
2017年03月02日
モスクワ発
[再稼働の“アストロブノイ”500万缶以上を生産]
昨年2016年春、経営破綻し操業継続が危ぶまれていた色丹島漁業コンビナート“Островной”(アストロブノイ)が同年9月、サンマ処理を再開、これまでに500万缶以上の缶詰を生産して市場への出荷が始まっている。
昨年、ウラヂオストクで開催された東方経済フォーラムで、経営支援のため新たな投資家”Курильский универсальный комплекс”(クリリスキー・ユニヴァサリヌイ・コンプレクス代表アレクサンドル・カン*1 Александр Кан)を加える覚書を、サハリン州政府とロシア漁業庁が調印、再構築事業には、“Интеррыбфлот”(インテルルイブフロート代表ミハイル・ザイツエフ*2Михаил Зайцев)が参加している。
アストロブノイの新たな代表ミハイル・ザイツエフは、現在、ノルウエーとアラスカの最も近代的な機器メーカと協力して生産にあたっており、イワシ資源の受け入れの準備も完了しつつあると語った。
(*報告担当者 原口聖二:アレクサンドル・カン*1は、ネヴェリスクの合弁企業“Вакканай”ワッカナイを振出に極東の“カニ王”と呼ばれるまでになったアレッグ・カンОлег Канの実子とされている。なお、ミハイル・ザイツエフ*2は、ロシア延縄漁業者協会の会長でもある。)




