
2023年05月31日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[イヴェント“ロシア小売週間”ロシアスケトウダラ漁業者協会 国内市場プロモーション活動強化開始]
ロシアスケトウダラ漁業者協会は、国内市場向けの製品消費拡大プロモーション活動の強化を開始すると発表した。
スケトウダラ漁業者協会会長ブグラクは、スケトウダラが天然魚であることを前面に打ち出し、この3年間で国内市場への製品の供給量を倍増させる目標を明らかにした。
イヴェント“ロシア小売週間”の枠組みの中で行われた“ロシア食品の買物バスケットにおける魚介類の位置づけ:問題と解決策”というセッションで、ブグラクはスケトウダラ製品の消費拡大に関する講演を行った。
昨年2022年の国内市場へのスケトウダラの製品供給量は18万3,000トンに達したが、わずか5年前には、この1/3だった。
現在、スケトウダラ製品はロシア水産物製品市場において数量で6%、金額で4%を占めている。
ブグラクは、今後3年間で、スケトウダラの消費量を2倍にして、30万トンから35万トンにすることを目標として掲げ、この実現には、消費する人の数とその喫食頻度の両方を増やす必要があると指摘、一部の消費者がスケトウダラを時代遅れで高級感のない安価な魚として否定的な感覚を抱いているという事実が、この課題を複雑にしていると言及し、一方で、スケトウダラが主要な消費者のトレンドに完全に適合していると加え、これは、健康的なライフスタイルと適切な栄養、手軽で、様々な料理に向いており、しかも手頃な価格であることだと語った。
これらの情報を消費者に伝えるために、ロシアスケトウダラ漁業者協会は、極東地方のスケトウダラをブランド化するプログラムとして、今年2023年のプロモーション活動の第1段階では、レシピやビデオなどのスケトウダラに関する情報コンテンツの作成、サイトの立ち上げ、ソーシャルネットワーク、インフルエンサーの誘致に重点を置く予定だとしている。
また、来年2024年の第2段階では、小売業者、加工業者、公共給食業者との共同プロジェクト、イヴェントへの参加などの計画もあるとしている。