2013年10月12日
サハリン発
[カンボジアFOC船“HAWK13”密漁事件は司法機関へ送致された]
2013年10月上旬、ロシアFSBサハリン国境警備局が、色丹島南西ロシア排他的経済水域において、”Болид”(ボリド)を発見し、停船させこれを検査した。
”Болид”は違法に漁獲したハナザキガニ12トンを所持していた。
当局は、翌日、活カニを生息地へ海中還元し、天然資源の損害150万ルーブルを、この活動で防いだ。
”Болид”の母港はネヴェリスク、乗組員5名はロシア人で、船長は、水棲生物資源の生産規則違反で、行政処分されることになる。
なお、当局は、今年2013年5月に発生した、カンボジアFOC船“HAWK13”によるカニ密漁事件の調査を終了し、刑事事件として司法機関に送致されていると明らかにした。
(関連過去情報)
2013年05月16日 サハリン発
[サハリン国境警備局がカニ密漁カンボジアFOC船を拘束]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、2013年5月14日、アニワ岬南、ロシア排他的経済水域においてカニの密漁を行ったカンボジアFOC船を拘束したと発表した。
当局は、当日、カンボジア旗“HAWK13”を発見、検査のために呼び出したが、応じなかったため、やむを得ず、警告射撃を行い、これを停船させた。
当局が検査したところ、“HAWK13”の船内から、約13トンのズワイガニ(オピリオ)と、冷凍スケトウダラ6トン(*報告担当者 原口: カニ漁獲のための餌と推察)、そして専用漁具等が発見されたが、これらの活動を認める許可は所持していなかった。
発見された活カニは、翌15日、生息地へ海中還元され、当局の活動により13百万ルーブルに達する国家への損害が未然に防がれた。
なお、“HAWK13”の乗組員はロシア人で構成されていた。