今日の名古屋は、久しぶりに青空が戻り、夏らしい日になった。
14日に引き続き、荒子観音寺で、円空作
「烏天狗立像」の模刻を、先輩の指導で行った。
前回は体の部分の荒彫りが終わっていたので、
今日は顔に取り掛かった。
先輩がノミで数カ所刻むだけで、表情が一変するなど、
学ぶことの多い一日となった。
飛騨千光寺所蔵の、烏天狗は迦楼羅(かるら)とも呼ばれ、
尖った嘴の鳥の頭に、僧形の体を持っている。
眼光鋭く厳めしい烏天狗も、円空の手にかかると、
ゆるキャラ系の癒しが感じられる。
これも、常に庶民の中にあった、円空の人柄からくる温かさだろうか。
像全体の、荒彫りがほぼ終わったので、あと数日で完成しそうだ。