2023年10月17日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[第53回ロシア・ノルウエー漁業委員会が開始される]
昨日2023年10月16日から、通信を利用して第53回ロシア・ノルウエー漁業委員会が開始された。
ロシア政府代表をロシア漁業庁長官シェスタコフ、ノルウエー政府代表を所管副大臣がそれぞれ務めている。
同委員会では、共同管理される水棲生物資源の評価と予測、2024年のTAC勧告と双方の漁獲割当、漁業分野における2国間協力の更なる発展について協議が行われ、同10月20日、議定書に署名をする予定としている。
昨年2022年の第52回委員会は、同年10月17日から始まった。
翌年となる、今年2023年の漁獲割当等、操業条件を決めるこの委員会は、予定された同月21日までに交渉がまとまらず延長となり、週明け24日から交渉再開となった上で25日に妥結が確認された。
2022年、国際海洋探求会議ICESがウクライナの現状からロシアに対し、バレンツ海のタラ、ピクシャ等の漁獲勧告の公表を拒否したため、両国はバレンツ海/北極北東部海域のタラ、ピクシャ等の両国の漁獲割当のための資源評価と配分を独自で立案した。
なお、第52回委員会の交渉合意にあたり、ノルウエーが制裁措置の一環としてロシア漁船の入港等に関するこれ以上の規制強化をした場合、当該協定は一時停止する旨の付帯条件がついた経緯がある。