人と自然がおりなす 美しき棚田⑧ 日本編
佐賀県唐津市の蕨野(わらびの)
堂々、山城の石垣のよう
◆共通のにおいが
9月のある日、稲刈りの仕事の合間に「浮立(ふりゅう)」と呼ぶお祭りで伝統芸能が披露された。もともとは戦国時代、敵と戦って勝ったことをお祝いするために行われたのが始まりとも言われるが、現在は、田の神様に豊作を祈願し、収穫に感謝するために行われている。
あでやかな衣装とすげがさをかぶった女性たちが、太鼓、笛、鉦(かね)のお囃子の中、円を描いて踊りながらまわる。大きな鉦は銅鼓のようにも見える。バリのガムラン音楽も鉦を使っているので、浮立の音楽を聴いたとき、バリ島のにおいがした。いや、もしかしたら、これは音楽だけではないのかもしれない。村がひとつにまとまり、協力し合って棚田を作り続ける人たちに共通のにおいなのではないだろうか。(金曜掲載)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2010年7月23日付
国内編になって、「これなら行ってみようかな」・・・。
旅行プランの一つに追加です。
佐賀県唐津市の蕨野(わらびの)
堂々、山城の石垣のよう
◆共通のにおいが
9月のある日、稲刈りの仕事の合間に「浮立(ふりゅう)」と呼ぶお祭りで伝統芸能が披露された。もともとは戦国時代、敵と戦って勝ったことをお祝いするために行われたのが始まりとも言われるが、現在は、田の神様に豊作を祈願し、収穫に感謝するために行われている。
あでやかな衣装とすげがさをかぶった女性たちが、太鼓、笛、鉦(かね)のお囃子の中、円を描いて踊りながらまわる。大きな鉦は銅鼓のようにも見える。バリのガムラン音楽も鉦を使っているので、浮立の音楽を聴いたとき、バリ島のにおいがした。いや、もしかしたら、これは音楽だけではないのかもしれない。村がひとつにまとまり、協力し合って棚田を作り続ける人たちに共通のにおいなのではないだろうか。(金曜掲載)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2010年7月23日付
国内編になって、「これなら行ってみようかな」・・・。
旅行プランの一つに追加です。