久し振りに東海北陸道を走って、奥美濃の美並町を訪ねた。
↑ 円空の歌碑
円空は、美濃国郡上郡美並村で、木地師の子として
生まれたと伝えられている。
↑ 長良川
美並町には、初期の円空仏から、晩年までの仏像が158体発見され、
その内の90体が、「円空ふるさと館」に収蔵・展示されている。
↑ 星宮神社
↑ 参道
いずれも、星宮神社や近在の農家などの所蔵で、虫食いや傷みも目立つが、
円空独特の荒々しい彫り跡や、優しい表情が伝わってくる。
円空街道と称する道路沿いには、円空彫刻愛好者たちの彫った像が並んでいる。
ふるさと館の前を流れる粥川は、名水百選に選ばれ、ここに生息するうなぎは、
鬼退治伝説の主役で、昔から獲って食べる人はいないと言われている。
林道を2キロほど上った先に、円空が修行をし、
仏像を彫った岩屋がある。
円空は腹が減ると、彫った仏像を前の谷川に流し、
それを見つけた村人が、食物を持ってきたという言い伝えがある。
清流と深い緑に囲まれた円空のふる里は、
歴史とロマンも秘めていた。