今朝は霜と氷の寒い朝をむかえた。
昨日は小春日和を楽しんだが、穏やかな日は続かず週末に向けて寒気がやって来そうだ。
寒くなると、どの家でも漬物用の野菜や樽、重石などを洗い、漬物の準備が忙しくなる。
近所のおばあさんが漬け込みをしていたので、色々話を聞いたところ毎年4斗樽に4~5杯は漬けるとのことだった。
材料は、赤カブ、白菜、大根、人参、塩漬けしたキュウリやきのこなどを使っている。
漬け方は家によって多少違うようだが、そのまま塩漬けにする「丸漬け」、赤カブや塩漬けのきのこ、きゅうりなどを刻んで漬け込む「しな漬け」、白菜、大根、人参などを切って漬け込む「切り漬け」などはどの家でもやっている。
夏野菜が取れる6月頃まで毎日食卓に並ぶので、最近では漬物として食べる以外に、豚肉などと一緒に炒める漬物ステーキ、卵とじ、味噌煮込み、朴葉焼きなどにして飽きが来ないように工夫している。
おばあさんと漬物談義のあと「切り漬け」を、まだ漬けたばかりだけどと言って、どんぶりに2杯ほど頂いた。
さっそく食べてみたが、しゃきしゃきとした歯ごたえもよく、とても旨かった。
よく漬かって、少し酸味が出た方が旨いという人もいるようだが、私は漬けたてで野菜の味が残っている方が好みに合う。
おばあさんの漬物談義に刺激を受けて、漬物を作ろうと畑から材料を少々取ってきて、風を通しておくことにした。
名人の秘伝によると、これで適度な水分になって旨味が増すとのことであった。
半年分を漬けるほどの根気は無いし、ひと冬を漬物と味噌汁だけでしのぐのも切ないので、量は程ほどでも味の良い「切り漬け」に挑戦してみよう。