2023年06月03日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア漁業庁 非友好国を含め2国間漁業協力協定の維持の有益性を指摘]
ロシア漁業庁長官シェスタコフは2国間漁業協力協定の維持の有益性を指摘し、相互の入漁ばかりでなく、またがり資源の管理からもこれが重要であることに言及した。
外交政策の状況は、漁業分野における国際協力にも強い影響を与えている。
シェスタコフは、“魚に境界はない”という定立が、相互関係と互恵協定を維持するための合理的な根拠として機能したと語り、漁業と水棲生物資源の保護の分野におけるロシアの協定を履行するために多くの取り組みが行われてきたことを評価、2国間政府間協定の枠組みの中で、ロシアの伝統的な相手国と協力を維持して、さらにこれを発展させると加えた。
更に、あらゆる制裁にもかかわらず、多くの非友好国を含む漁業協力の主要相手のすべてと2国間漁業委員会が開催されており、こうした協力はロシアにとって重要でかつ有益だと語った。