ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

第22回ロ中漁業委員会を終える

2012-12-22 00:50:03 | 日記
2012年12月21日
モスクワ発
[第22回ロ中漁業委員会を終える]
ロシア漁業庁は、政府間協定に基づく第22回ロ中漁業委員会を終えたと発表した。
ロシアと中国の漁業分野の協力に関する第22回ロ中漁業委員会は、2012年12月12日から同15日まで、ウラヂオストクの太平洋海洋漁業研究所チンロセンターで行われ、ロシア側代表を同庁副長官ファミン、中国側代表を農水省副長官”Цуй Лифэн”(ツイ・リフェン)が務めた。
同委員会では、2012年12月6日、中国首相温家宝がモスクワを訪問中に署名したロ中IUU漁業(密漁密輸)防止協定の発効までの、両国の国内手続きに関する情報交換が行われた。
また、双方は、アムール川とウスリー川の国境域での水棲生物資源の保護、管理、再生産、及び来年2013年の操業条件等に合意した。
さらに、中国側は、2004年に中国漁船がロシア排他的経済水域における操業において水棲生物資源に損害を与えた債務の元金60万ドルを返済すると表明した。
なお、双方は、IUU漁業防止のための具体的なメカニズムの構築を目的に、追加的に来年2013年3月、北京において協議を行うことに合意した。

(関連過去情報)

2012年12月12日 モスクワ発
[第22回ロ中漁業委員会が行われる]
ロシア漁業庁は、ウラヂオストクにおいて、政府間協定に基づく第22回ロ中漁業委員会が行われていると発表した。
双方は、アムール川とウスリー川の国境域での水棲生物資源の保護、管理、再生産、及び来年2013年の操業条件に合意を予定している。
また、議題には、水産養殖のほか、海洋漁業に関する問題も含まれており、ロシア排他的経済水域における中国漁船による操業の再開についても協議される。
なお、ロシア側は、今年2012年のロシア排他的経済水域における中国漁船による違法操業を防止するための具体的措置を中国側へ要求することになる。

2012年12月07日 モスクワ発
[ロシアが中国とIUU漁業防止協定に署名]
ロシア漁業庁は、2012年12月6日、中国とIUU漁業(密漁密輸)防止協定に署名したと発表した。
署名された協定の枠組みにより、水棲生物資源を対象としたIUU漁業防止のため、共同の技術的措置と施策が講じられることになる。
IUU漁業防止協定は、韓国、北朝鮮とは発効済みであり、今年2012年9月にウラヂオストクで開催されたAPECにおいて、日本とも署名がなされた経緯にある。
密漁密輸の抜け道を断つため、アジア太平洋地域の国々と協定を締結する必要性が指摘されており、この外、米国等ともその準備が進められている。
なお、漁獲証明書制度等を導入し、ロシアはヨーロッパ諸国とは、過去からIUU漁業防止協定を締結しており、その有効性が既に確認されていた。

2012年09月25日 モスクワ発
[ロシア漁業庁は中国とのIUU漁業防止協定署名のため譲歩を検討する]
ロシア漁業庁は、中国との水棲生物資源密漁密輸(IUU漁業)防止協定署名のため、障害となっている、中国によるロシア海域の水棲生物資源を利用するための料金未払いに対する罰金の支払いを免除する提案を行っている。
この提案は、ロシア漁業庁長官クライニーからロシア安全保障理事会事務総長*パトルシェフに対して、訪問先のウラヂオストクの会合で行われた。
ロシア漁業庁によると、中国は、ロシアとの合意に基づく、2004年に発生の債務、61万1千ドルの支払いを履行しておらず、2012年4月1日現在、この8年間で罰金はかさみ債務は160万ドルに膨らんでいる。
ロシアにとって中国とのIUU漁業防止協定署名は大きな課題となっており、この実行を円滑にするため、障害となっている中国の罰金部分支払いを免除しようとする提案である。
ただし、ロシア漁業庁は、確かに中国は、ロシア海域の水棲生物資源を利用したのは事実であり、元金となる61万1千ドルの支払義務は依然として残ると指摘している。
ロシアは同様のIUU漁業防止協定について、EU、韓国、北朝鮮、そして日本とは署名済であり、中国とは、それに至っていない現状となっている。
コメント
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