ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシア スケトウダラ漁業 すり身生産の拡大へ  リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2022-02-18 12:40:05 | 日記

 

2022年02月18日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア スケトウダラ漁業 すり身生産の拡大へ]

昨年2021年、ロシアは、スケトウダラの冷凍すり身を洋上と陸上において8,400トン生産した。

この内、2,400トンはスーパートロールの船内で、また、残りの6,000トンは、色丹島クラバザヴォドスク(穴澗)にある”ギドロストロイ”(Гидрострой)社系列の“クラバザヴォドスク”(Крабозаводск)工場で生産された。

世界のすり身の生産量は85万トンで市場規模は26億ドル相当と見積もられており、更なる需要の拡大が予想されている。

ロシア業界は、今後5年間で同国のすり身の生産量が5万5,000トンに達する可能性があると評価している。

一方、この4年間、冷凍すり身を使用するロシアのカニカマ等練り物メーカは、2万トン、5,000万-5,500万ドル相当を輸入しており、ロシアの冷凍すり身生産は、輸出向けばかりでなく、これら原料を国産に置換する能力をもつことになる。

これ以前にもクリール諸島などでは、日本の技術を使って冷凍すり身を生産する試みがあったが、大きな成功はなかった。

しかし、テクノロジーは絶えず改善され、近代化されており、ロシアの冷凍すり身の生産は拡大に向かうことになる。

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カムチャツカ地方 赤潮調査結果を発表

2022-02-18 01:04:47 | 日記

 

2022年02月17日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[カムチャツカ地方 赤潮調査結果を発表]

2020年秋、ロシア・カムチャツカ半島太平洋側(東カムチャツカ)沿岸で発生した赤潮の総合的な調査結果が発表された。

ロシア水産業界紙(WEB)が伝えた。

2020年9月-10月、カムチャツカ半島南東部アバチャ湾(52°50′N)で赤潮が発生し、水棲生物が大量死した。

今般、カムチャツカ地方の環境安全プログラムの枠組みでこの原因調査が行われたと同地方広報が発表した。

このプログラムは、モスクワのロシア科学アカデミーと極東地方の研究機関の参加を受け、極東連邦管区海洋研究所が実施している。

赤潮の原因は、微細藻類の渦鞭毛藻が同時に大量発生したためで、カムチャツカ地方天然資源環境部長によると、当時、1リットルあたり70万個体に達していた。

微細藻類が集中的に増殖する段階を過ぎると、栄養不足が刺激となって、生物に有害な影響を与える代謝物が生成される。

栄養塩類が海洋環境に与えた影響は、気象条件、水温、酸素飽和度等の変化が引き金となった可能性が最も高い。

太平洋に面した隣国、日本でも2021年秋に同じような現象が起きている。

北海道東部の釧路地区の漁業協同組合では、10月1日までに9割以上のウニが死んだと報告された。

なお、カムチャツカ半島南東部と南西部の沿岸では、水棲生物の状況が徐々に回復していることが記録されている。

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