ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

#104 洋上風力発電と漁業 海外の経験 米国 トランプ当選 アンチ洋上風力発電漁業者は歓喜 “洋上風力発電は環境と食料安全保障を破壊する”

2024-11-07 19:39:50 | 日記

 

2024年11月07日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[#104 洋上風力発電と漁業 海外の経験 米国 トランプ当選 アンチ洋上風力発電漁業者は歓喜]

“洋上風力発電は環境と食料安全保障を破壊する”

①洋上風力発電が本当にCO2削減に貢献するのか、②洋上風力発電事業自体が再エネ賦課金だのみの不採算事業であり漁業分野を含め満足な補償等に対応がなされるのか、③政府が責任をもったMSP(海洋空間計画)を設定すべきではないのか、④政府がベースラインをしっかり作るような漁業影響調査を指導すべきではないのか。

日本での先行する欧米の洋上風力発電の漁業分野との共栄、相乗効果等の成功体験は、ほとんどが開発事業者による切り抜き発信で、実際に漁業分野の情報にアクセスしていくと様々な問題が報告されている。

世界中の漁業者は共通に、洋上風力発電プロジェクトについて、自らが知らない間に選定地が決まって唐突に説明会が始まり、漁業当局に十分なヒアリングを行うことなく、他の部局が主導する地方自治体の前傾姿勢による拙速な取り組みが行われ、事業開発者から漁業分野の科学的知見を理解しようとしない姿勢を感じていると指摘している。

一方、新型コロナウイルスのパンデミックを発端とするサプライチェーンの混乱は、ウクライナ紛争で一段と深刻化しており、輸送コストや原材料費の高騰、金利の上昇、そして、インフレにより、風力発電事業者の利益が圧迫され、内容が悪化しており、このような環境で、漁業分野を含め満足な補償等に対応がなされるのか、はなはだ疑問な状況が伝えられている。

ドナルド・トランプが米国大統領に選出されたことを受け、ニューイングランド漁業者管理協会(New England Fishermen's Stewardship Association:NEFSA)代表ジェリー・リーマン(Jerry Leeman)は、これを大きく歓迎すると表明した。

ジェリー・リーマンは、新政権に対し、外国の開発業者から米国人労働者を救い、象徴的な沿岸の町を再活性化して、同国の食糧安全保障を改善する歴史的な機会があると述べた。

トランプは大統領就任初日に大統領令で洋上風力発電プロジェクトを廃止し、ジョー・バイデン大統領の下で実施された気候変動に関する規制を撤回すると選挙戦において主張、当該プロジェクトが、すべての環境を破壊し、鳥やクジラを殺していると語り、最も不経済なエネルギーだと言及していた。

2024年7月13日、マサチューセッツ州沖の“ヴィンヤード・ウインド”(Vineyard Wind)社による洋上風力発電開発プロジェクトのタービンが破壊、その後、ブレードの残骸がナンタケット島に打ち寄せられ、危険でありビーチが閉鎖される等の事態が発生、米国安全環境執行局(BSEE)は、風力発電所の建設と操業を一時停止する命令を発出する事件が起きた。

このプロジェクトのブレードはグラスファイバー製で残骸とともにガラス繊維が漂着、住民説明会において人体への被害、周辺海域の海洋汚染、魚の食物連鎖を危惧する指摘、意見等が噴出した経緯がある。

この際、ジェリー・リーマンは、“ヴィンヤード・ウインド”プロジェクトについて、我々の漁業にとって脅威で、今回の事件が海洋コミュニティに壊滅的な打撃を与える可能性があることを証明していると語り、航行上の危険、環境への影響、厳しい気象条件でのタービンの構造的完全性について懸念を表明、今年2024年11月の大統領選挙において政権が交代し、グリーンエネルギー計画が見直しされるための行動をとっていくと加えていた。

コネチカット、マサチューセッツ、ニュージャージー、ニューヨークの沖合で計画されていた風力発電所のいくつかは、インフレと金利上昇でプロジェクトの経済性が一変したため、中止または延期されている。

洋上風力発電において、先行する英国の再生可能エネルギー財団“Renewable Energy Foundation”は2020年11月、レポート“風力発電の経済-レトリック(美辞麗句)と現実”を発表している。

この中で、洋上風力発電プロジェクトのコストの予測は、押しなべて規模の拡大と経験効果によって、設置容量の増加にともない平均コストが低下すると説明されているが、現実には、容量が増加するたびに発電コストは上昇しており、その重要な要因の一つに、予想以上に早期に多発する故障にあると指摘している。

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#103 洋上風力発電と漁業 海外の経験 米国 トランプ当選で欧州の洋上風力発電開発企業株急落

2024-11-07 18:11:17 | 日記

2024年11月07日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[#103 洋上風力発電と漁業 海外の経験 米国 トランプ当選で欧州の洋上風力発電開発企業株急落]

①洋上風力発電が本当にCO2削減に貢献するのか、②洋上風力発電事業自体が再エネ賦課金だのみの不採算事業であり漁業分野を含め満足な補償等に対応がなされるのか、③政府が責任をもったMSP(海洋空間計画)を設定すべきではないのか、④政府がベースラインをしっかり作るような漁業影響調査を指導すべきではないのか。

日本での先行する欧米の洋上風力発電の漁業分野との共栄、相乗効果等の成功体験は、ほとんどが開発事業者による切り抜き発信で、実際に漁業分野の情報にアクセスしていくと様々な問題が報告されている。

世界中の漁業者は共通に、洋上風力発電プロジェクトについて、自らが知らない間に選定地が決まって唐突に説明会が始まり、漁業当局に十分なヒアリングを行うことなく、他の部局が主導する地方自治体の前傾姿勢による拙速な取り組みが行われ、事業開発者から漁業分野の科学的知見を理解しようとしない姿勢を感じていると指摘している。

一方、新型コロナウイルスのパンデミックを発端とするサプライチェーンの混乱は、ウクライナ紛争で一段と深刻化しており、輸送コストや原材料費の高騰、金利の上昇、そして、インフレにより、風力発電事業者の利益が圧迫され、内容が悪化しており、このような環境で、漁業分野を含め満足な補償等に対応がなされるのか、はなはだ疑問な状況が伝えられている。

ドナルド・トランプが米国大統領に選出されたことを受け、同国の再生可能エネルギーや気候政策への支援が打ち切られる可能性を投資家が懸念し、欧州のクリーンエネルギー企業の株価が2024年11月6日に急落した。

トランプは大統領就任初日に大統領令で洋上風力発電プロジェクトを廃止し、ジョー・バイデン大統領の下で実施された気候変動に関する規制を撤回すると選挙戦において主張していた。

これには、各国が地球温暖化を抑制することを誓約するパリ協定からの離脱や、クリーンエネルギー技術に巨額の補助金やインセンティブを提供するバイデンの主力政策の撤回も含まれる。

世界最大の洋上風力発電開発会社オーステッド(Orsted)、風力タービンメーカのヴェスタス(VWS)の株は14%下落したとロイター通信が伝えている。

ドイツ銀行は、建設が始まっているプロジェクトは進む可能性が高いが、トランプの政策により、2029年以降まで稼働が予定されていない洋上風力発電プロジェクトなど他のプロジェクトが遅れる可能性があると指摘している。

 

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日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業2024年度管理期間操業概況(10月25日)  リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-11-07 14:50:48 | 日記

2024年11月07日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業2024年度管理期間操業概況(10月25日)]

韓国漁船による自国EEZでの2024年度漁期(管理期間2024年7月-2025年6月)のスルメイカの実証試験枠を除くTAC管理漁獲量は、2024年10月25日までに6,630トン、前年度同期比52%弱と、極めて厳しい展開となっている。

2023年度漁期から西南海区中型トロールのTAC実証試験が設定されているが、漁獲量は報告日までに440トンで前年度同期比28%にとどまっている。

これらの合算は、7,080トンで前年度同期比47%弱となっている。

大型トロール、西海トロール、そして西南海区中型トロールの操業海域は、東経128度以西の西岸沖合に限定されている。

近海網漁船の操業規制に関する情報が少なく、海域利用の実態が不明だったが、専門家の報告により、主漁場がこれも西岸沖合であることが分かっている。

今漁期の報告日までの西岸沖合漁場が76%となっている。

日本の科学研究機関によると、韓国西海での漁獲量を2022年漁期まで1%未満-20%と推定していた。

しかし、韓国管理機関の情報をもとにすると、2017年漁期から2023年漁期までの間、西海での漁獲量のシェアは38.2%-79.4%で推移している。

日本の科学研究機関が、韓国の全体のスルメイカの月別漁獲量を4月-10月が秋季発生群、12月-3月を冬季発生群、11月を半々と単純分類していたため、親魚量算定の時のアンバランスの発生等があったものと考えられるが、明確な発信は現時点で確認されていない。

韓国スルメイカ漁業の実に8割に近い生産を西岸沖合漁場が占める実績の中、日本の資源評価において、この動向を論議の対象外としてきたことは、大きな問題点として指摘される。

日本の科学研究機関は2023年度から、遂にスルメイカの資源評価のための情報として、韓国西海での漁獲量を除外、対応は後退を見せている。

 

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шок! ロシア 南クリール海域イワシ漁獲勧告 期中見直し 40万トン上積み 86万4,900トンへ  北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

2024-11-07 13:33:49 | 日記

 

 

шок!

2024年11月07日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ロシア 南クリール海域イワシ漁獲勧告 期中見直し 40万トン上積み 86万4,900トンへ]

ロシアは、資源特性からイワシをTAC魚種から除外、漁獲勧告量の設定により管理している。

ロシア漁業庁は、今般、今年2024年漁期の主要漁場南クリール海域のイワシの漁獲勧告量を40万トン上積みし、86万4,920トンとする決定を行った。

来年2025年の当該海域のイワシの漁獲勧告量を97万9,950トンに設定することが既に発表されている。

今年2024年漁期、ロシア漁業者によるイワシの漁獲量は、同年11月4日までに46万4,600トンとなって、前年2023年同期の120%の実績を示している。

今年2024年春、ロシア海洋漁業研究所ヴニロは、北西太平洋におけるロシア(ソ連)漁業者の40年前のイワシ漁獲量のダイナミズム等を比較し、その多くの類似性から、今後、似たシナリオをもって当該操業が期待できると別図の発表をしている。

 

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