公園の樹木も視力の弱い方には“障害”に!

2007-05-26 10:13:06 | Weblog
 5月21日、視力の弱いとおっしゃる女性の方から、
「お願いがある。実は、富士見文化センターと、中央公園(都立・富士見町)の間は、樹木があって、
私のような弱視には、どこを通れば安全に行き来できるか見えにくい。
地面に白線か何か、目印になるようなものがあれば、とても助かるのだけれど」
と、ご要望をいただきました。それが、写真のところです。

 さっそく現場を見てみました。
なるほど、歩行者が通る空間は樹木などで狭くなっており、
視力が人一倍良い私には問題がありませんが、
視力に障がいをお持ちの皆さんにとって、歩きにくい空間になっていました。

中央公園側には文化センターとの境に、点字ブロックが設置されていますが、これも泥で汚れています。

 23日に、道路・安全課、教育委員会に要望を伝え、お願いをしたところ、
公民館長が早速、現場を確認し、館としては、富士見文化センター入り口への導線について、駐輪場と、館敷地内の木立を避けるような工夫をしてみるとおっしゃってくださいました。

 上の写真の部分については、道路・安全課と、中央公園の管轄です。
25日朝、中央公園の管理事務所に伺って、お願いをしたところ
担当者の方が、
「軽微な予算で出来ることなら東村山市と相談して、時間をかけずに出来ると思う」と、おっしゃってくださいました。

また、25日の午後には、道路・安全課の課長が
「現場は見ました。また、中央公園から電話をもらいました。」
「なんとか、白線で良く見えるように取り組んでみます。少し時間を下さい」
と、おっしゃってくださいました。

 現場で、館長と相談している間にも、多くの住民が、自転車で、歩行で行きかいます。
何の問題もないように見える緑豊かな空間も、視力が極端に悪い方々にとっては、その木立が意外と障害になるということです。

 何らかの障がいをお持ちの方々のご不便は、実際に聞いてみなければ分からないものであるということを、
難聴や聾の方々、聴力に障がいをお持ちの方々とお付き合いを始めて、痛感していたところですが、
視力の弱い方のご要望をお聞きすることが出来て、
やはり、障がいをお持ちの方が生きるうえでは、その障がいを補うのに、十把一絡げのサービスではダメで、
障害にあった個別のサービスを構築することが大切であるという事を、
改めて学ばされました。

 先の、ご要望を下さった方は、
「樹木を切って欲しいわけではない」
と、繰り返し話しておられました。
お気持ちを大事に、ご要望が実現できるよう、引き続き見守りたいと思っています。
各所管、担当者の皆さん、ありがとうございます。