ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

ロシアFOC/IUU取締情報152“ATLANTIS”

2013-10-11 16:20:19 | 日記
2013年10月11日
サハリン発
[サハリン検察当局が密漁カンボジアFOC船船長の刑事起訴をきめる]
サハリン検察当局は、水棲生物資源の違法漁獲を行った、カンボジアFOC船のロシア人船長を刑事起訴することとした。
問題のカンボジアFOC船は、“ATLANTIS”で、ロシアFSBサハリン国境警備局が、今年2013年7月12日、アニワ岬南東ロシア排他的経済水域においてこれを発見し、検査したところ、違法に漁獲したズワイガニ(オピリオ)14,445kg、20,935個体を所持していた。

(関連過去情報“ATLANTIS”事件)

2013年08月02日 サハリン発
[カンボジアFOC船の密漁による7月期の被害額が3,350万ルーブルとなる]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、2013年7月期、カンボジアFOC船のカニの密漁により国家が受けた損害額は3,350万ルーブルになったと発表した。
当局は、同年7月期、カニの密漁を行った4隻のFOC船“MARIO”“KATRAPS”“ATLANTIS”そして“TIS-1”を拘束し、48トンの水棲生物資源を押収した。
この中でも大きな事件は“ATLANTIS”だった。
当局が、同年7月12日、アニワ岬南東ロシア排他的経済水域において“ATLANTIS”を検査したところ、違法に漁獲したズワイガニ(オピリオ)14.5トンが発見された。
2013年7月期、当局はFOC船の密漁した48トンの水棲生物資源3,650万ルーブル相当を押収し、活カニを生息地へ海中還元することで、3,630万ルーブル相当の国家の損害を防いだ。

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ロシア漁業庁沿海地方管理局長イワンコフは勾留期限が切れ釈放される

2013-10-11 15:48:19 | 日記
2013年10月11日
ウラヂオストク発
[ロシア漁業庁沿海地方管理局長イワンコフは勾留期限が切れ釈放される]
3件の刑事事件に関与していたとして勾留されていた、ロシア漁業庁沿海地方管理局長アレクサンドル・イワンコフ(Иванков Александр Егорович)について、その期限が切れ、釈放、在宅対応とする決定を、ウラヂオストクのレーニンスキー地区裁判所が行った。
イワンコフの勾留期間は、捜査機関当局の要請により、再々延長の結果、9ケ月間に及んだ。
2012年11月にウラヂオストクで行われたカニ漁獲枠オークションで、潜在的な応札参加者の数を不当に制限する、連邦法への重大な違反があったと指摘され、イワンコフは、その責任者としてロシア連邦刑法285条1項、同法286条1項(両項ともに職権乱用に関するもの)の罪にとわれたが、この件について沿海地方仲裁裁判所は、2013年6月にオークションの正当性を認める判決を下している。
しかし、これに加えてイワンコフは別件の刑事事件の罪でもとわれている。
2013年2月には、オークションで配分された商業漁獲割当の操業海域の使用契約手続きに関する不正が指摘された。
2013年4月には、更に、新たな不正が指摘された。
捜査機関当局によると、漁業庁沿海地方管理局は、2010年5月から2011年9月までの間、ウラヂオストクの民間警備会社と、財産や重要書類の保護管理のための契約を結び、その約定書に責任者としてイワンコフが署名したが、実際にはその活動は行われなかった。
これは、イワンコフの個人的な興味に端を発したもので、自らの上司を喜ばせることを目的に、漁業庁職員が、自由に行動するための車両とその管理を確保したのが実態で、連邦予算に対して不必要な支出20万ルーブルを与えたと追及されている。
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