きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

知って得する デジタル写真⑧ 走る子どもはコーナーで撮る

2009-08-26 22:35:50 | 知って得する シリーズ
知って得する デジタル写真⑧
運動会~走る子どもはコーナーで撮る!


 今回は運動会の撮影のコツを紹介します。
 みなさんから多く受ける質問は、“走る子どもを撮ろうとしてもシャッターチャンスを逃してしまい、ピントも合いにくい。どうすればいいのか”というものです。とくにコンパクトカメラを利用している人から多く寄せられる質問です。
 レンズの前に指を出し、背面の液晶モニターで指を確認しながら動かしてみてください。モニターで見ていると、実際の動きよりほんのちょっと遅れませんか。液晶モニターには、時間のズレ(タイムラグ)があることに気づきます。走る子どもが液晶モニターに写る瞬間にシャッターを切っても、その子はすでに先へ走り去っているのです。
 どうしたらタイミングを逃さずに撮れるのか。「置きピン」という方法を使います。あらかじめ撮る場所を決めて、ピントを合わせて待っています。



【かけっこを撮る。シャッターボタン「半押し」で。地面の白線などにピントを合わせておきます。足元まで、全身が入るように気をつけます】

 かけっこの場合は、右回りのカーブのところか、ゴールの瞬間が狙い目です。
撮りたい位置の白線などにピントを合わせて、シャッターボタンを「半押し」にしたまま待ちます。ファインダー(のぞき窓)のあるカメラではファインダーを見て、液晶モニターしかないカメラでは実物を見て、子どもが撮影範囲に入るときに、ブレないように深くシャッターを押します。
 「半押し」状態ならばピントも固定され、シャッターもすぐに切れるので、タイミングが合いやすいのです。一眼レフカメラでも同様にします。

 ダンスや体操の種目では、「決めポーズ」を狙いましょう。自宅で練習しているところを見せてもらっておくといいでしょう。



【ダンスを撮る。決めポーズを狙います。その時の立ちの位置、顔の向きも計算に入れておきます】


【騎馬戦を撮る。騎手どうしがあまり近づくと、重なって、顔が見えなくなることも。アップだけでなく、全体の雰囲気がわかる写真も撮りましょう】

 運動会では、競技や演技中だけでなく、クラスメートとの談笑など、自然なスナップも大いに記録しておきましょう。一緒に写っている子に写真をあげると喜ばれるだけでなく、一生の宝物になる場合もあります。

(野間あきら記者)終わり
「しんぶん赤旗」日曜版 2009年8月23日付より転載

知って得する デジタル写真⑦ ストロボ光に色をつける

2009-08-14 04:00:31 | 知って得する シリーズ
知って得するデジタル写真⑦
ストロボ光に色をつける  雰囲気を生かす


 テレビの大相撲の中継で、土俵ぎわで写真を撮っている新聞社のカメラマンに注目したことがありますか。ストロボの発光部にオレンジ色のフィルターを張り付けているのに気づいた人は、かなりのカメラ通といえるでしょう。なぜ、ストロボにフィルターを付けるのでしょうか。
 ろうそくやキャンプファイアの炎、電球の光は、いずれも赤色やオレンジ色が強いですね。ストロボを発光させないで撮ったらブレてしまったが、雰囲気は出ていた。ストロボを発光させて撮ったら、きれいに撮れたが雰囲気がまるつぶれになってしまった。そんな経験があると思います。
 ストロボの光は太陽の光と同じ青白い光なので、赤色やオレンジ色の光が目立たなくなってしまいます。



 それなら、ストロボの光を赤っぽくすれば雰囲気がでるのではないか。ということで、フィルターが登場します。
 土俵の照明もオレンジの電球色です。力士たちの決定的瞬間を、電球色に合わせたストロボ光を使って写し撮るために、カメラマンたちは工夫していたのです。
では、フィルターをつくってみましょう。素材は文具店にある「ソフト下敷き」や、100円ショップで売られている「透明おりがみ」でかまいません。オレンジ色のものを選び、ストロボの発光部の大きさに合わせて切り取って、セロハンテープで張り付けます。これで、自前フィルターのできあがりです。
 キャンプファイアや花火での撮影では、フィルターを2、3枚重ねて撮ってみてください。自然な色合いをだすことができます。
 子どもの音楽発表会の舞台やホテルのパーティー会場も電球色の照明になっていることが多いので、オレンジフィルターは重宝します。



次回は「運動会写真のコツ」(最終回)です。
野間あきら記者
「しんぶん赤旗日曜版」2009年8月16日付けより転載


ルミナリエだけ撮る時は、ストロボを発光しないで、ホワイトバランスを白熱灯にして撮ると、赤くならず雰囲気がでます。


そこで、ルミナリエを歩いている人をストロボで撮る(ホワイトバランスはオート)と、ルミナリエは赤く写ります。ホワイトバランスを白熱灯にしてストロボで撮ると、歩いている人の顔が青白くなります。


ストロボを発光させる時は、ストロボに赤いセロファンを付けて、ホワイトバランスを白熱灯にして撮れば、歩いている人も、ルミナリエもいい色合いで撮れたわけですね。

知って得する デジタル写真⑥ 50ミリ単体レンズ 「絞り」を楽しむ

2009-08-07 23:25:01 | 知って得する シリーズ
知って得する デジタル写真⑥
50ミリ単体レンズ 「絞り」を楽しむ


最近、一眼レフデジタルカメラはズームレンズとセットで売られることが多いようです。しかし今回は、カメラの魅力を大いに引き出すことができる50ミリ単体レンズを使って「絞りの効果」を楽しんでみましょう。
写真Aが50ミリレンズです。開放の絞り値(F値)が1・4と、とても明るいのが特徴です。(機種により違いがあります)
50ミリレンズ。絞りの値が1・4、2、2・8、4、5・6、8と2倍ずつの数が並んでいて、絞りを1つ開くごとに(値が小さくなるごとに)光量が2倍になります。



レンズの絞りは、目盛りを一つ開くごとに光の通過量が2倍になります。絞りは、光の量を調節するだけでなく、次のように写真表現にも大いに利用できます。
写真Bは絞りF1・4、写真Cは絞りF16で撮りました。いずれも絞り優先モードを使います。ピントが合う範囲(被写界深度)がまったく違って、印象が異なる写真になります。



この、絞りFl・4のピントぼかし効果を利用して撮ったのが写真Dです。背景を美しくぼかすことができました。まるで望遠レンズで撮ったように見えませんか。


写真Eは、逆に絞り込んで遠近感を出し、広角レンズのような表現になっています。


ズームレンズをもっている人も、絞りをいろいろと変えて多様な表現に挑戦してみてください。
次回は「ストロポ光に色をつける」です。
(野間あきら記者)

「しんぶん赤旗」日曜版 2009年8月9日付より転載

SONYの50mmのマクロレンズを買った。 早速試してみた
F値を小さくした場合と大きく(絞り込んだ)場合とで、写り方が全然変わってくるでしょう。

でも、マクロレンズは接写が得意だけれど、意外と被写界深度が小さいそうですネ。

【マクロレンズの被写界深度】

マクロにせよ、普通の単体レンズにせよ、「絞り」を思いっきり楽しんでみたいものですネ!!

知って得する デジタル写真⑤ 一眼レフ なぜきれいに写る

2009-07-31 19:10:19 | 知って得する シリーズ
知って得するデジタル写真⑤
一眼レフ なぜきれいに写る

 今回は、レンズが交換できる一眼レフデジタルカメラについて考えてみましょう。一眼レフはコンパクトカメラにくらべて画質が良い、といわれます。なぜでしょうか。
 デジタルカメラは、フィルムの代わりにCCDやCMOSといったセンサー(撮像素子)で写真を記録します。一眼レフは、センサーの面積がコンパクトカメラよりはるかに大きい。このことが、画質の良さにつながっています。



 センサーの面積比較を見てください。一番上の「フルサイズ」というのは、センサーが35ミリフィルム1コマ分の大きさ、という意味です。コンパクトカメラの主流となっている大きさは、「1対2・33」型といわれるもので、面積はフルサイズの約30分の1しかありません。
 一眼レフの主流になっている「APS-C」サイズや、今流行の「フォーサイズ」でも、コンパクトカメラよりも大きな面積のセンサーをもっています。
 「画質」というと画素数の多さにばかり注目しがちです。しかし同じ画素数でも、一眼レフの方が画素一つあたりの面積が大きいので、たくさんの光の情報を受け止めることができます。微妙なトーンを表現できるのです。大きなセンサーで記録された画像は、拡大してもくっきりしています。



一眼レフカメラには、ほかにも利点があります。
▽レンズ交換ができるので、目的に応じてレンズを選択できる ▽電源を入れたときの起動時間が早い ▽シャッターボタンを押すと、すぐにシャッターが切れる(チャンスに強い)。
    ◇
 「APS-C」サイズのカメラを持っている人から、「50ミリレンズを付けると75ミリ相当の望遠になる、といわれるのはなぜ?」と、聞かれることがあります。フルサイズに比ベセンサーの面積が小さいので、フルサイズの周辺部がカットされて、部分を拡大したようになるからです。
 次回は「50ミリレンズを使う」です。
(野間あきら記者) 「しんぶん赤旗」日曜版 2009年8月2日付より転載


 僕も、一眼レフのデジカメとコンパクトのデジカメを持っていますが、後から買ったコンパクトデジカメの方が画素数は多いのです。
 でも、レンズそのものの直径や本体の大きさからして受光素子の大きさはかなり制限されていると思います。
また、ピントの合わせ方の仕組みも、一眼レフとコンパクトデジカメでは根本的に違います。
 やっぱり、一眼レフの方がピントを合わせやすいですね。フェンダーを覗いてしっかりピントが合ったことを確認してシャッターをきることができます。


【一眼レフで撮影した鳴き砂(クリックすると別画面で開く)】
04_琴引浜・掛津区の砂_03

【コンパクトデジカメで撮影した鳴き砂(クリックすると別画面で開く)】
05_鳴き砂文化館・展示_03

最近のコンパクトデジカメは、かなり性能がよくなってきていますね。

知って得する デジタル写真④ 逆光で明るく写す 昼でもストロボ

2009-07-24 23:10:26 | 知って得する シリーズ
知って得するデジタル写真④ 逆光で明るく写す~昼でもストロボ

 あなたのカメラにもストロボがついていると思います。今回は、そのストロポを強制発光させて撮ってみます。
 カメラを通常のプログラムモードにしておくと、明るい所ではストロボが発光しません。十分に明るいので、「ストロボ光は必要ない」とカメラが勝手に判断するためです。
 写真Aは、カメラまかせの設定で撮影したもの。逆光なので顔が暗くなっています。そこで、稲妻のようなマークのストロボ設定ボタン(ダイヤル)を押して、強制発光モードにして撮ったものが写真Bです。バッチリ決まりました。




 また、明るく晴れた日には直射日光が強く、影の部分が真っ黒に写ってしまいます(写真C)。こんなときもストロポを発光させることによって、影の部分にも光が当たり、影が目立たない作品にすることができます。(写真D)


ちょっと裏ワザ
 スポーツモードが設定できるカメラをお持ちの方は、これを使ってポートレート撮影に挑戦してみてください。
 カメラを、「スポーツモード+強制発光+望遠」の設定にします(スポーツモードで強制発光できないカメラもあります)。人物が逆光になる状態で撮ると、写真Eのように背景を美しくぼかした写真になります。早い動きを撮るスポーツモードでは、シャッタースピードを上げて、絞りを開きます。被写界深度(前回参照)が浅くなるのでボケが大きくなるのです。走っている人のマークで設定できます。



 スポーツモードがなくても、絞り優先 (Av) (A) などに設定して、絞りの値をF2.8とかF3.5など小さい値(絞りを開く)に設定して撮影すると背景をぼかすことができます。

 コンパクトデジカメの場合は望遠側にする(被写界深度を浅くする。ピントの合う範囲を狭くする)となかなか絞りを開く(F値が小さくなる)ことができません。まさに、パラドックス。コンパクトデジカメの宿命ですね。

 この連載が次回に掲載する「一眼レフ」では、レンズを自由に選べるのでその束縛から解放されますヨ


次回は、「デジタル一眼レフカメラの特徴」です。
(野間あきら記者)

「しんぶん赤旗日曜版」2009年7月26日号より転載