リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[EU ロシア産スケトウダラ等の免税制度除外が提案される]
EU理事会において、来年2024年1月に発効する自主的関税割当(ATQ)制度改定からロシアとベラルーシの水産物を除外することが提案されている。
この提案が採択されれば、スケトウダラなど特定のロシア産白身魚製品のEU輸入には、現在の免税ではなく、13.7%の標準関税が課されることになる。
米国は、2022年3月に制裁としてロシア産水産物の禁輸措置をとっている。
また、英国は、やはり、制裁措置としてロシア産白身魚の輸入関税を2022年7月に引き上げ、35%を設定している。
一方、EUはこれらに対し、加盟諸国の食品産業へ配慮し、ロシア産白身魚の輸入について制裁の対象から外していた。