フナンギョ(舟行)の滝 

2018-01-10 11:21:07 | 故郷 奄美大島
国道58号線を空港に向かう。
道路沿いに フナンギョの滝 という看板が。
「行ったことある?」
「いや ない」
「行ってみようよ」
「そうする?」
と妹たちと衆議一決。
道案内の看板に従って集落の奥へ奥へと進む。
駐車場らしきちょっとした広場があって
そこから先は徒歩らしい。

車を降りたって
進行方向に目をやると 見えた
滝だ❢❢

山と山の谷になっている辺りに 遠く 小さく 流れ落ちていた。

ヒカリヘゴの立ってる間を縫って歩を進める。
道はあるにはあるが、石がゴロゴロでとても歩き易いとは言い難い。
しかも、当り前だが 登り坂なので息切れもする。
途中で山肌から流れ落ちる小さな流れも見つけた。
雨量の多さが分かる。

まだ?
もうチョット?
と泣き言を言いつつ歩くこと20分(?)
滝が見えた。

水量も多く
上からほぼ真っ直ぐに落ちてくる。
落差は不明である。
滝のすぐ下には橋があり
その橋をくぐって下流に流れている。






滝の下流である。岩がごつごつして荒々しい感じがする。


フナンギョの意味は何だ
と思いつつキョロキョロしたら
看板があった。

舟行 と書いて フナンギョ と読むらしい。
舟は 方言で ふねぃ と発音する。
昔、舟を作る大きな木を伐り出し 川で下流に流して運んだらしい。
つまり 
舟を作る木を伐り出すところにある滝
という命名らしい。
奄美の観光地には よくカタカナで名所が書かれている。
これは 方言を 表記したものだと思っていた方がよい。

マテリア=カトリック由来? 否 方言だった

大和村の名所に マテリアの滝 というのがあった。
カトリックとかに関係する地名なのかと思ったら
行ってみて 滝を見た母が
「ああ これは まてりゃ だわ」
という。
滝壺の上が ぽっかりとあいて 太陽の光がさしていた。
つまり 
真(マ)天(ティン)から太陽の光(ティリャ)がさす滝 
の意だというのである。
カタカナで書いてあると名前の来歴が分からないのが奄美の名所だ
という話。

さて、話しは戻って
帰り道
クワズイモの花が咲いた後を見つけた。
クワズイモは観葉植物として出回っているが
奄美ではバス道路などの道端でもよく見る植物である。
しかし、あまりまじまじと見たことは無かったが
花らしきものが目に入り立ち止まった。
初夏に仏炎苞の花が咲くという。つまり水芭蕉のような花である。
植生としては熱帯・亜熱帯地域で
日本では四国南部から九州~琉球列島に分布するらしい。
初めて花が咲くと分かった。

最後がサネカズラの実である。
常緑の蔓性の植物である。
花はあまり目立たないが 
果実はゴルフボール位に大きく赤いので目につく。

奄美に帰るたびに新しい名所を知る。
ふるさとを如何に知らなかったがわかると同時に
奄美は本当にいいところだと更に実感するのである。

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