2023年10月20日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア極東海域カニ投資目的(オークション第1弾/第2弾)漁獲割当企業別配分]
ロシア極東海域のカニ漁獲割当オークション第2弾が、2023年10月16日から同18日までの3日間実施され、これが完了した。
上場されたのは、当該オークション第1弾の残りTAC50%の内、48%以内、向こう15年間のカニ漁獲割当27ロットとなった。
この2019年の第1弾、今回の第2弾の結果に基づき、ロシア極東海域のカニの投資目的漁獲割当を確保したのは、別表のとおり10数社となった。
また、最大の保有者となったのは、“ルスキー・クラブ”(Русский краб)で24.1%を得たが、独占禁止法による支配基準の35%を下回っている。
オークションの実施による行き過ぎた“寡占化”の懸念は、登記上、払拭された形となる。
なお、北部地方海域のみで操業を行ってきた”北西漁業コンソーシアムSZRK”(Северо-Западный Рыбопромышленный Консорциум”СЗРК”)と“カラン”(Калан)が新たに極東海域での操業権利を受け取ることとなった。