「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。
「自共対決」新時代③ 国民運動 「一点共闘」の前進さらに~“政治を変えるうねり”に発展
安倍首相は17日、経団連など財界から「痛みを伴う改革」の断行を求められ、優先順位をつけて取り組む考えを表明しました。しかし、世論調査では消費税10%や集団的自衛権の行使など基本政策について6~7割が反対です。民意に背いて暴走すれば、国民との矛盾は避けられません。
早期妥結をねらう環太平洋連携協定(TPP)もその一つ。北海道十勝地方では、日本共産党と自治体、農業者、労働者、消費者ら「オール十勝」でTPP反対の共同を広げてきました。総選挙の街頭演説で安倍首相はTPPに一言もふれずに怒りを買い、断固反対する日本共産党の応援に自治体首長や農協組合長らが立ちました。
多数派を結集
その一人、高橋正夫本別町長は「日本共産党は、農業者や困っている人たちのやり場のない気持ちの受け皿となった。どこに入れたらいいか分からないなかで、受け止めてくれ信頼できるのが共産党だったということではないか。みんなで力を合わせることが大事だ。そのために頑張ってほしい」と話します。
日本共産党は、憲法、原発、集団的自衛権、秘密保護法などあらゆる分野で一点共闘」を広げ、国民多数派をつくってきました。安倍政権打倒の国民的運動を呼びかけ、たたかいを広げてきました。
集団的自衛権行使容認の閣議決定は許さないと唱和する国会請願行動を激励する日本共産党国会議員団=6月17日
運動励ます力
沖縄では、米軍新基地反対の「オール沖縄」勢力が推す4人の共同候補が勝利、自民党に退場の審判を下しました。元外務省国際情報局長の孫崎享(まごさき・うける)氏は「沖縄の全小選挙区で自民党を敗北させ、議席を獲得するすごい成果をあげた。沖縄のような共同を全国で広げるためのイニシアチブをさらに強めてほしい」と語ります。
「日本共産党が議案提案権を得る21議席に躍進したことは、国民、労働者の運動を前進させ、政治を変える大きなうねりをつくっていく上で大きな意味を持っています」。こう語るのは、全労連の小田川義和議長。
「労働組合が一致して反対している労働者派遣法改悪や『残業代ゼロ』制度を阻止するとともに、労働時間の上限規制など労働基準法の抜本改正を迫っていく攻勢的なたたかいを、他党も巻き込んで取り組んでほしい。それが運動を励まし、共同を広げていく力にもなる」と強調します。
「安倍内閣の暴走が強まるほど国民の運動は広がり、政治を変える共同へと発展していくことになります。憲法や原発をはじめ各分野でこれまで広げてきた『一点共闘』をさらに強めるとともに、それぞれの『一点共闘』が連携・連帯して、政治そのものを変える大きなうねりをつくりだしていきたい」(おわり)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2014年12月19日付掲載
憲法や原発をはじめ各分野でこれまで広げてきた『一点共闘』が、政治そのものを変える大きなうねりに発展してく時代になっています。
「自共対決」新時代② 議案提案権~国会論戦でも対案生かす~リベラル勢力の政策的指針にも
「強い自民に対し共産が伸びた。表と裏の関係。その間で、民主や『第三極』と呼ばれた野党が混沌の中にある。私は共産党とは価値観は違う。が、共産党がとんがった批判ばかりでなく、より現実的な対案を出していけばさらに前進し、“自共二大政党対決”の時代になる可能性もある」
別の道を示す
没落の「第三極」に籍を置く国会議員の1人が感慨を込め語ります。
日本共産党は総選挙で、消費税に頼らない別の道、暮らし第一への経済の転換、憲法9条の精神に立った平和の外交戦略、再稼働ストップで原発ゼロ、基地のない平和で豊かな沖縄という「五つの転換」を提起。安倍政権の暴走に対決するとともに抜本的対案を掲げてたたかいました。21議席の獲得により、参院に続き衆院でも議案提案権を得た共産党。国会で自民党政治に対する別の選択肢を示した論戦に発展する可能性を持ちます。
国会職員の1人は「私たちにとって20を超えた『21』という数字は天と地ほどの違いがある。第一院たる衆議院での単独での法案提出権の獲得に心して対応する」と受けとめています。
党首討論で「五つの転換」を提示した志位和夫委員長=1日、東京都千代田区
責任ある役割
選挙中、環太平洋連携協定(TPP)に反対の立場から、共産党への期待を述べた北海道のある農協組合長。「これだけの議席を取り議案提案権を持ったことで共産党は重要な位置を占める。どう自民党に対抗していくか、責任ある大きな、役割に注目していきたい」と述べます。
自民党の有力議員の1人は、共産党が議案提案権を獲得したことについて、「共産党がしっかり論理展開する。(政府に)いつまでアメリカの手下になっているのか、いいかげんに日本の基地を撤去しろと。その代わり軍や防衛をどうするのかと自民党は問う」と述べます。
米軍基地問題をはじめ主権国家の根本に関わる日米同盟をめぐる問題で、民主党や「第三極」ではなく、共産党の存在こそが議論を深化させるカギを握るという見方です。
元外務省国際情報局長の孫崎享氏は、日本共産党が掲げた「五つの転換」について「国民の視点から見れば最も望ましい方向を示した」と指摘します。共産党が議席数をプラス13と伸ばしたことに注目し、「各政党間で最大の伸びを示した。国民の支持を確実に増やしていることを示している。今後リベラル層が新たな動きを展開せざるをえない中、いかなる政策を策定するかで、共産党の政策は指針を与えるものとなっている」と述べます。
(つづく)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2014年12月18日付掲載
「しんぶん赤旗」の拡大では、申請で「増紙か減紙は天と地ほどの違いがある」。
議席でも20議席を超えるか超えないかでは、議案提案権を持つという点で、「天と地ほどの違いが」ある。
その分、責任が重くなるわけで、国会職員だけでなく、党としても「心して頑張る」ことが求めらるのですね。
「自共対決」新時代① 「共産躍進の傾向 今後も」と識者
“存在感”自民党も意識
昨年の東京都議選、参院選に続き、日本共産党は今回の総選挙比例代表で606万票(11・37%)を獲得、小選挙区でも18年ぶりに議席を得ました。公示前の2・6倍の21議席への「画期的な躍進」です。
日本共産党と自民党との対決―「自共対決」の本格的な時代を切り開きつつあることを示しています。
行ったら共産党に
「投票に行ったら共産党に入れた」が47%―総選挙開票日の14日夜、大阪毎日放送(MBS)のラジオ番組が「投票に行かなかった人で、もし投票するなら比例は何党ですか」とリスナー(視聴者)にたずねた調査結果です。2位は自民党の26%。民主党5%、公明党0%などと比べ共産党はダントツでした。
コメンテーターを務めた町田徹氏(経済ジャーナリスト)はこの結果について「投票率がかなり上がり、潜在的な支持率通りの投票が実現していたら、共産党がいきなり政権を伺うような立場に立った可能性がなかったとも言い切れない」(現代ビジネス「ニュースの深層」)と指摘しています。実際の投票でも、東京での無党派層の比例投票先1位は共産党で22・5%(フジテレビ調査)。政治ジャーナリストの田勢康弘氏は今回の共産党躍進について「安倍政権を評価したくない有権者が最も安倍政権に距離を置く共産党を支持した結果であり、安倍政権の長期化とともにこの傾向は今後も続くだろう」(四国新聞16日付)と見ます。
「自共対決」は、総選挙中から自民党側も意識していました。党首討論会後、安倍晋三首相が志位和夫委員長に「自共対決ですね」と感想を語る。自民党の谷垣禎一幹事長は「どの政党が国民のためにしっかり自分たちのやりたいことを示せるか。一つ示せる政党がある。それは共産党」(9日、京都、滋賀)と演説。
自民党系無所属議員が議会質問の中で「自共対決の新しい時代へと突入する時代が来るような気がしている」(長崎県長与町)と発言。自民、社会両党を軸とした1955年の政治体制をもじってコラム見出しに「新55年体制“自共対決”」
と表したスポーツ紙もありました。
街頭から訴える志位和夫委員長(左)と安倍晋三首相
白紙委任の口ぶり
開票から一夜明けた15日午後2時。自民党本部と共産党本部でそれぞれ選挙結果を受けた党首の記者会見が開かれました。
「『アベノミクスを前進させよ』との国民の声を頂くことができた」「(米軍普天間基地の)名護市辺野古移設は唯一の解決策だ」―安倍首相は、国民多数が反対する暴走メニューが“白紙委任”されたかのような口ぶりでした。
これに対し志位氏は「安倍自公政権が、今回の選挙結果をもって、国民からあらゆる問題で白紙委任を与えられたと考えるならば、大きな間違いだ。沖縄から突き付けられた民意、日本共産党躍進に示された民意を、真剣に受け止めるべきだ」ときっぱり指摘しました。民意を踏みにじる政治か、民意を受け止める政治か。総選挙結果を受け「自共対決」がいっそう鮮明です。(つづく)
真の勝者は共産党
五十嵐仁・元法政大学教授(政治学者)
「自公圧勝」などの報道もありますが、自民党は全体で4議席減、小選挙区では09年に522万票減、12年に166万票減、そして今回の18万票減と3回連続で得票を減らしています。
一方、野党のなかで極右政党・次世代の党が惨敗し、共産党だけが議席、得票ともに増やしました。今回の真の勝者は共産党だったと言ってもいい。
アベノミクスによる「おこぼれ」に期待した人もいて、自民党の比例票の104万票増に反映されています。しかし、共産党の比例票は237万票増です。安倍首相の暴走にストップをかけてほしいという有権者の願いのほうが2倍以上多かったといえます。安倍首相には、この民意を踏まえた政権運営をしてもらいたい。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2014年12月17日付掲載
棄権した人で「もし投票に行っていたら47%の人が共産党に入れていた」というアンケート結果(大阪MBS)はすごいですね。
比例票でみると、「アベノミクス」に期待して自民党に入れた人よりも、自民党政治に正面から対決する姿に期待して共産党に入れた人の方が2倍多い。
今回の総選挙 日本共産党は8議席から21議席へ大躍進
比例で全国で606万票を獲得。北海道ブロック1議席、東北ブロック1議席、北関東ブロック2議席、南関東ブロック3議席、東京ブロック3議席、東海ブロック2議席、北陸信越ブロック1議席、近畿ブロック4議席、中国ブロック1議席、九州ブロック2議席を獲得しました。
小選挙区では、京都1区、沖縄1区を必勝区に位置付けて闘い、沖縄1区であかみね政賢さんが当選しました。
合計で21議席獲得。20議席以上ということで、予算をともなわない法案を単独で衆議院に提出することができるようになりました。
昨年の参議院の躍進で獲得した議案提案権を、衆参共に獲得できたわけです。
今回の総選挙で、日本共産党は、「安倍政権の暴走ストップ、日本の政治の五つの転換」を訴えぬきました。さらに、政党助成金の廃止を強く訴えました。
また、対決・対案・共同の立場で取り組み、選挙戦を闘いました。特に沖縄の4つの小選挙区では、新基地建設反対の「オール沖縄」の立場で取り組みました。
もともとは自民党支持だが「安倍さんはこわい」「何をするかわからない」「こんかいだけは共産党」という人もいました。
また、再稼働反対・原発ゼロ、TPP反対などの共同のたちばで運動している人々からの信頼の声も寄せられる中での選挙でした。
そういう中での比例606万票、20議席と小選挙区での議席獲得です。
総選挙 小選挙区でも当選 posted by
(C)きんちゃん
沖縄1区で、あかみね政賢さんが、自民と維新の候補を抑えての当選しました。新基地反対の「オール沖縄」の勝利です。
総選挙 比例候補者当選者 posted by
(C)きんちゃん
比例代表は、全国11のブロックのうち10のブロックで20人が当選しました。
北海道ブロック:畠山和也、東北ブロック:高橋ちづ子、北関東ブロック:塩川鉄也、梅村早江子、東京ブロック:笠井亮、宮本徹、池内沙織、南関東ブロック:志位和夫、畑野君枝、斉藤和子、東海ブロック:本村伸子、島津幸広、北陸信越ブロック:藤野保史、近畿ブロック:穀田恵二、宮本岳志、清水忠史、堀内照文、中国ブロック:大平喜信、九州ブロック:田村貴昭、真島省三の20人です。
【当選者の横顔】(「しんぶん赤旗」のページ)
前職:7人、元職(参議院で):1人、新人:13人です。
頑張ってほしいですね。
日本共産党サポーターズ その活躍を報じる「しんぶん赤旗」です
日本共産党 勝手に応援団 posted by
(C)きんちゃん
日本共産党 勝手に応援団
ネットで交流 励ましあう
各地で活動
日本共産党を応援する市民勝手連「日本共産党サポーターズ」が元気です。
安倍首相の解散・総選挙発言を受け、日本共産党の吉良よし子勝手連「キラキラ☆サボーターズ」の有志や、共産党を応援する市民らが立ち上げました。
フェイスブックやツイッター上で、共産党や候補者を応援する各地のサポーターが交流し、励まし合う場に。フェイスブックは開設以来、毎週のべ1万件以上閲覧されています。
アイコンはちょっと崩れた、日本共産党「カクサン部!」の雇用のヨーコ。描いたのは「キラキラ」運営メンバーの一人、ささやきタローさん(49)。「無党派層はもちろん、ずっと共産党に投票してきたけれどもう一歩何か行動したい、という人たちの参加の場が勝手連」と言います。
日本共産党への応援メッセージを書いてネットで拡散しました。
各地のサポーターは、多彩な形で選挙活動に参加しています。街頭を独自のコールで盛り上げる。応援弁士に立つ。候補者の予定や写真、演説をネットにあげる。候補者の魅力を押し出すDVDをつくる…。応援に力を借しみません。
「サポーターズ」自身は、「だからわたしは日本共産党」「だから応援JCP」というカードをネットプリントで印刷してメッセージを書き、ネットで拡散するとりくみをすすめてきました。
なぜ、選挙活動に参加するようになったのか。その原動力は、昨年参院選での、自分たちの代表を自分たちの力で国会に送り出せた…という確信であり、「主人公感覚」だとタローさん。「サポーターと、地域でこつこつと支持を広げる後援会の人たちとも励まし合っています。共産党の躍進につながるようがんばります」
「しんぶん赤旗」日刊紙 2014年12月12日付掲載
吉良よし子の「キラキラ☆サポーターズ」が全国規模にカクサン。本家本物と「カクサン部2!」と合わせて、頼もしい限りです。