昨日からの雨が降り続き、涼しさを通り越して肌寒い一日になった。
朝、玄関の網戸にたくさんの蛾が集まっていた。
下に落ちたり壁に止まっている蛾も数十匹いて、余りの多さに驚いた。
これは「ヤママユ」と呼ばれる蚕の一種で、繭からは糸が取れて、昔は織物に利用されたという。
夏の盛りには、網戸にカブトムシやクワガタ、カミキリなどが集まってきたが、秋になると虫の種類が変化する。
ヤママユは今頃の主役で、毎晩たくさん飛んでくるが、雨の日は特に多い。
子孫を残した後は、蟻や蜂の餌になって短い一生を閉じる。
秋が深まると、田畑で活躍していたカメムシが越冬するため、家の中にたくさん入ってくる。
小さな隙間から潜り込めるので、戸袋や柱の間などにびっしりとかたまって冬眠する。
昆虫や野生動物は、気象の変化を敏感に感じて行動をするので、季節の移ろいを暦以外でも感じることが出来る。
3時過ぎにようやく雨も上がったので、稲刈りをした。
好天続きで乾いていた田も、たっぷり雨水を吸って、泥田状態になってしまった。
刈り取って束ねた稲を、ぬかるんだ田に置けないので、1輪車に積んでははさに掛けていく作業は、結構手間が掛かった。
秋の日暮れは早く、いくらもやらないうちに薄暗くなってしまった。
早く田んぼの水が引くことを期待して、今日の仕事を終えた。