2022年08月17日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシアとノルウエーはICESの勧告を受けず独自でバレンツ海の漁獲割当配分に取り組む]
今年2022年、ロシアとノルウエーは、同年9月上旬までに、国際海洋探求会議ICESの勧告を受けず、バレンツ海のタラ、ピクシャ等の両国の漁獲割当のための資源評価と配分を独自で立案する。
ロシア業界紙(WEB)が伝えた。
ICESは、ウクライナの現状からロシアに対し、バレンツ海のタラ、ピクシャ等の漁獲勧告の公表を拒否している。
当該勧告は、2022年6月15日に公表される予定だった。
ロシアとノルウエーはICESの漁獲勧告に基づき、バレンツ海での両国の漁獲割当を年次漁業委員会で決定してきたが、先にICESが、ウクライナの状況からロシアの参加を停止する措置をとった。
ノルウエーは、ロシアとの漁業分野での協力を継続することを正式に表明しており、ロシアのICESの不参加は長期的にみて問題があるものの、既に両国が来年2023年の漁獲割当配分のための準備を進めており、新たな資源評価と漁獲勧告の立案に問題はないとしている。
なお、この3年間の北部海域のTAC設定とロシア漁船の漁獲割当は別表のとおりとなっている。
(報告担当者 原口聖二:ロシアと国境が接する日本は、ノルウエーと極めて似た関係性を保つことになる。言い換えれば、安全保障も含め“対話のためにそれが必要”で、独自の対応をとるべきである。)
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