サラリーマンのお小遣いが減っている中、昼食代を節約
街頭弁当です・・・
都会のサラリーマンがオフィスビルをいっせいに出る昼食時間、短い休み時間をどう過ごすか、サラリーマンやOLの心を街頭弁当がとらえます。
【「おばちゃん、から揚げ弁当ちょうだい」。露天の弁当売り場は、にぎわいをみせる=東京・南池袋】
↑画像をクリックすると大きい画面が開きます
東京都千代田区の日比谷公園近く。ビル前の一角に、昼食の時閻帯2時間だけの移動弁当店「洋食福久美」が開きます。昼休みに入ると周りのビルから小走りに駆けつけるOLたち。弁当は500円。100食以上を売り切ります。
社長の山口晴己さん(53)は5年前まで目黒区でレストランを開いていましたが、地元商店街がシャッター通りになり、客が激減。見切りをつけました。
「客を待つのではなく、攻めなくては」。他の店の分も含め、300食作ります。「薄利です。数を売らないとやっていけない」。商売の厳しさがにじみます。
【お昼時、小さなワゴン車でいっぱい積み込まれた弁当が届き、サラリーマンやOLが品さだめ=東京都千代田区】
東京・南池袋のビル街で、弁当屋さんがしのぎを削るのは「350円弁当」です。
5年前の50円値下げを守りつづける弁当屋一朝めしまえ」。社長の小松正さん(64)がこだわるのは「新鮮な材料でその日に作りその日に売る」です。肉じゃが、焼き魚、どんぶりなど68種類、約500食を販売。
以前は青果市場で食堂を営んでいましたが、「客を待っていたのでは食べていけなくなり」弁当にくら替え。人通りの多いビルでは、家賃が高く採算がとれず、7年前からこの場所に。「サラリーマンの小遣いで飲み物とあわせてもおつりがくる価格設定です」
50メートル先のビルの間で、10年以上前からつづく「江戸っ子弁当」は、揚げ物を主体にした20種類の弁当がすべて350円です。仕出し弁当時代からの信用か、600食をさばきます。あるじの岩田臣充さん(64)は「時代に合った価格だから、お客は減っていません」。
【同僚の分もまとめ買いする常連客も多い=東京・南池袋】
大阪・新大阪駅の西に広がるオフィス街で、ビルの空き地を借りて、弁当売り場が開きます。400円の弁当40種類を400食売ります。
100メートル先のビルから来た20代の2人は、「店は込んでいて高いし、弁当は安くておいしいから」。
【オフィスビルの谷間の広場に、弁当売り場が開く。列ができる=大阪市淀川区】
5年で100円減
2008年4月に、ある金融機関が行った「2008年サラリーマンの小遣い調査」(全国のサラリーマン500人を対象にインターネット調査)によると、サラリーマンの小遣い平均額は前年より2500円下がって4万6300円、昼食代の平均は、20円低い570円でした。5年前と比べ100円のダウンです。
庶民の食堂減る
日本共産党東京都港区議団・星野喬団長の話
80年代初頭までは、都市再開発で建設されるビルには職員用の食堂が設置されたものです。それ以降、採算性優先で、福利厚生施設は切り捨てられることが多くなりました。それまで地域に存在した庶民のための食堂も、チェーン店の進出や地価高騰によって成り立たなくなりました。都市の貧困化の一つです。
採算性や効率性だけでなく、働きやすい地域づくりが必要です。
【午前5時、弁当づくりはたけなわ=東京都豊島区】
神戸市でも、三宮のビジネス街ではお昼時となると街角のいたるところでお弁当を売っています。みそ汁付きが人気のようです。
地域の商店街などでもお弁当店は人気。宇治川商店街では、”デリカ”ショップがあります。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2009年2月22日付より転載
街頭弁当です・・・
都会のサラリーマンがオフィスビルをいっせいに出る昼食時間、短い休み時間をどう過ごすか、サラリーマンやOLの心を街頭弁当がとらえます。
【「おばちゃん、から揚げ弁当ちょうだい」。露天の弁当売り場は、にぎわいをみせる=東京・南池袋】
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東京都千代田区の日比谷公園近く。ビル前の一角に、昼食の時閻帯2時間だけの移動弁当店「洋食福久美」が開きます。昼休みに入ると周りのビルから小走りに駆けつけるOLたち。弁当は500円。100食以上を売り切ります。
社長の山口晴己さん(53)は5年前まで目黒区でレストランを開いていましたが、地元商店街がシャッター通りになり、客が激減。見切りをつけました。
「客を待つのではなく、攻めなくては」。他の店の分も含め、300食作ります。「薄利です。数を売らないとやっていけない」。商売の厳しさがにじみます。
【お昼時、小さなワゴン車でいっぱい積み込まれた弁当が届き、サラリーマンやOLが品さだめ=東京都千代田区】
東京・南池袋のビル街で、弁当屋さんがしのぎを削るのは「350円弁当」です。
5年前の50円値下げを守りつづける弁当屋一朝めしまえ」。社長の小松正さん(64)がこだわるのは「新鮮な材料でその日に作りその日に売る」です。肉じゃが、焼き魚、どんぶりなど68種類、約500食を販売。
以前は青果市場で食堂を営んでいましたが、「客を待っていたのでは食べていけなくなり」弁当にくら替え。人通りの多いビルでは、家賃が高く採算がとれず、7年前からこの場所に。「サラリーマンの小遣いで飲み物とあわせてもおつりがくる価格設定です」
50メートル先のビルの間で、10年以上前からつづく「江戸っ子弁当」は、揚げ物を主体にした20種類の弁当がすべて350円です。仕出し弁当時代からの信用か、600食をさばきます。あるじの岩田臣充さん(64)は「時代に合った価格だから、お客は減っていません」。
【同僚の分もまとめ買いする常連客も多い=東京・南池袋】
大阪・新大阪駅の西に広がるオフィス街で、ビルの空き地を借りて、弁当売り場が開きます。400円の弁当40種類を400食売ります。
100メートル先のビルから来た20代の2人は、「店は込んでいて高いし、弁当は安くておいしいから」。
【オフィスビルの谷間の広場に、弁当売り場が開く。列ができる=大阪市淀川区】
5年で100円減
2008年4月に、ある金融機関が行った「2008年サラリーマンの小遣い調査」(全国のサラリーマン500人を対象にインターネット調査)によると、サラリーマンの小遣い平均額は前年より2500円下がって4万6300円、昼食代の平均は、20円低い570円でした。5年前と比べ100円のダウンです。
庶民の食堂減る
日本共産党東京都港区議団・星野喬団長の話
80年代初頭までは、都市再開発で建設されるビルには職員用の食堂が設置されたものです。それ以降、採算性優先で、福利厚生施設は切り捨てられることが多くなりました。それまで地域に存在した庶民のための食堂も、チェーン店の進出や地価高騰によって成り立たなくなりました。都市の貧困化の一つです。
採算性や効率性だけでなく、働きやすい地域づくりが必要です。
【午前5時、弁当づくりはたけなわ=東京都豊島区】
神戸市でも、三宮のビジネス街ではお昼時となると街角のいたるところでお弁当を売っています。みそ汁付きが人気のようです。
地域の商店街などでもお弁当店は人気。宇治川商店街では、”デリカ”ショップがあります。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2009年2月22日付より転載