、ネットリサーチ:50.2%)が最も多い結果に。
また、年代が高くなるにつれ「エコポイント制度などの値引きがあったため」の割合が増加傾向にあった。
地デジ対応テレビの未保有者に対して、地デジ対応テレビの購入予定を尋ねたところ、「地上アナログテレビ放送が終了する際」(電話調査:38.7%、ネットリサーチ:45.1%)が最も多い結果となった。
・・・完全移行まで、あと1年半。
これまで、講演会やセミナーでは、「日本中のアナログ波を、いっぺんに止めるのは、無理です」と言ってきた(笑)。
いや、今でも、そう思っている。
もちろんデジタルへの流れは当然なのだが、“国策”としての進め方に、あれこれ問題があるからだ。
1年半後の“その日”、果たして、この国の全てのアナログテレビは、プチッと消えるだろうか。