きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

コロナ後遺症 立ち上がった患者たち(下) 実態周知へ国を動かす

2024-05-01 07:09:50 | 健康・病気について
コロナ後遺症 立ち上がった患者たち(下) 実態周知へ国を動かす

コロナ後遺症に苦しむ患者や家族が昨年「全国コロナ後遺症患者と家族の会」(代表・伊藤みかさん=仮名=)を立ち上げてから間もなく半年。着実にとりくみを広げています。

理解不足に直面
「社会が平常に戻るなか、コロナ後遺症の患者は置き去りにされています」。3月10日、東京都の渋谷駅前。国にコロナ後遺症への医療の拡充や経済支援などを求め、署名活動を行う伊藤さんらの姿がありました。約4千人分の署名を厚生労働省に提出しました。
伊藤さん(40代)は2022年8月、医療ソーシャルワーカーとして勤務していた病院でクラスター(感染者集団)が発生し、自身も感染しました。強いけん怠感や記憶障害、集中力の低下、頭痛など多くの症状を抱えながら「数日出勤しては1、2日休むことを繰り返した」と話します。後遺症への職場の理解が得られず、昨年8月に転職しました。しかし翌月にクラスターが発生し、再感染して後遺症が悪化。やむなく退職しました。
労災申請の過程で労災指定病院が制度にのっとらない対応をし、退職した事業所がそれを面倒だと感じて途中から必要な書類にサインしなくなるなど、関係機関の理解不足に直面。「後遺症の体をひきずりながらつらい思いをしていた」と伊藤さん。
10月、後遺症のことをSNSに書き込むと多くの声が寄せられ「境遇や症状、社会資源の情報を共有できて救われた」と話します。
政治や行政が患者の実態に沿って動くようにしていかなければと、患者や家族との交流や国会議員要請を通じて会の結成に至りました。「アメリカ、イギリス、フランス、ドイツなどでは患者団体が熱心に活動しています。日本に会がなかったことにも驚いた」といいます。



重い病状を押して国の支援拡充を訴える伊藤みかさん=3月、東京都渋谷駅前

改善へつなげる
この間、会がオンラインで実施したアンケート(157人回答)で、労災認定について約半数が申請から「4カ月以上」かかったと回答。経済的支援について66%が「制度の谷間に落ちている」と答え、うち51%が現状を「預貯金を切り崩している」としています。
会は12月、武見敬三厚労相と面会。患者の深刻な実態を訴え、同省に会に対応する窓口ができました。
伊藤さんはコロナ後遺症が重症化し、暮れに筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の診断を受けました。体調を考え、基本的にネットなどの非対面のツールを使って各方面と施策の協議などを行っています。
この間の協議では、厚労省が示した後遺症に対応する医療機関のリストに出ている所で、「まともに対応してくれない」「検査代だけ取られて他の病院に行くよういわれた」などの多くの声を伝え、複数の医師や国会議員、メディアの後押しで改善へつなげています。
また、同省の治療と仕事の両立支援のガイドラインで、「コロナ後遺症も対象とすることを明らかにしてホームページに掲載させたことは大きく、企業側や社会へも周知していきたい」と。
「後遺症外来が少なく、医療の地域間格差が大きいなど課題は多いです。患者や家族の実態を厚労省や文科省、国会、自治体と共有し、できるところから変えるよう働きかけを続けたい」と話します。
(おわり)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2024年4月30日付掲載


「社会が平常に戻るなか、コロナ後遺症の患者は置き去りにされています」。3月10日、東京都の渋谷駅前。国にコロナ後遺症への医療の拡充や経済支援などを求め、署名活動を行う伊藤さんらの姿が。
この間の協議では、厚労省が示した後遺症に対応する医療機関のリストに出ている所で、「まともに対応してくれない」「検査代だけ取られて他の病院に行くよういわれた」などの多くの声を伝え、複数の医師や国会議員、メディアの後押しで改善へ。
また、同省の治療と仕事の両立支援のガイドラインで、「コロナ後遺症も対象とすることを明らかにしてホームページに掲載させたことは大きく、企業側や社会へも周知していきたい」と。
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コロナ後遺症 立ち上がった患者たち(上) 労災申請への“高い壁”

2024-04-30 07:15:11 | 健康・病気について
コロナ後遺症 立ち上がった患者たち(上) 労災申請への“高い壁”

新型コロナウイルス感染症にかかった後に強いけん怠感や思考力低下・記憶障害(ブレインフォグ)などさまざまな症状が長く続くコロナ後遺症の患者は、推定で400万~500万人ともされます。昨年11月には「全国コロナ後遺症患者と家族の会」が結成され、国に医療や生活支援の拡充を求めています。(西口友紀恵)

東京都内に暮らす保育士だった女性(30代)は、2020年4月に同居の家族から感染、翌21年2月、職場の保育園で起こったクラスター(感染者集団)で再感染しました。以来3年以上後遺症と向き合う日々です。

【コロナ後遺症と日本共産党】
2022年以降、吉良よし子参院議員と宮本徹衆院議員が国会で繰り返し、コロナ後遺症への対策強化を求めてきました。昨年2月に吉良事務所が実施した後遺症についてのオンラインアンケート(回答1172件)では、休業(失業)や治療にかかわって「支援はなかった」が回答者の63%に上るなどの実態が明らかになりました。党国会議員団は同8月、急増するコロナ後遺症について、後遺症の相談・治療の診療報酬の改善、研究予算の抜本的増額、患者の生活支援を国の責任で行うことを厚生労働相あて要請しています。


歩くのもやっと
2度目の感染時は高熱が2週間続きました。女性は「熱が下がると想像を絶するけん怠感と気持ち悪さ、めまいなどで寝たきり状態に。トイレは這(は)って行き、脚は紫色で全身に剣山で刺されたような痛みが走った。生き地獄だった」と振り返ります。
後遺症外来で「後遺症(疑い)」と診断を受けて職場に伝えましたが、同年3月末に自主退職を余儀なくされました。治療を続け、徐々にけん怠感が和らぐなど症状は改善しつつありますが、いまも「心臓発作が起きたり、血中の酸素濃度が下がったりして5分歩くのもやっとのときがある」と話します。
傷病手当の支給が1年半で終わり、長期療養による生活費や治療・通院費などで200万円あった貯金が尽き、23年から生活保護を受けています。



国にコロナ後遺症への支援強化を求め署名を呼びかける患者と家族の会の人たち=3月、東京都渋谷駅前

手続き簡素化を
この間、女性は感染当初の検査で陰性でも労災認定されるケースがあると知り、申請手続きを始めました。しかし、職場が「当時感染者はいなかった」と非協力的なため労働基準監督署に審査請求中です。
女性は労災認定について「労基署による認定以前に、職場の隠ぺい体質や非協力的な姿勢で申請すらできない人が少なくないこと、事業所のサインがなくても労基署に理由を伝えれば申請できることを知ってほしい」と話します。
手続きについて「強いけん怠感や脳疲労が重い患者では、本人が手続きをすることは困難です。国には患者に寄り添い、さまざまな支援を受けられるよう手続きの簡素化をぜひお願いしたい」と訴えています。
(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2024年4月29日付掲載


新型コロナウイルス感染症にかかった後に強いけん怠感や思考力低下・記憶障害(ブレインフォグ)などさまざまな症状が長く続くコロナ後遺症の患者は、推定で400万~500万人とも。
後遺症外来で「後遺症(疑い)」と診断を受けて職場に伝えましたが、同年3月末に自主退職を余儀なく。治療を続け、徐々にけん怠感が和らぐなど症状は改善しつつありますが、いまも「心臓発作が起きたり、血中の酸素濃度が下がったりして5分歩くのもやっとのときがある」と。
職場の感染での後遺症なら、労災認定できることも。申請手続きの簡素化が求められます。

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不安なココロのほぐしかた④ つらい事は想像で消しちゃえ

2023-09-14 07:12:51 | 健康・病気について
不安なココロのほぐしかた④ つらい事は想像で消しちゃえ
私たちの人生は、今この瞬間の積み重ねです。どんなにつらい過去も記憶の中に存在するだけで、今この瞬間には存在しません。しかし、思い出すたびに、現在の視点や感情でその出来事を再構築することになります。その際、誤解や誤った情報が記憶に混入することもあります。
つらい気持ちや記憶を和らげて、わくわくする気持ちを取り戻す方法を紹介します。
ひどいことをされて、思い出すと胸がギュッと苦しくなる…。そんな時は想像力を使ってみましょう。
苦手な人を思い浮かべたら、その人が自分の視野のどのあたりにいるか感じてみます。
その人のイメージを「シュッ!」と息を吐きながら、指を動かしてサッと払います。
その人が宇宙へ向けて、黒い点となって飛んでいくところをイメージします。
その人のことを思い出すたびに、この方法で吹き飛ばします。何度か続けると、これまで感じていた胸の圧迫感が消えていきます。実際に「シュッ!」と音を立て、指でサッと払う動作をすることで記憶をより遠くへ追いやることができます。
一日の終わり、布団に入っても、モヤモヤしてうまく寝付けない時もありますね。
誰かに言われた一言、やってしまったミス…。その日にあった嫌なことを頭の中の黒板に書き出し、黒板消しでスーッと消すのをイメージします。
消す時は、同時に手足に込めた力もスーッと抜いてください。
嫌なことがきれいに消えて心身ともに軽くなるのを意識すると、よい気分で眠りにつく助けになります。



ぬいぐるみに、自分の名前に似た名前をつけて、「よく頑張ったね」「それはつらかったね」と語りかけながら抱きしめるのもおすすめ


僕が、以前抱いていたぬいぐるみはこんな感じ。

自分との対話
不安を感じて苦しい時、楽になるために最も確かな方法は、一度、自身の不安な気持ちに正面から向き合うことです。「不安なんて感じていない」「大したことない」と目を背けると、かえって不安は大きくなるものです。
「この不安を通して、何を教えようとしてくれているの?」と自分に問いかけてみましょう。内なる自分と対話を重ねるうちに「明日会社に行くのがつらいんだね。ミスしてみんなに迷惑をかけたから、嫌われたんじゃないかと不安なんだね」など、不安の正体が分かってきます。
そして「こういう状況だったらそう思うよね」と内なる不安に優しく寄り添うと、落ち着いてきます。
不安は、あなた自身を守ろうとする感情や生存本能から生まれる、あなたの味方です。
連載では、不安を和らげるさまざまな方法を紹介してきました。不安に向き合うのは勇気がいることです。一人では難しいと感じたら私のような専門家の手を借りてください。


イルカの歌の中に「私の中の私」があります。
イルカ:作詞・作曲

誰かの声がするよ あれは私の声
一人きりの帰り道
心と体がはなれて行く

道を歩いてる 自分をいつでも
他人ごとの様に見ている
だから何もこわくない

何が悲しいの?
どれほど苦しいの?
温度計みたいに
みつめながら
問いつめる私がいる
今日のことは忘れなさい

私の中には たくさんの私がいて
あの人と私 この人と私
色んな私がいる
いつも雲の上から ためしてる私がいる
一人きりの帰り道
私が耳元でささやく

そんなに悲しければ
早く泣くがいい
ほほえんで歩いていたとしても

私の中の私に
うそはつけない





いつもの1ブロック隣の道を歩くだけで、新しい発見があります

帰り道変えて
変化のない毎日にうつうつとするときやネガティブな黒い気持ち診に引きずり込まれてしまうときは、家までの帰り道や買い物の道順を変えてみましょう。
いつもとは違う道を歩くことで、自分が知らなかったお店やすてきな草花に出合えることもありますね。新しい刺激に出合うと脳内では神経伝達物質のドーパミンが分泌されます。多幸感やワクワクとした意欲を呼び起こします。また、周囲に注意を払って歩くので、不安が思考から追い出されます。今日はいつもと違う道を歩いて帰ってみませんか。
(おわり)
(不安専門力ウンセラー・柳川由美子)

「しんぶん赤旗」日曜版 2023年9月3日付掲載


「この不安を通して、何を教えようとしてくれているの?」と自分に問いかけ。内なる自分と対話を重ねるうちに「明日会社に行くのがつらいんだね。ミスしてみんなに迷惑をかけたから、嫌われたんじゃないかと不安なんだね」など、不安の正体が分かってくる。

イルカの歌に「私の中の私」ってあります。

私の中には たくさんの私がいて
あの人と私 この人と私
色んな私がいる
いつも雲の上から ためしてる私がいる
一人きりの帰り道
私が耳元でささやく

そんなに悲しければ
早く泣くがいい
ほほえんで歩いていたとしても

私の中の私に
うそはつけない


いつもとは違う道を歩くことで、自分が知らなかったお店やすてきな草花に出合えることもありますね。
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不安なココロのほぐしかた③ 気持ちを書き出し紙ビリビリに

2023-09-13 07:17:39 | 健康・病気について
不安なココロのほぐしかた③ 気持ちを書き出し紙ビリビリに
過去のできごとを思い返し、日々のニュースや暮らし向きを思うと、「これからどうなるんだろう」「ああなったらどうしよう」と不安は尽きません。
取り返せない過去や、どうなるか誰にも分からない未来にモヤモヤ…。

「今ここ」意識
そんな時は、「今、ここ」に意識を向けてみましょう。今感じていることを「五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)」を使って強く、意識します。
例えば、散歩して「どこからか花の香りがする。鳥のさえずりも聞こえるな」と意識する。食事中に「木目のおわんの手ざわりが気持ちいい」「お米がかむたびにどんどん甘くなる」と感じる…などです。他のことは一切考えず、ただ「今している行為」に集中することで、生き生きとした感覚がよみがえってきます。
もう一つおすすめなのが、今感じていることを全て紙に書き出すことです。
箇条書きでも、単語でも大丈夫。できるだけ静かな場所で、なんとなく心に引っかかっていることをつらつらと書き出します。
何も思いつかなければ「何も思いつかない」「なんで不安なんだろう」と、ありのままの心を書き出します。そのうち「あの人がうらやましい」「どうして○○なの」など、思いが言葉になってきます。文字にすると「こんな思いがたまっていたんだ」と、自分でも気づいていなかったモヤモヤの正体が分かり、納得感で気持ちが落ち着いてきます。自分の外側に出せたことで爽快感もあります。
不安が視覚化されて、対処法も浮かびやすくなります。
紙は見直さずビリビリに破ります。すごくスッキリしますよ。



モヤモヤすることを紙に書き出し、ビリビリに破きます

不安を感じた時に即実践できる方法を紹介します。「合谷」(こうこく)という手のツボを刺激する方法です。臨床心理士の藤本昌樹さんが開発した方法です。ツボを刺激して脳の血流を促すことで不安を和らげます。
手の甲の親指と人さし指の骨が交差する位置にある「合谷」のツボを、心地いい強さでリズミカルにトントンと1分以上たたきます。たたくときは、反対側の手の人さし指と中指の腹を使います。
私も大勢の人の前で講演する時などに、実践しています。



合谷のツボを指二本でトントンと刺激します

時間忘れ没頭
わけもなく不安な気持ちになった時は、「時間を忘れるくらい没頭できること」をしてみましょう。
▼集中できる環境▼明確な目標▼チャレンジになるもの▼楽しいと思える▼自分の状況や身の回りの環境が改善できるもの―の五つがポイントです。趣味の手芸や軽い運動など、なんでもOK。
何も思いつかない場合は、掃除はどうでしょう。「きょうはキッチンのレンジ周り」
「今日は流し台」と、ポイントを絞って磨き上げます。日ごろ「面倒くさいな」と思っていて難易度が少し高い挑戦になることも重要です。
体を動かして集中する習慣をつけることで、漠然とした不安は和らぎます。

(不安専門力ウンセラー・柳川由美子)

「しんぶん赤旗」日曜版 2023年8月27日付掲載


もう一つおすすめなのが、今感じていることを全て紙に書き出すことです。
箇条書きでも、単語でも大丈夫。できるだけ静かな場所で、なんとなく心に引っかかっていることをつらつらと書き出します。
文字にすると「こんな思いがたまっていたんだ」と、自分でも気づいていなかったモヤモヤの正体が分かり、納得感で気持ちが落ち着いてきます。自分の外側に出せたことで爽快感もあります。
不安が視覚化されて、対処法も浮かびやすくなります。
紙は見直さずビリビリに破ります。すごくスッキリしますよ。
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不安なココロのほぐしかた② 頼み事…断ると嫌われない?

2023-08-12 06:33:49 | 健康・病気について
不安なココロのほぐしかた② 頼み事…断ると嫌われない?
ご近所や親戚づきあい、仕事…。私たちはさまざまな場所で、人とやり取りをしています。す。できるだけ、相手にいい印象を持って円滑な関係を築きたいと思うのが人情です。
だからこそ、相手のちょっとした態度や言葉が気にかかります。つい、自分自身の気持ちや都合よりも「相手にどう思われるか」を優先して無理してしまうことはありませんか?

断り方決める
私のクリニックに訪れたある女性(Aさん)は、頼み事をされると「NO」と言えない性格。どんなに忙しい時でも、頼まれると断り切れず、休日を返上し、睡眠時間を削って対応。うつ状態になっていました。
「断ったら嫌われたり、無能だと思われたりしそう。それが怖くて引き受けてしまう」といいます。
Aさんと似た悩みを抱える人は多いのではないでしょうか。
でも、安心してください。「NO」と言っても、嫌われないし無能だとも思われません。
もしあなたが、人に頼み事やお願いをする立場だったら「引き受けてくれたらありがたいけど、無理なら、残念だけど、しょうがない」くらいの気持ちではないでしょうか。それに、無理して引き受けて後々トラブルになるほうが大変です。
どうしたら「NO」を言えるようになるのでしょうか。
おすすめは「なんと言って断るか」を、前もって決めておくことです。「新たな用を頼まれたら、『今は仕事が手いっぱいなので、引き受けるとご迷惑をかけてしまいます』と言う」「気乗りしない外出に誘われたら『今月は予算がピンチだから』と伝える」などです。何度もシミュレーションすると、いざというときにサッと答えられます。
想定外の頼み事には「少し考えさせて」と伝えましょう。
断る際に「私に頼んでくれてありがとう」「声をかけていただいて光栄です」と一言添えると、相手も嫌な気はしませんし、断る気まずさも軽くなります。



好きな芸能人の写真を見て幸せな気持ちを呼び起こします

顔色うかがう
ピリピリ、イライラしている人がそばにいると、「怒られるかも」という不安や恐怖で、相手の顔色をうかがってしまうこともありますね。
そんな時は「私は今、イライラしている人を見て動揺しているな」と自分の状況を受け止めましょう。そして、自分のために、いい香りのするお茶をいれたり、好きな有名人の写真を見たりと、意識を「自分」に向けて、自分が心地よくなることをしましょう。そうすると、他人の不機嫌が気にならず、自分の気持ちを素直に表せるようになります。

“ガラス”の壁
もう一つのおすすめは、自分と相手との間を、透明の強化ガラスが隔てているのをイメージすることです。「私はこのガラスに守られているから大丈夫。影響を受けない」と心の中で唱えてみましょう。
そして、強力なガラスのシールド(防御壁)で守られて、安全な自分を意識します。相手の不機嫌はあなたに届きません。安心して、いつもの穏やかなあなたで接しましょう。

(不安専門力ウンセラー 柳川由美子)

「しんぶん赤旗」日曜版 2023年8月13日・20日合併号


私のクリニックに訪れたある女性(Aさん)は、頼み事をされると「NO」と言えない性格。どんなに忙しい時でも、頼まれると断り切れず、休日を返上し、睡眠時間を削って対応。うつ状態に。
もちろん、出来る事は断る必要はありません。でも、ちょっと無理かなってことは断りましょう。
おすすめは「なんと言って断るか」を、前もって決めておくこと。
もう一つのおすすめは、自分と相手との間を、透明の強化ガラスが隔てているのをイメージすること。イメージした強化ガラスに守られて、相手の不機嫌は自分に届かない。
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