昨夜は、激しい雨音で真夜中に目を覚ました。
バケツをひっくり返したような豪雨がトタン屋根を叩き、雨樋を溢れた水が、滝のように軒下に落下していた。
家の脇を流れる水路からも、濁流の音が遠雷のように聞こえてきた。
間断なく降り続いた雨は、夕方近くになってようやく小降りになった。
わが田んぼは、濁流が流れ込むことも無く、稲の倒伏もなかった。
しばらく雨が降らなかったので、地面や草木が吸収して、一挙に谷へ流れ込まなかったようだ。
近所の田んぼでは、激しい雨や風による、倒伏被害が出ている。
収穫を目の前にして、大切に育てた稲が倒れると、稲刈りに手間が掛かり、収量や品質にも影響する。
また倒伏した籾が水につかって発芽したり、泥をかぶると、収穫が出来ない場合もある。
今年のイネは、例年に比べると茎の成長が良く、雨や風で倒れ易いと言っていた。
自然の力には敵わないが、これ以上被害が広がらないことを願うしかない。
田んぼは無事であったが、畑はイノシシが豪雨と夜陰に紛れて襲ってきた。
防御ネットを蹴倒し、畑に残っていたすくなカボチャとスイカ、トウモロコシを、あとかたも無く食べられてしまった。
イノシシの餌食になるくらいなら、少々未熟でも取り入れて、孫たちに食べさせてやればよかった。
台風は免れたが、イノシシの不意打ちにはなす術が無かった。