遊びをせんとや

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2年生ランチョンマット制作 ~連続模様から新たな模様を~

2021-08-03 06:35:15 | 美術教育
2年生では、春休みに「マイシンボルマークデザイン」のアイディアスケッチに取り組み
新学期にまずは自分のシンボルマークを制作する。

・自分らしさを表現していること
・マークとして形が美しくまとまっていること
・一色で着彩

一色に限るのはこれはシルクスクリーン描画法でランチョンマット印刷の原画として使うためである。
塗るところと塗らないところ、この縛りがあるから頭を使う。思考が深まり、学びがあると思う。

そのシンボルマークを連続することによって新たな文様を考え出すというのが次の縛りである。
しかも給食用と夕食用、2種類のランチョンマットをデザインする。

このランチョンマットは昨年1年の時に、周りをミシンで縫った家庭科の授業作品。

コロナ禍の休業期間中に世界の連続文様の鑑賞も課題として課す。

そしてアイディアスケッチ。

マークは着彩前の下描きの段階で2割ほど縮小コピーをとってシルクスクリーンの原画とする。

シルク製版

印刷

  



 



 



  



   



それぞれのマークは個人らしさが出ています。
連続すると確かに新しい文様に生まれ変わります。

シルクスクリーン印刷、今年は原画を小さくしたのと生地が柔らかくとても印刷が楽そうでした。
必ず最初に印刷するときは個別に厳しく指導します。特にスキージを引くときの力加減。
2回目印刷からは回りの友達に声を掛けて必ず枠を抑えておいてもらうように流動的なバディを組ませます。
そうなると、とても印刷がスムーズに進みだします。
あとは全体に目を配り、どんな風に工夫しているか見取っていきます。
生徒達はいつのまにか熱中して作業に没頭します。

描画法のシルクスクリーン印刷じたいが技術的に難しくないので、生徒の発想や工夫が容易い作業だとつくづく思います。

インクも基本的な色と蛍光カラーを置いておきます。
必ず、少しでも混色することを勧めます。

印刷の途中で1学期が終了