名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

稲刈りと稲架(はさ)干し

2010年09月15日 | セカンドルーム

 

昨日稲刈りが終わった奥の田んぼで、「はさ干し」の作業が始まった。
おじいさんが、丸太で稲架(はさ)を組んでいく後から、おばあさんが1輪車で稲束を集めて掛けていく。


横木は3段あり、上段はビール箱を踏み台にしないと、おばあさんの背では届かない。
体力のある人は、5段以上のはさを組んで、梯子を使ったり、相方が下から棒を使って稲束をわたし、次々と掛けていく。
この集落では、昔ながらの取り入れ風景が見られるが、ほとんどが高齢の夫婦で行われており、一方が出来なくなれば止めてしまう家が多い。
一連の作業を手伝いながら、要領や勘所を教わっているが、単純に見える仕事も結構奥が深い。
はさの向きは、日照だけでなく、風や地形などを読んで、最も良い位置を選んでいる。
この田は、川が東から西に向かって流れており、風の通り道も川と同じなので、はさもその方向に沿って立てるのが良いといわれた。
日照がまんべんなく当たる位置を選んでも、風に逆らって立てると倒壊の恐れもあるし、台風でも来たら一たまりも無いとのことだ。
稲束は二又に分けて掛けていくが、南に向く稲は良く乾くが、裏側は乾きが悪いので、3対7ぐらいに振り分けて掛けることも教わった。

仕事が一段落したところで、わが田へ来てもらって、実地指導をしてもらいながら、はさを立てた。
まず位置を決め、鉄棒を何度も打ち込んで作った穴に支柱を立てる。

それを支える斜めの添え木を縛り付けて、横木を取り付ける。
この繰り返しで、2段のはさが完成したが、どの方向から押してもびくともしなかった。
去年は見よう見まねで作って、稲を掛けはじめたら傾いてしまった。
独特の結び方と、支柱を深く打ち込むことがポイントのようだ。


刈り取った稲を1輪車で運んで、はさに掛けをしている最中に、無情の雨が降り始めた。


雨脚も強くなってきたので、3分の2ほどを残して、今日の作業を終えることにした。
変わりやすい秋の空は恨めしいが、何かと収穫の多い一日だった。。

コメント (6)
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