子どもと保育者の信頼の絆が見えた卒園式

2009-03-15 12:23:30 | 子育て
昨日14日、近所の ふじみ保育園(私立認可園)の
卒園式に参列させて貰った

卒園証書を 園長先生から受け取り、
保護者にそれを渡しながら、
 いつもおいしいご飯作ってくれてありがとう とか
 小学校では100点とるね
 小学校でもがんばるね など
朝から、若しくはこの数週間、胸の中で一生懸命に考えたであろう
思い思いのひと言を、もどかしげに伝え、自席にもどる
言いたい思いはたくさんであろうことがよく分かる場面である

保護者の涙に 招かれた客の側も 思わずまぶたを熱くする

圧巻は2部の子どもたちの演技である

2部は子どもたちの創作劇、
一生懸命覚えたせりふと それを言う順番と 演技と
子どもたちが一瞬詰まると
保護者席の呼吸も一瞬止まる

子どもの口から 無事セリフが出てくると
保護者席の緊張が ふっ と緩むのである

そして、ふじみ保育園では、毎年卒園児が
三宅太鼓をたたくのが恒例である

太鼓のリズムと、腹に響く音は
園児達に代々受け継がれてきたのだと
園長先生が話してくれた

今年はインフルエンザの流行が 練習期間をおそい
中々練習が出来なかったという
確かにそれは否めなかった

しかし、それがまた感動的な場面を生むのであった

大太鼓の一方に主役の子どもたち、
反対側に担任の先生が座ったままで、子どもたちの撥捌きを導く

2台の太鼓で、二人ずつ打つのであるが
子どもたちは、これまでの成果で
力一杯、撥を太鼓に打ちつける

時々リズムが狂う
しかし、そのときに、子どもたちは
反対側で、リズムをとっている先生の顔を必至に見るのである
そして、その導きで、正しいリズムを取り戻し
自信も取り戻して、太鼓を鳴らすのである

園児達と、保育者の信頼の絆を
見ているものに分からせる瞬間であった

赤ん坊の時から、保護者とともに子育てをしてきた
保育士だからこそ 勝ち取れる
子どもからの信頼であろうと 今改めて思う